現在の貴社の開発体制について教えてください。
当社の開発・デザイン部門は「元々開発部門だったけれどスピンアウトして別の部署に」というパターンを積み重ねてきました。例えば当初は開発の中で行っていたデータ分析が経営企画に移ったり、開発で採用したコーポレートITのエンジニアが現在管理部門に移っていたり…という具合です。その結果、開発・デザイン部門は正社員5名、業務委託の方を含めると13名という体制になっています。内部はプロダクト開発、技術基盤、デザインという三つのチームに分かれています。 その中で私の主な役割はリソースアロケーション(最適化)です。『pato』でこういうレコメンドをやりたいとなったら、実装に時間をかけ過ぎないように技術基盤チームと話し合って基盤整備を進めておく。プロダクト開発やデザインチームとユーザー様の利用状況を把握して、注文ボタンやプロフィール画面を押した後の動線を分かりやすく整備する、といったことに取り組んでいます。
現在取り組むべき課題はどのようなものですか?
大枠のイメージとしては「顧客理解の強化」が重要になってきている、と捉えています。 ユーザー様の体験設計という面では、マッチングアプリというサービスの特性上、やはり「リアル」に寄せている側面は強いです。基本的に「『pato』を通じて会ってからの動き」に軸足を置いてきました。その傾向に対してプロダクト側でのサポートと言いますか、会うまでの体験をさらに改善する取り組みが、プロダクト側でしっかり着手できていなかった…この点が課題としてあります。 その課題に向き合って、改めてユーザー様がこういう方法で、このスピード感でマッチングできたら体験としては良いのではないか、という部分を改めて掘り下げて実装していこうと考えています。世の中のマッチングアプリに共通の課題とも言えますが、だからこそ差別化を図る意味で『pato』ではストレスなくマッチングできるように、開発・デザイン領域で力を入れていくつもりです。
課題に取り組む上でメンバーの方々にどんなことを期待しますか。
一言で言うと「当事者意識」です。 私は自律的な小規模チームを沢山つくっていきたいと考えています。当社の事業自体がとてもチャレンジングな事業であり、かつスピードが求められていますので不確実なことが沢山起こります。その都度意思決定をして行動しなければなりません。誰かにお伺いを立てるのではなく、メンバー一人ひとりが自律的に「プロダクトにとって何が良いか」を考えて発信し合い、すぐに実行していくことが求められます。サイロ化された大規模チームでは恐らく対応できないでしょう。だからこそなるべく小さいチームで「ユーザー様にとって何が大事なのか」「プロダクトとしてこうしていくべきではないか」と一つひとつ話し合って課題を発見し、解決していけるようなチームを目指しているのです。 そんなチームビルディングと運営にチャレンジして、プロダクトも自分も成長させていこうとする「当事者意識」を持ってもらえるといいですね。
榊原様にとって「働く」とは何かという仕事観を教えてください。
「選択と結果づくり」だと考えています。やや硬い表現になりますが、私自身は常に社会貢献をしたいと考えるタイプです。もちろん社会貢献の仕方は人によって様々ですが、私にとってはキネカという会社で『pato』というプロダクトを作ることがまず一つの選択でした。 私は恐らく接客業等には向いていないでしょう。一番バリューを出せるのは、開発、エンジニアリングの仕事だと自認しています。そこで行った「当社にジョインする」というこの選択が、自分の能力も世の中への貢献も最大化させると判断したからです。 実際に、開発・デザインの領域で能力を発揮し、取締役CTOという立場を任されることになりました。もっとも、事業も会社も成長していますが、開発・デザイン領域の取り組み次第でナイトエンタメ市場における『pato』のプレゼンスはもっと上げられるでしょう。「結果づくり」に向けてできることはまだ沢山あると考えています。
榊原様の趣味を教えてください。そして最後に求職者へのメッセージをぜひ。
私の趣味はクロスバイクに乗ることです。週末には荒川沿いのサイクリングロードを80~100キロほど走ってリフレッシュしています。北千住に新しいサイクルショップができたので、そちらにも時々クロスバイクで行きますよ。 きっかけはコロナ禍ですね。ソーシャルディスタンスを考慮した趣味を持とうと考えた時に出てきたアイデアがクロスバイクでした。そこでサイクリングロードをちょっと走ってみたらハマってしまった次第です。 それから求職者へのメッセージ、ですね。 先述したように、現在当社の開発・デザイン領域はチャレンジングな事業を成長させる、非常に面白いタイミングにあると思っています。エンジニアの方にとっては、相当な自己成長とプロダクトの成長に携われる良い機会だと言っていいでしょう。ですから興味ある方はぜひ応募してください。そして一緒に働きましょう!
