株式会社Sunborn

東京都千代田区鍛冶町にある株式会社Sunborn（Sunborn Inc.）は、2011年9月設立の「グロース・ソリューション・カンパニー」だ。IT・Web領域でのシステム開発受託やコンテンツ制作、マーケティング支援、新規事業開発支援などを手がける。そのほか自社サービスやプロダクトも多数輩出しており、映画配信サービスや地方創生プロジェクトなどにも参画している。

SunbornはBtoB領域でのITプロフェッショナルサービスを提供することで安定した収益をあげながら、BtoC領域では社会課題と向き合い、ITをベースとする独自の事業を展開してきた。この独自事業で得た実績・経験はBtoB領域に還元され、そのサイクルを回すことで成長を牽引してきた。特にBtoB領域では、事業企画やマーケティングなど事業の上流から参画することで、必要なシステムの定義を自ら行い、開発へつなげてきた。

システム開発というコアスキルを武器に、隣接領域（デザイン、コンテンツ、マーケティングなど）へ積極的に進出することで、市場が求めるスピードや質に応えられる体制を構築してきたSunborn。売上高の推移を見ると、第7期（2017年度）が5億8700万円、第8期（2018年度）が6億5200万円、第9期（2019年度）が7億3000万円と、着実な増加傾向が見て取れる。

事業会社との直接取引が多く、業界最大手をはじめとする大手企業とも、継続的な取引関係を構築。業界にも偏りはなく、新しい分野のクライアントとの新規取引も増えている。

新規の案件については、既存取引先からの紹介による引き合いが最大のチャネルとなっている。最近では、オリジナルのプロダクトやサービスへの問い合わせがきっかけのプロジェクトも増えてきたという。

ちなみにSunbornは、社員数約1200名、売上高約190億円の株式会社アクロホールディングス（AHD）グループの一員だ。AHDが抱える多様な業界業種に広がるクライアントからの紹介事例も多い。確かな経営基盤を背景に、Sunbornは付加価値を生み出すプロジェクトを、自ら選定することができている。

Sunbornの主要事業は、クライアントワークとしての業務システムのバックエンド開発や、UX/UIなどのデザインサービス、Webサイト制作などのフロントエンド構築、マーケティングに向けた動画コンテンツ制作など幅広い。

コア事業のシステム開発では、技術と業務の両側の知見から「As Is」「To Be」を整理し、多様な実績による業務知識を活かして、クライアントの資産となるシステムを開発する。UX/UIなどのフロントエンドにおいても、事業ステージにあわせた最適な提案をおこなっている。

Sunbornでは、必要最小限かつROIの最大化を図ることができる、バランスの取れた支援を信条としている。短期的なビジネス効率よりも、「本質的にクライアントに付加価値を提供できるか」にコミットする。例えば、ECやアプリなどのtoC向けの開発では、同じ予算であってもすべてをシステムに投資するのではなく、グロス予算の中からシステム、マーケティング、クリエイティブなど最適な予算配分を提案。スモールスタートで着実に実績を出し、時にはピボットも行いながら、クライアントの付加価値向上に向けて並走支援する。

内製で完結できる領域が広いため、シームレスなソリューションを提供できるのもSunbornの大きな特徴。実際に、システム開発からUX/UIデザイン、さらにストーリーづくりとなるコンテンツ制作、PR・広告、クリエイティブ制作、マーケティング施策、それらを踏まえた事業コンサルティングまで、一気通貫の対応力をもっている。

近頃は、Sunbornオリジナルのプロダクトやサービスのプレゼンスも高まっている。直近の事例では、プロデュースを手がけた黒沢清監督の映画「スパイの妻」が、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。地域ブランディングでも、「瀬戸内JAM」から始まったプロジェクトは成功事例として、全国紙の1面に掲載された。このような複数の事業が絡みあい、その知見をフィードバックすることで、Sunbornオリジナルのソリューションは開発・提供されている。

2020年11月時点の従業員数は32名で、平均年齢は37.6歳。男女比は9：1の比率で、産休・育休の取得実績もある（復職して現在も在籍中）。社内にはエンジニア以外にデザイナーやマーケターなども在籍していて、わからないことがあれば、その都度いつでも相談できる環境だ。技術志向のメンバーが多いからこそ、成長へのサポートは惜しまない。

Sunbornには、仕事やプライベートに関わらず、興味をもったものを深堀りするカルチャーがある。人によってゲーム、映画、音楽、フィギュアなどさまざまだが、代表の北原氏はロッククライミングにハマりすぎた結果、潰れかけたクライミングジムの再生支援に関わり、その後もそのジムの代表を務めている。

自由度の高い働き方も魅力の一つだ。勤務時間は個々の裁量に任され、残業する/しないも各自がコントロールする。9：30に出社するメンバーのほとんどが遅くとも19：00までに退勤するなど、ワークライフバランスを実現できる環境。在宅勤務やリモートワークの実績もあり、「月水金は会議なので出社、火木は在宅」といった働き方もできる。

オフィス環境にもこだわり、椅子は著名な工業デザイナー、奥山清行氏がプロデュースしたオフィスチェア「Yera（イエラ）」を導入。内装は空間デザイナーに設計を依頼した。社内ツールも常に良いものを取り入れ、設立当初からG Suiteを採用し、紙の文化は一切ない。

今回の採用では、性別、学歴、資格は不問。経験は、Webアプリケーションの開発経験（3年以上）を求める。特にスマホアプリの開発経験者は歓迎だ。志向性は、積極性や成長意欲を重視する。「上流からシステムづくりに携わりたい」「新しい分野に携わりたい/挑戦したい」「同じような志向の仲間と働きたい」「開発メンバーからPLへステップアップしたい」といった想いの強い人が活躍できる。またSunbornは企業規模に対して業務領域が広いため、好奇心旺盛な人や、自分起点で行動することが好きな人にマッチする。