Technologyの力で社内規定を簡単にし、誰もが安心して働ける世界をつくる
東京・青山にある株式会社KiteRa(キテラ)は、社内規程クラウド「KiteRa」の企画・開発・運営をおこなっている会社だ。就業規則をはじめとする社内規程の作成や改定など、規程業務の効率化をサポートしている。
社会保険労務士(以下、社労士と呼ぶ)の業務のうち、社会保険の手続き業務はすでに複数のクラウドサービスがある。一方、就業規則業務の領域ではそのようなサービスは少ない。「KiteRa」は、就業規則や規程類の作成/改訂、それにともなう編集作業や顧問先とのやりとりなど、専門知識が必要で、かつ手間や時間のかかる実務を支援する。
2019年4月に会社を設立し、同年7月に『KiteRa』をリリース。社員が安心して働くためのルール(社内規程)をクラウドで簡単に作成・運用ができるサービスは、それまで存在しなかった。現在は主に社労士事務所や社労士法人など、専門家向けにサービスを提供している。
現在はグロースフェーズにあるKiteRaだが、社内規程SaaS領域では目立った競合は無く、実質ブルーオーシャンの市場で事業を展開しているため、リリース以降、1100事務所/法人以上が導入した。
代表取締役CEOの植松隆史氏は、社労士として社労士法人KiteRaの代表も務める。会社員時代は人事労務および経営企画担当として、2社のIPO準備に従事した。社内規程の整備には多大なコストと労力がかかること、その作業がIT化が進んだ現代においても非効率なままであることを痛感し、KiteRaを立ち上げた。KiteRaは、今後は就業規則や社内規程類のDX化が進むと見込む。