株式会社トヨタコミュニケーションシステム

IT/Web・通信・インターネット系
製造・メーカー系

トヨタのITを担う安定企業で多彩なプロジェクトに挑戦。

グローバルに活動

企業について

CADやプログラミングから語学まで<br />教育サポートも充実しています。(杉江GM)

トヨタへのノウハウがあるからこそできるTCSならではの提案型システム構築。

株式会社トヨタコミュニケーションシステム(TCS)は、トヨタ100%子会社の中でIT関連の業務を担っている。トヨタグループにおけるIT関連の三社が合併して、2001年に設立されたばかりの新しい企業だ。

TCSの事業内容は、主にトヨタや関連企業の自動車製造業、ファイナンス事業などに関わるシステム開発。特に自動車分野ではあらゆる段階において「生産工程を効率的でスムーズにするためのITシステム」を構築している。

TCSの強みは何と言っても、トヨタという企業の仕組みや業務内容、製造工程に精通し、ノウハウを持っていること。一般的にビジネスに関わるシステムの構築には、高い開発技術はもちろんのこと、「その生産工程では何が求められているのか？」「問題点はどこにあるか？」など、クライアントの業務そのものを深く理解することが不可欠である。

「もし専門分野ではない業種のシステム開発を手がける場合、クライアントにヒアリングをしても、表面的にしかわからない部分が多くなってしまいます。TCSはトヨタの業務や生産工程に深く関わり、熟知しているのが大きな強みですね。クライアントのオーダーをこなすだけではなく、『こういう問題はこういう仕組みで解決できるのではないか』と提案できるんです。トヨタに精通しているからこそ、プロジェクトの幅が広がり、仕事のやりがいも大きくなると思いますよ」(SI本部IT支援グループGM・杉江秀文さん)

TCSの中でもシステムインテグレーション(SI)本部は、2008年1月に立ち上げられたばかりの新しいセクション。もともとTCSではトヨタをメインにしながらも、空港の離発着システムや、愛地球博関連のプロジェクトなどの案件も手がけていて、このような公共施設や一般企業の案件も開拓していく目的で立ち上げられたのがSI本部だ。

トヨタグループとしての安定性がありながら、まだ若い会社であり、新しい部署を一緒に創って行けるという革新性を合わせ持っているのが最大の魅力と言える。

システムからアウトソーシングまで、一企業のSIをトータルで手がけられる。

SI本部の組織構成は、企画、営業、開発、運用が各Gとして構成され、役割を担っている。その中で、「開発職」が配属されるのは、SI1部の「関連事業グループ」。同グループの事業として、現在、大きな二本の柱がある。

ひとつはトヨタ関連の自動車部品卸売企業のプロジェクト。この案件ではクライアントの受発注、倉庫管理システムなどを開発し、まさにビジネスの肝に関わる部分を請け負っている。さらに年間を通してシステムの改善を行い、継続的に携わっているのが特徴だ。システム・サポート・アウトソーシング・サービスという流れに一貫して携わり、SIをフルコースで行っている同グループの核となる事業だ。

もうひとつの柱であるトヨタの生産技術部門の案件に加えて、今後は他のクライアントにもフィールドを広げて行く方向だ。そのひとつがTCSでオリジナル開発されたパッケージ製品のプロジェクト。この製品を個々のクライアントのニーズに合わせて、より使いやすくカスタマイズする業務だ。

「開発職としての最低限のスキルは必要ですが、必ずしも自動車製造業に精通している必要はないと思っています。むしろ異分野の知識・経験を持った人と一緒に盛り上げていきたいですね。実績や経験は浅くてもチャレンジ精神が旺盛な人は大歓迎ですよ」(同グループ・堀田孝人氏)

中途入社で同グループに採用されて約一年の小林治樹氏も、前職ではシステム開発に携わっていたもののTCSとは分野の違う業種を経験していた。
「前職と分野は違っても『業務を円滑にするための提案とシステム構築』という部分は同じなので入りやすかったですね。トヨタ独自のノウハウや製造業務の流れを一から覚えるのは大変ですが、自分の引き出しは格段に広がります。倉庫のシステムを開発する際に、実際に倉庫へ足を運び『使いやすくなった』と喜びの声をいただいた時は嬉しかったですね」(小林氏)

今は自動車メインだが今後は多彩な業界がクライアントになる可能性もあり、常に新しい技術に興味が持てるチャレンジ精神の高い人には最適と言えそうだ。

CAD活用の効率化をはかり、車の生産を支えている。

「運用職」が配属されるのは、CAD周辺システムのサポート事業を行っている「サポートグループ」／「IT支援グループ」。設計には欠かせないCADだが、特に近年は飛躍的に進歩してCAD上でできることが格段に広がっている。こうした背景の中、「CADを使う人のスキルと知識。そしてスムーズに使えるか？」は設計工程の効率化をはかる上で重要になっている。そこでCADの導入サポート、操作支援、設計者のニーズにあわせたツールの整備などを行うのが同グループの主な事業だ。
　また近年はトヨタが「グローバル化」を掲げ、製造拠点のみならず、開発拠点も国内の関連企業や北米などの海外にも進出。今後はあらゆる拠点を対象にしたサポートが必要となっていく。

現地に常駐してサポートを行う場合と、電話・メール・webサイトなどネットワークによるサポートがあるが、どちらにしても「CADを使う人の問題解決・効率化」が目的。また導入から携わる案件に関しては、クライアントに「どのようなことをしたいか？」をヒアリングして、そのための最適なシステムを提案するなどコンサルティング的な分野を担うこともある。

「システムを提供するだけではなく、ユーザーが効率よくスムーズに利用できることを目指しています。この仕事の醍醐味は『トヨタの自動車開発を影で支えている』という誇りです。私たちのサポートで設計がスムーズに進み、トラブル対処できた時は喜びを感じますね。街を走る車のどこかに自分の技術が役立っていると実感できるのは大きなやりがいにつながりますよ」(同グループ・池田靖史氏)

同グループで「リモートヘルプデスク」を担当しているのは、前職でCADの教育をしていた吉田真理子氏。
「主な仕事内容はWEBを通じてトラブルの受付をしたり、運用・トラブル情報をユーザーに発信することです。CADには長く携わってきましたが、前職とはまた違った面からCADと関われるのが新鮮で面白さを感じていますね。ユーザーのところに直接、足を運ぶ場合もまれにあり、無事トラブルを解決して『さすがですね』と言われると、CADを使う人々に役立っている実感が沸きますね」(吉田氏)

ワークライフバランスを保ちながら、多彩なプロジェクトに挑戦できる。

トヨタの100%子会社であるTCSには、安定性・待遇・福利厚生という大手ならではのメリットがある。一般的には「生活は安定するけれど、仕事が画一化されて面白みが薄いのでは？」という懸念も生まれがちだが、TCSは「資本力があるからこそ仕事が広がる」という魅力を持つ企業だ。

例えば一般のIT企業では収益を重視せざるを得ない環境に置かれることも多く、コスト面や時間などの採算にしばられて、クライアントに満足してもらうためのアイデアがあっても断念せざるを得ないこともある。TCSのスタンスは「収益よりも、時間をかけてでもよりよいサービスを提供する」ことを重視しているため、よりよいものを創造するためにさまざまな技術を追求し続けることも可能だ。

「応募者の方から『トヨタの仕事しかできないのですか？』と質問されることもありますが、あれだけの大企業なので部署ごとで手がけている事業がまったく異なっています。新車を開発する部署もあれば、物流ラインのシステムを構築する部署もあって、手がけるプロジェクトは多種多彩。マンネリに陥ることはまずありません。トヨタという大手クライアントに深く関われるのは、多くの企業の細かい案件をこなす以上のさまざまなスキルを身につけられると思いますよ」(総務部　採用・教育グループ・山中正人氏)

残業もIT業界の中では極めて少なく、ワークライフバランスを保ちながら健康的に働けるのも魅力。男女ともに仕事と家庭の両立ができる様々な制度と職場環境を持つ企業の証でもある、愛知県ファミリー・フレンドリー企業にも認定されている。毎日の安定という長く勤めやすい環境にありながら、スキルに応じて活躍できるフィールドが用意されて仕事のやりがいも実感できるという嬉しい環境と言える。

企業情報

会社名

株式会社トヨタコミュニケーションシステム

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > システムインテグレータ・ソフトハウス

製造・メーカー系 > 電気・電子・機械・半導体

企業の特徴

グローバルに活動

資本金

10億円

売上(3年分)

2008年 3月 393億円4500億円

2007年 3月 381億円

設立年月

2001年04月

代表者氏名

代表取締役吉見　淳一

事業内容

(1)ＣＡＤ／ＣＡＭ／ＣＡＥ／ＰＤＭ／ＣＧ等のエンジニアリングシステム、
(2)クルマの調達・生産・販売・経営管理等を支える基幹ビジネスシステム、
(3)クレジット・リース・割賦等のファイナンスシステム、
(4)トヨタグループおよび一般マーケットにおける様々なシステムインテグレーションの展開

の４分野におけるシステムの構築・運用を行っており、ITの分野においてトヨタグループの中心的な役割を担っています。

株式公開（証券取引所）

非上場

主要株主

トヨタ自動車株式会社　100％出資

主要取引先

トヨタ自動車株式会社、トヨタファイナンス

従業員数

940人

平均年齢

33.9歳

本社住所

愛知県名古屋市東区泉一丁目23番22号トヨタ名古屋ビル7F