データサイエンスは、何を成果と呼ぶべきか。13年のキャリアを経てたどり着いた、アムタスでの挑戦
~分析やモデルの構築はたくさんやってきた。でも、その分析が本当に事業を動かしたのか、それを最後まで見届けられる機会は、意外と少ない。~ こんにちは!株式会社アムタスの採用担当です。 今回は、大手SIerから事業会社と約13年間データサイエンティストとして活躍し、2025年にアムタスにジョインした高久さんにお話を伺いました。「データから現実世界の傾向を読み解くのが面白い」と語る高久さんは、常に現場に足を運び、データが生まれる場所を自分の目で確かめることを大切にされています。 大企業での安定したキャリアを手放し、電子コミック業界に飛び込んだ背景には、「ビジネスに直結するデータサイエンス」を求める想いがありました。 データがビジネスを動かす実感を得たい方に、ぜひ読んでいただきたいインタビューです。
大企業13年で見えた「構造的な限界」と、転職への決意
――1社目は大手SIerで13年間、長く勤められていたんですね。最初はどんなお仕事からスタートされたんですか? 新卒で入社して、最初の3〜4年はSEとしてキャリアをスタートしました。BIやDWHの構築がメインで、データを扱う領域に携わっていましたね。2013〜14年頃から世の中で「ビッグデータ」「データサイエンティスト」という言葉が流行り始めて、自身の所属していた会社の親会社の中央研究所でのAI研究案件へのアサインががデータサイエンティストとしてのキャリアの始まりです。 ――データサイエンスの走りの時代ですね!当時はまだ学習環境も整っていなかったのでは? はい、まさに今ほど教材が出回っているわけでもなく、怪しい?ネットの情報を見ながら独学でやっていました。書籍を探そうにも大学のアカデミックな教科書みたいな重工長大なものばかりで、「本当にビジネスで使えるのだろうか?」というものが多かったように思えます。その頃で一番記憶に残っている案件は、データセンターに3ヶ月缶詰になりながらDM配信のスコアリングモデルを作ったことです。ネット上にある有志たちのサイトを見ながら、手探りの状態でトライアンドエラーを重ねていました。 ――まさにデータサイエンスの走りの時代ですね。そこから10年近くデータサイエンティストを続けられて、転職を考えたきっかけは何だったんですか? 受託分析という構造上の限界を感じるようになったんです。お金とスケジュールの制約の中で結果を出して、納品したらその後は追えないことが多い。自分の分析が本当に役に立ったのか、自己効力感がなかなか得られなくて。 もう一つは、会社の中で昇進していく中で、プロジェクトマネジメントの比重がどんどん大きくなっていったこと。組織としてプロジェクトマネジメントを重視する評価軸がありましたが、自分自身としては、現場でより技術とビジネスの接点に深く関わりたいと感じるようになりました。最後に担当した大手流通小売企業のAI基盤構築案件では、1年近くやったのに技術の中身にほとんど触れられなかった。もっと技術の最前線に立ち続けたいと思いました。
新しい場所で見つけた「マネジメントの新しい価値」と「現場主義」
――2023年に人材関連企業に転職されたんですよね。手を動かしたくて転職したのに、またマネジメントに? そうなんです(笑)。いずれはマネジメントを任せたいと言われつつも最初は手を動かす仕事をさせてくれるって話で入ったんですけど、2ヶ月後に「データサイエンス室を立ち上げるから室長やってほしい」と。ただ、その経験を通じて、データサイエンティストとしての価値は、必ずしも「自分が手を動かすこと」だけではないと実感しました。チームの育成とか、チームとして成果を出すことの面白さがわかった。最終的には10人くらいのチームを作りました。 特に印象に残っているのは、メンバーが自分の提案した分析手法で成果を出したときですね。「高久さんに教えてもらった方法でやったら、こんな結果が出ました」って報告を受けると、自分が手を動かす以上の達成感があるんです。この経験があったから、今後またマネジメントをやることになっても楽しめるだろうなと思っています。 ――DX推進って、現場の抵抗も大きそうですよね。どう乗り越えたんですか? 紙ベースの業務プロセスが多く残っていて、デジタル化の余地が大きい環境でした。派遣事業ではタイムシートがまだ紙だったり。僕がやったのは、現場側に寄り添うポジションを取ること。現場の業務を一緒にやらせてもらうところから始めて、「味方だよ」感を出しつつ、「変わろうよ」と少しずつ溝を埋めていきました。 データサイエンティストって、データはよく見るけど、そのデータがなぜ生まれているのか、現場を知らないと改善もできない。家具小売りさんの案件で棚配置を最適化したときも、実際に店舗に行ってお客さんの動きを観察したりしてました。データが生まれる場所をよく見るというのは、自分のポリシーとしてずっと持っています。
「会社の価値を2倍にする」フェーズへの挑戦
――組織が軌道に乗ったタイミングでの転職、驚かれたのでは? そうですね、特に大きな不満もなく楽しくお仕事させていただいていたので驚かれましたし、色々な方に迷惑もかけてしまいました。。でも、前職時代からお付き合いのあった現在の上長から声をかけてもらって、話を聞いてみたら、これは面白いとビビッときてしまったんです。 アムタスはブラックストーン社に買収され、資金力も十分。これから業界でNo.1を本気で取りにいくフェーズです。 経営陣のみなさんと面接でお話しする中で、「データを武器にしていく、AIを武器にしていく」という本気度をすごく感じました。データの力で会社の価値を2倍にする。そういう境遇でデータサイエンスをやれる機会は、人生でそうそうないだろうなと思って飛び込みました。 ――今はどんな業務を担当されているんですか? 今、データサイエンティストは私一人ですが、エンジニアやマーケ、編集部門と連携しながら進めています。孤立して黙々とやるというよりは、各チームとコミュニケーションを取りながら進める感じで、とても裁量が大きいと思っています。 具体的には、広告効果の分析やLTV計算ロジックのチューニングなど売り上げに直結する領域。あとは作品レコメンドに関わる部分や生成AIを使った施策の検討などです。 ――生成AIの活用も進めていると聞きました。具体的にはどんなことを? 面白いところでいうと、生成AIに漫画を読ませて感想を分析するというのをやっています。読者の反応をシミュレーションしたり、作品に「エモい」「ドロドロしている」みたいなタグを自動でつけたり。これまで人が人力でやっていたタグ付け作業を効率化できますし、こういった作品を深く理解できるタグがあるとレコメンドや検索の精度も上がるんです。 あとは、編集者がコミックのプロットを生成AIと壁打ちできるアプリを作ったり。コミック制作の現場での生成AI活用は、無限の可能性があると思っています。 こういった新しい施策でさらにまた分析できるデータが溜まっていくので、それを活用してまた新しい施策を検討できる、というのが面白いところです。
ビジネスに直結するデータサイエンティストとして働く環境
――アムタスでデータサイエンティストとして働く魅力は何でしょう? 日々自分がやることが、すぐビジネスに反映される。これが一番大きいですね。 組織が肥大化するとどうしてもビジネスが遠く感じてしまう。でもアムタスでは、分析結果がすぐに施策に反映されて、効果が見える。より直接的な手応えを感じられるようになりました。 あと、社長室という経営に近いポジションにいるので、意思決定も早い。スピード感はとんでもないですけど、その分、何に取り組むかを自分で決められる裁量があります。 優先順位を自分で決められるのは大きなメリットです。うちには編集部門があってオリジナルコミックも作っているので、制作から販促まで関われる領域の幅広さも魅力ですね。 ――一人で担当されていると聞くと、サポート体制が気になる方もいると思います。実際どうですか? 一人とはいえ、完全に孤立しているわけではないですよ。データの利用は同じ社長室の優秀なデータエンジニアチームに協力してもらえますし、施策の実装はBizDevやマーケと一緒に進めています。編集部門との連携も多いですね。わからないことがあれば、Slackで気軽に聞ける雰囲気です。 あと、競合他社に比べるとまだ伸び代がある領域があるのは正直なところです。ただ、だからこそ、やった分だけ成果が出る余地が大きい。「ここをやれば確実に成果が出る」というポイントが明確なんですよね。ビジネスインパクトを出したい人にとっては、やりがいのある環境だと思います。 ――高久さんの今後の展望を教えてください。 まずは仲間を増やすこと。これからサイエンス組織を立ち上げていくフェーズなので、チームビルディングから一緒にやってくれる人に来てほしい。前職での経験を活かして、メンバーが成長できる環境も作っていきたいですね。 会社としては、専門書店から総合書店へのシフトを進めていて、品揃えの拡充や差別化を図っている最中です。その中でデータサイエンスの力を発揮して、競合に追いつき、追い越していきたい。 電子コミック業界は今、とても盛り上がっていて面白いフェーズですよ。 ――どんな方がこのポジションに向いていると思いますか? 自分の分析が本当にビジネスを動かす実感を得たい人には、最高の環境だと思います。 一人で黙々と分析に没頭したい人よりは、ビジネス側と頻繁にコミュニケーションを取りながら進めたい人の方が向いていると思います。社長直下で経営層への風通しもかなりいいポジションなので、「なぜこの分析が必要なのか」を説明する場面も多いですし、施策の優先順位を自分で判断することも求められます。 分析の精度よりも、「この分析で何を変えるか」を考えるのが好きな人と、一緒に働きたいですね。 ――最後に、応募を検討されている方へメッセージをお願いします。 会社の価値を一緒に上げていくフェーズに、最初から関われる。そういう機会は、人生でそう何度もないと思います。漫画が好きな人も大歓迎ですし、生成AI×コンテンツ制作という領域に興味がある人にとっても、面白い環境だと思いますよ。一緒に「めちゃコミ」を業界No.1にしましょう!
