代表取締役 羽田野 正治 氏 1971年1月生まれ。会計事務所、自衛隊向け機材の開発・製造・販売を行う会社を経て、2008年に創業。趣味は野球、マラソン、釣り。

創業するまでの経緯について教えてください。

前職は、自衛隊や警察向け機材の開発・製造・販売を行う会社でした。しかし、そこではやりたいことができなかったんですね。販売がメインの事業だったのですが、お客様から「予算がつかないので買えない」という声を聞きました。一方で事件はいつ起こるかわかりません。そこで「レンタル」という事業のニーズがあると感じたのです。 レンタル事業を始めるには機材を自社で持たなければならず、投資が必要でした。ですが前職と折り合いがつかず、自分で会社を起こすことになったのです。

貴社の強みについて教えてください。

お客様から信頼されているところだと思います。民間企業に比べると、官公庁は閉鎖的な組織ですから、普通は営業をかけても門前払いです。参入障壁が非常に高いのです。そのような状況下でありましたが前職で培った人脈をきっかけに少しずつ開拓していきました。 お客様は捜査の専門家ですが、機材のことはよくご存知ではありません。そこで私どもがとことん付き合い、事件解決に繋がるよう、後方からサポートするようになったのです。そこでの評判が口コミで広がり、今に至っています。 創業してしばらくは「種まき」の期間、それがここ３年ぐらいで実りの時期を迎えた感覚がありますね。一度「ノビタスは信用できる」と思っていただいてからは、依頼が止まらなくなりました。

どんな会社を目指していますか？また、どんな人材を求めていますか？

私の気持ちでは、上場するぐらいまでは育てたい。そのためにはコアとなるスキルが必要ですが、まだまだ弱いですね。しかし、会社としての方向性は少しずつ見えてきているのです。今後は技術系人材の採用も進めて、いずれはオリジナル製品の開発も手がけていきたいと思っています。 当面は技術力のある会社にしていきたい、という目標があります。そこで現場の技術責任者になってくれるような人、そういう志のある人に来ていただけたら、一番ですね。「上昇志向のある人」には、必ずチャンスがある会社です。一緒に良い商品をつくり、良い会社を創っていきたいですね！

普段から社員に伝えていることは、何ですか？また、社員のモチベーションアップのために意識していることはありますか？

『お客様を満足させること』。これだけは絶対徹底するように言っています。当社はノルマを設定することはありません。とにかく徹底的にお客様を満足させることを求めます。 機材というものは、万全を期していても「いつも100%完璧」とはいきません。ときに「調子が悪い」などとクレームを受けることもあります。しかし、それが最大の営業チャンスなのです。お客様がお困りのときに相談にのり、100%に近づける努力をする。その誠意というものは必ずお客様に伝わります。だから、逃げないで、とことんやろうよ、そんな精神でいます。 社員のモチベーションアップのために意識していることとしては、家庭を大事にさせてあげることだと思っています。家庭がうまくいっていなければいい仕事もできません。「仕事は一人でしているわけではない、家族に感謝しなさい、奥さん、子供を大事にしなさい」と常にいっていますし、社員旅行や忘年会には家族を連れてきてもらいます。段々人数が増えてきて、来年はどうしようかと心配になることもありますけど（笑）。年に一回、一週間のリフレッシュ休暇をとってもらっているのも、家族のためです。

座右の銘を教えてください。

この一言というのはありませんが、日々心がけていることは「ファクトに忠実であれ」ということです。 事実を収集して分析する。そしてそこから解決策を考えるというプロセスです。また、新しいことを考えたり、新しいことを構想するときは、「凡眼には見えず、心眼を開け。好機は常に眼前にあり」日本マクドナルド初代会長の藤田 田さんの言葉を思い浮かべます。 いつも自分の中にあるのは「社会のためにすごく役に立っている会社だ」という思いですね。事件解決がニュースに出れば誇らしいですし、こうした社会への貢献を大きくしようと思えばこそ、ある程度会社としての規模も追及したい。経営をより安定させるために、事業を多角化する、という考えもあります。