オムロン株式会社

昭和30年代に、その後の社会ニーズを予測し、オートメーション事業にいち早く乗り出したオムロン株式会社。そこからは数多くの世界初、日本初の機器やシステムが生み出されている。<br />同社の主要な事業領域は制御機器・FAシステム分野、デジタル家電・IT通信分野、車載電装部品分野の3つに分かれており、各分野において常に新しい未来の技術・製品開発に取り組んでいる。<br /><br />全ての分野のベースとなっているのは独自の「センシング＆コントロール」技術。この技術を核に様々な製品を世に送り出し続けているのである。そして、「技術先行型企業」を唱える同社を支えているのは、紛れもなくコア技術をベースに革新的な製品づくりにチャレンジしているエンジニアたちである。<br /><br />「チャレンジ精神を発揮したいエンジニアにとってスキル・アイデア・ノウハウが存分に活かせる環境が当社には存在します。」と採用担当者が語るように、同社にはエンジニアにとって輝ける環境が整っているのだ。<br />その魅力を各分野ごとに紹介していこう。

オムロンの根幹を担う事業である「制御機器・FAシステム分野」においては、FA用コンポーネントをはじめ、各種センシング機器、コントロール機器、検査装置、セーフティ機器など豊富な商品ラインナップとソリューション力を強みとして、自動車、家電、半導体、食品をはじめ、あらゆる業界の生産性向上や品質向上などに貢献する事業を行っている。<br />オムロンはこれら制御機器における国内シェアも4割を超え、今や「オムロンなくしてモノづくりなし」と同社が謳うように、世界中の製造業の製造現場を支えるリーディングカンパニーと言えるだろう。<br /><br />このように国内や世界のトップメーカーを顧客にもつオムロンでの仕事は、まさにものづくりの醍醐味にあふれている。顧客がさらに効率よく、品質のよい製品をつくるには、製造現場の技術革新が常に必要である。開発の仕事では、そのような顧客の声をいち早くキャッチし、常に新しい、未来のための技術・製品開発に取組んでいる。また、設計から試作開発、量産まで、開発者は幅広い領域に携わることができるのも特長だ。エンジニアは、"自分の手で創り上げた"という大きな実感と喜びを味わうことができるのである。<br /><br />さらに毎日のようにオムロンの生産技術における工夫・ノウハウを吸収するために、顧客がオムロンの工場見学に訪れているのだという。ＦＡのリーディングカンパニーである以上、顧客へ商品を提供するだけでなく、「その商品をどのように活用し、生産性をあげるか」ということも提案するために、生産技術者は日々、自社の工場で生産技術とノウハウの革新を実践しているわけだ。<br /><br />オムロンでの仕事の魅力。それは、最先端の技術でトータルソリューションを提案し、お客様の生産プロセスの改善や、生産現場の「品質・安全・環境」を向上させることで、世界中のモノづくりを進化させることに他ならないのである。

「デジタル家電・IT通信分野」においても、最先端テクノロジーを駆使し、モバイル市場、IT家電市場、通信・光通信市場に向けて、オムロン独自の技術を活かした高付加価値な電子部品を送り出している。<br /><br />例えば、携帯電話用の液晶バックライト。独自のマイクロレンズアレイ技術を用い、LEDの光をより効率的に活用することで、高輝度かつ低消費電力化を実現させた。また、誘電体樹脂の採用により広帯域化・小型化を実現した超広帯域樹脂アンテナを世界で初めて開発し、今後のUWB時代におけるワイヤレス通信に対応したモバイル機器のわずかなスペースにも組込みを可能にし、量産化を実現したのである。このようにオムロンでしか開発できないオンリーワンデバイスは数多く存在する。<br />他にも普及の進む次世代光通信のための光スイッチと呼ばれるデバイス機器。デジタル放送の普及はこの光スイッチの小型・ローコスト化がカギとなっているくらい影響力をもっている。デジタルカメラや液晶テレビの高性能化に欠かせない、アナログカスタムＩＣや燃料電池、ハイブリッドカーに対応するＤＣ大容量リレーなども手がけている。<br /><br />このような確かな実績と技術力をもつオムロンでは、エンジニアの活躍の場も大きく広がる。急速に変化する市場環境に先駆けるために、オムロンが持つ超微細複製技術、光波制御技術、MEMS技術、材料技術をもとに、世の中にないオンリーワンデバイスを生み出し、社会や人々の生活をより安全に快適に変えていく醍醐味を必ずや味わうことができるであろう。

オムロンの車載電装部品事業、それはもともと創業者の「ぶつからないクルマをつくろう」という言葉から始まっている。この夢に向かい、常に新たな技術への挑戦と革新を繰り返し、世界初、日本初といった革新的な車載商品を生み出してきた歴史をもっている。<br /><br />たとえば、世界初の電動パワーステアリングやパワーウィンドースイッチ、日本初のキーレスエントリーシステムやパッシブエントリーシステムを次々と商品化。業界のデファクトスタンダードを一気に握ったという実績を持つ。近年の安全ニーズにいち早く応えたレーザーレーダにおいても世界シェアNo1を獲得している。<br /><br />さらにオムロンは特定のカーメーカー系列には属さない、ニュートラルなポジションにある。これによって、国内外を問わずさまざまなお客様に提案することができる大きなマーケットポテンシャルを有しているのである。つまりあらゆるカーメーカーとの関係があり、これはという提案をすぐぶつけられるのである。また新たな商品化が実現すると業界のスタンダードになる可能性もあり、ビッグビジネスに育て上げることができることができるのも魅力だ。<br />「お客様からは、オムロンは技術の宝庫と思われており、特に安全性や環境などに関わる分野では、さまざまなセンシングとコントロール技術を活かして、新たな提案や付加価値の高い技術が期待されています」と担当者は話す。<br />車や人のあらゆる状態をセンシングし、それをもとに車を最適にコントロールする。まさに、人と車の未来に大きな可能性をもつ仕事に挑戦することができるのである。

オムロンでは自らを「永遠のベンチャー企業」として位置づけ、あくなき挑戦を重視している。それは同社で働くエンジニアにも同様のことが言える。エンジニア自らが望めば、チャンスは多く提供される環境が揃っており、今まで多くのエンジニアがその環境に挑戦し、様々な製品を生み出してきた。<br /><br />それに加えて魅力的なのは、エンジニアにとって様々なスキルが身につく環境が整っている点である。その理由の一つは、同社では少人数のプロジェクト体制で行っている点である。単なる開発領域にとどまらず、上流から下流まで商品化プロセスの全てに関わっていけるのである。組織が大きく、ごく一部の仕事しか担当できないというエンジニアも多い中、オムロンでは最先端の技術を身につけながらも、幅広い技術に触れることができ、自らの技術の幅を広げることが可能になる。<br /><br />さらには、エンジニア自身が自らのキャリアパスを考えるにあたって特定の分野で専門性を高め、能力を発揮したいと考えるエンジニアのために、「専門職制度」という独自の制度を確立した。管理職とは別に、高い事業貢献を行う「高度専門人材」を重んじた処遇制度を設けているのは、エンジニアとしての働き方、生き方までも考えたオムロンならではである。<br />このような働きやすい環境を作ることで、一人ひとりのエンジニアのチャレンジ精神を十分に発揮させている。風通しのいい風土とエンジニアを大切にする環境を整えることで、エンジニアをより輝かせ、次の社会を革新するような製品やソリューションを提供してきたのである。<br /><br />センシング＆コントロール技術を核に「ソーシャルニーズの創造」を行い、「人と機械のベストマッチング」の実現に取り組むオムロン。そこには、エンジニアとしての高い志とチャレンジ精神を刺激する多くのステージが待っている。