ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス株式会社

Wolfson Microelectronics plc(ロンドン証券取引所 略号：WLF.L)は、デジタル民生用電子機器メーカ各社に対して、最先端のミックスド・シグナル半導体製品を開発・販売するリーディング・サプライヤーだ。

同社の提供するデバイスは、オーディオおよびイメージング技術に優れており、携帯電話、MP3プレーヤー、液晶テレビなど、世界中の数多くの製品に採用されている。高性能なオーディオ技術と超低消費電力技術によって、同社の名前は世界中で知られており、一般消費者にとってもなじみの深い有名メーカ、たとえば日本で言えばケンウッド、パイオニア等といった各社の製品の“心臓部”に同社の半導体が使われている。

イギリスのエジンバラを設計・デザイン・マネジメントの本拠地とし、ワールドワイドで370名以上の社員を抱える同社。米国、日本、中国、台湾、韓国、シンガポール、インドなどをはじめとする世界12箇所に開発および販売拠点を置き展開している。

同社のキーワードは、「まったく新しいエンドユーザ体験を作り出す革新的な技術」。エンドユーザが、はっきりとその耳で違いを感じられる製品を作るためのソリューションの数々を強みに、邁進している。

同社の技術が使用される最終製品は、携帯電話、ポータブルメディアプレーヤー、ポータブルナビゲーションデバイス、デジタルスチルカメラ、フラットパネルテレビ、ゲームコンソール、サウンドシステム、複合プリンタ、スキャナ、自動車のインフォテイメントシステム、Bluetoothヘッドセットなど、実に幅広い。

保有する4つのコア技術を紹介すると、1つは「Pure Sound」。同社が最も古くから情熱を注いできた分野であり、回路設計図だけを頼りにするのではなく、実際の音を聴きながらデザインをするという。この”情熱“があってこそ、同社のオーディオ・エンジニアリングは世界でも一流と認識されるまでに成長し、エンドユーザを楽しませてきたのだ。また、コンシューマ向けの製品だけではなく、プロ仕様のデバイスをも供給できる実力があると同社では自負している。

次に、昨今ではポータブル製品に限らず求められる「Smart Power」、すなわち低消費電力に関する技術だ。高性能なオーディオと機能性を提供しながらも、同時に消費電力を抑える技術を確立している。クラスABとクラスDが切り替え可能なスピーカドライバーやヘッドフォンドライバなど、ミックスド・シグナルならではの電力管理機能を強みに、これまで“不可能”を“可能”に変えてきた。

さらに、革新的なノイズ・キャンセレーション、サウンド・エンハンスメント、3Dサウンド機能を提供する「Enhanced Soundware」や、高性能シリコンマイク「True Mics」など、買収などによって獲得した補完的な技術も、確実に同社の競争力を高めている。

進むマルチメディア化、小型化。さらに、信頼性・安全性への要求の高まりなど、市場の飽くなき要望に応え、競合に先んじて製品を投入しなければならないプレッシャーの下にある、ポータブルデバイスの設計開発者たち。彼らにとって、開発効率を上げ、機能を付加し、よりリッチなサウンドを実現するために、同社の製品は必要不可欠なものとなっている。これらのニーズに応えるリーディングカンパニーとしての地位を維持するため、毎年大きな投資を行っている同社。各メーカのビジネスパートナーとして、製品の初期段階から開発に関与し、優れた製品を生み出す。

また、近年の「AudioPlus Power Management戦略」で、同社は、電力管理機能とオーディオ技術を組み合わせた総合的なデバイスを開発したという。総部品数、基板に占める面積を削減しながら、最終製品の開発者が制御しやすく、短期間で開発できるもので、開発者に対する統合的なアプローチを可能にした。この戦略をベースに、同社では今後も成長曲線を描いていく計画だ。

同社の日本拠点は横浜にある。少数精鋭のメンバーが、オーディオに関する最先端の技術に磨きをかけながら、大手メーカとのパートナーシップの下、仕事をしている。

イギリス本国でデザインされ、開発された製品を日本企業向けにプロモーションし、技術的なサポートを行いながら、新製品の提案を行っていくのが、同社のミッション。本社とのコミュニケーションも密に、豊富なグローバル市場環境の情報を武器に、メーカへのアプローチができる。

即戦力となる、確かなオーディオ技術を持つ技術者を中心に採用をおこなっており、難易度は決して低くはない。しかし、グローバルなリーディングカンパニーでの仕事を通して、学べることは多いはず。果敢に挑戦をしてみてほしい。