アニコム損害保険株式会社

少子高齢化に伴い、国内では、既存のさまざまなマーケットの縮小が伝えられている。
その一方で拡大しているのが、ペット市場だという。実際、国内の14歳までの子供の人口は1,670万人（2011年10月1日現在）と減少を続けているが、飼育されている犬猫の数は約2,100万頭（2012年度）。ペットにまつわる新しい産業も生まれている。

その一つが「ペット保険」だ。子供と同様、ペットを家族の一員として迎え、愛情を注ぐ愛好家は多い。ペットが病気やけがをした時、病院に連れて行き、診療を受けさせれば、費用がかかる。その費用の一部または全部を補償するサービスが求められていたのだ。

アニコム損害保険株式会社は、このような背景を受けて、2007年に保険業免許を取得し、2008年4月に事業を本格スタートさせた、ペット保険を専門に扱う損害保険会社だ。スタートしたばかりとは言え、現在、保有契約件数は46万件を突破、No.1の地位にある。同社は、ペット保険市場を創り出し、発展させていくリーディングカンパニーになりつつあると言える。

同社は、ペットや家族の「涙」を減らし、「笑顔」を生み出す保険会社をコンセプトにしている。つまり、万が一の病気やけがの時には、安心して治療を受けさせられるような補償を行い、飼い主が早く病院へと足を運び、病気の早期発見と治療を行ってペットの命を救えるようにサポートする。同時に、健康な時には、ペットの健康アドバイスや病気を予防するための知識を提供し、悲しい事態に陥らないですむように飼い主をサポートするのだ。



ペット分野の保険については、国内の市場は未開拓。したがって、同社はゼロの状態から市場を創り上げ、それと同時並行でオペレーションや社内の体制を整えている。
このため同社は、まさにスタートアップ期の活気と気概に満ちており、オープンでフラット、スピード感のあふれる組織で、新しい形の社会への貢献を始めようと、急速に体制を整えつつある。

「新しい保険のあり方を、共に考え、実現しよう」。そんな共通の想いの下に、集まっている社員たちは、実に多様な業界出身者だ。必ずしも、保険・金融業界での経験が求められるわけではない。むしろ、新しい会社・業界・ビジネスを作っていこうという「意志」が求められるのだ。

同社の小森社長は、前職において現状の健康保険の問題点や矛盾に疑問を感じ、もっと健全な制度にできるのではないかと考えていたという。その経験や疑問を基に、明確な診療明細書を作成できる新システムを開発、多くの動物病院への導入を実現して、提携関係を結び、同社のビジネスの基盤となるネットワークを築いたのである。

今後に関しては、ペット保険での足場を固めた上で、他の分野への進出を視野に入れているという。実際に2012年7月には火災保険及び地震保険の認可を取得し、商品化に向けて準備を進めている。今後、ペット分野に留まらないさらなる飛躍を前提に、同社では仲間を探しているのだ。


したがって、社員には、常に成長に貪欲であり、積極性ややる気を持って仕事をする姿勢が求められている。逆に言えば、そのような人でなければ、このステージで同社に参画する面白さや成長は得られないだろう。

「まったく新しい金融機関を創りあげる」。そんな大きな事業にチャレンジし、自分をさらに成長させたい人の参画を待っている。