介護事業とIT事業は相性が良いのに、なぜ誰もやらなかったのか?
株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズは、介護事全般とITシステム事業を展開する会社だ。
設立は2008年7月で東京・新宿に本社を置く。
設立当初は新宿区での訪問介護/居宅介護支援事業のみであったが、徐々に事業内容と営業範囲を拡大させ、
現在は東京・神奈川・千葉・埼玉・名古屋で138事業所を展開。
通所、施設事業の他、ヘルパー資格養成講座なども手掛けている。
売上高は65億円(2018年度実績)、78億円(2019年度実績)と毎年着実に成長を続け、
2009年からの年間平均成長率は実に141%だ。
介護とITというとまったく別の業界のように思えるが、実は相性が良い。
ケアリッツではあくまで「介護事業そのもの」での事業展開を第一に考え、
ITは介護事業が軌道に乗るまでの「副収入源」の位置づけでサービス開発を行ってきた。
介護業界ではいまだにFAXが主な通信手段として使われ、実務でも紙を使った情報伝達や情報共有が主流だ。
効率化や技術革新に遅れのある業界の代表例だが、代表取締役社長を務める宮本剛宏氏は、
前職のITコンサルティング会社出身でさまざまな分野でのIT活用を実践してきた。
介護とIT、この一見何の結びつきもない業界同士だからこそ、技術の導入によって大きな優位性を得ることができる。これが創業の理由となった。
代表の宮本氏自身も介護の現場に赴き、おむつ交換や入浴介助といった現場の作業に今も携わる。
現場を熟知した上でITによる業務の効率化を進め、それにともないスタッフの待遇を改善していくことで、
利用者へのサービスの質を高めていく。このサイクルを着実に回すことで、目指す理想に日々近づいている状況だ。
その上で、今後は他業種向けのソフトウェア開発や運用管理業務を拡大し、各業界の最先端の知見を蓄積していく方針。
さらに、それらを活用した社内システムの開発や、高齢者や介護従事者、福祉関連事業向けのサービス開発も進めていき、
介護事業とIT事業のシナジーを一層高めていくことを目指している。
代表取締役社長を務める宮本剛宏氏は、前職のITコンサルティング会社出身。
介護事業が軌道に乗るまでの副収益源から、IT事業は次のステージへ
介護事業では、2008年の創業以来、訪問介護事業所130カ所以上の運営までに成長し、現在東京都内では2位の規模となった。
業界No.1、売上1000億円企業へ向け、IT事業をテコにさらなる事業拡大を進めていく。
IT事業本部では、ケアリッツの介護事業を「ITによる業務効率化」によって支えてきた。
業務プロセスの最適化を目指し、事業の成長に合わせてシステム整備を行ってきた実績は、ケアリッツの大きな財産になっている。
それを拡大展開する形で、介護とは無関係の100社以上、延べ320案件以上のITシステム関連プロジェクトに参画・受託してきた実績を持つ。
IT技術者は、WEB開発、金融開発、インフラ、Salesfoeceの4チームのいずれかに所属する。
WEB開発ではFacebook上での転職アプリケーション開発や、大規模基幹システムの移行・機能開発などの実績がある。
金融開発では、金融の知識を備えたエンジニアがネット証券アプリの開発やクレジットカード会社向けシステム開発などにあたってきた。
インフラでは、データベースエンジニア、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニアが、ITインフラの導入支援や保守・運用などを手掛ける。
Salesfoeceのチームでは、投資会社や不動産管理会社などさまざまな業種に向けたシステム開発を行う。
また、新規サービスの企画・事業化を検討する新規事業本部や、
社内システムの設定・運用などにあたる社内システム部も稼働している。
現在は、ITを活用した介護事業の業務効率化をさらに進めていくため、そのためのノウハウを蓄積できるような業務アプリケーションの開発・運用に力を入れている。
将来的には介護事業で培ったノウハウや介護現場でのニーズを活かし、
自社WEBサービスの開発・展開や、クライアント企業のニーズに基づくパッケージソフト開発・販売の事業化も視野に入れている。
明るくオープンな社風のもと、希望に応じてやりたいことがやれる職場
2021年1月時点の従業員数は、1740名(IT事業本部230名)となり、
IT事業本部のメンバーは、中途入社の20代、30代エンジニアが90%以上を占める。
社内には何でも言い合える社風が根付きフラットな人間関係のもと、居心地よく仕事に集中できる。
ケアリッツがビジネスの軸とする介護とITの2つの業界は、いずれも人材流動性が高いことが特徴。
そのため、一人ひとりの人材を大切にするという考えのもと、エンジニアが出席するシステム部会には役員も出席し、
直接意見を言ったり新規事業を提案することもできる。
IT事業の現場では技術者同士、そして顧客とのコミュニケーションを重視している。
プロジェクトマネージャーが顧客の要望を深掘りし、より高みを目指していくための要件定義や仕様定義の提案・調整などを正確かつスピーディーに行い開発メンバーにフィードバックする。
ケアリッツでは受託開発のほかにも常駐型による業務支援も行っており、客先担当者やケアリッツのエンジニア、
それ以外のエンジニアとの協働の中で適切な役割を果たせるよう、円滑なコミュニケーションでプロジェクトを確実に前に進めている。
※現在はリモートでの懇親会などを行ってます
株式会社 ケアリッツ・アンド・パートナーズの社員の声

20代後半
2018年11月入社
業...続きを読む

30代後半
2016年10月入社

30代前半
2019年03月入社
現場が変わ...続きを読む