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インタビュー画像シェアデータベース事業部 部門長 システム開発責任者 有馬 一快(ありま かずよし)氏

ご略歴をお教えください。

大学時代から、テレビ番組や商業イベントなどで使われる楽曲の作曲を手掛け、報酬をいただいていましたが、売れ続けるための才能に限界を感じ、卒業後は営業会社に入社しました。しかし、営業職にはストレスを感じたため、ICチップを開発している会社に入社しました。それが結果的にエンジニアと呼ばれる仕事だったようで、自分の特性に合っていました。 勉強が好きだったこともあり、早いうちにITサービスにおける仕事の本質を理解でき、20代の頃からお客様からマネジメント業務をご指名いただけるようになりました。そうした中で、決済サービスの開発プロジェクトのリーダーを務めた後、IT商社に転職し、官公庁向けの大型案件を手掛けました。けれども、国の予算枠を大きく確保し、最小のコストで下請けに委託することで差益を積み上げていくビジネスの在り方に疑問を覚えました。 そこで、某企業でBtoCのビッグデータ事業の立ち上げを業務委託で手掛けることにしました。しかし、その会社が社会的意義をさほど重視していないことに違和感を覚え、「もっと社会的な価値のあるシステムを作りたい」と思うようになり、離れる決断をしました。 そして再度の転職を決め、2015年に当社のビッグデータ事業を立ち上げるプロジェクトへ参画しました。その事業には、日本の医療体制の改善を目指すという社会的意義や、プロダクトが生み出す価値、コンサルの労働生産性向上という観点があり、強く惹かれました。 入社後は、自社のコンサル業務を理解しながら、病院向け経営システム『Libra』や『人事評価Navigator』の開発責任者として、現在の当社の主力プロダクトへと育て続けています。 以前は営業にストレスを感じていましたが、今ではLibraの営業訪問に関わる機会も多く、プレゼンも割と楽しく行っています。振り返ってみると、当時の私にとってストレスだったのは、営業そのものというより、「用意された商品・サービスを相手に買ってもらう」ことでした。作曲をしていた小さい頃から、自分の中で納得できる音を選び抜き、形にして届けることに喜びを感じる職人気質があったのだと思います。だからこそ「自分が本当に納得して考え抜いた商品・サービスを届ける」営業であれば、今は自然体で向き合えているのだと感じています。

シェアデータベース事業部のミッションやビジョンをお教えください。

シェアデータベース事業部は、病院向け経営分析システム『Libra』と人事評価システム『人事評価ナビゲーター』の新機能開発・保守・運用を中心に、医療機関の経営をデータで支える事業を担っています。 また、『Libra』は単なる分析ソフトではありません。病院の収益構造や、診療科・病棟ごとの課題を可視化し、経営判断や改善活動を支援する、当社のコンサルティングサービスと一体となった重要なプロダクトです。全国の医療機関で蓄積される経営のビッグデータや、AIを駆使したサービス展開も視野に入れながら、医療機関に新しいマネジメントの力を届けていくことを目指しています。 そこに、もう一つの重要なプロダクトである『人事評価ナビゲーター』が加わります。これは単なる人事評価ソフトではなく、中小企業の組織力を高めるための仕組みだと考えています。 私がこのプロダクトを考えるときに思い浮かべるのが、映画『ゴジラ-1.0』です。この映画から、私は日本の組織が本来持っている強さを感じました。限られた資源の中でも、一人ひとりが役割を果たし、現場で知恵を出し合い、チームとして高い完成度を追求していく。その積み重ねが、世界から評価される成果につながっていく。これは映画の世界だけではなく、日本の中小企業にも通じる強さだと思っています。 一方で、今の日本の中小企業には、かつてのような元気を失っている会社も少なくありません。人材不足、後継者問題、管理職の育成、若手社員の定着など、多くの課題を抱える中で、社員一人ひとりの力をどう引き出し、組織全体の成果につなげていくかが、ますます重要になっています。 『人事評価ナビゲーター』は、評価シートの電子化や、査定・処遇決定のためだけの仕組みにとどまるものではありません。社員の成長を支え、組織の方向性をそろえ、会社全体の力を高めていくことをプロダクト価値の中心に据えています。中小企業の組織力が高まれば、そこで働く人の意欲や成長実感が高まり、企業の生産性も上がっていく。その積み重ねが、日本全体の産業力や国力の底上げにもつながるのではないかと考えています。 現在、医療機関を取り巻く環境は大きく変化しています。病院における急性期から慢性期までの幅広い機能再編、人材不足を背景とした人事評価や経営管理の高度化など、現場が抱える課題はより複雑になっています。だからこそ私たちは、ITシステムを「分析ツール」として終わらせるのではなく、医療機関や中小企業の経営を支えるシステムへと進化させていきたいと考えています。 そのために重要なのが、SEとCSがそれぞれの専門領域に閉じないことです。SEは、単に仕様どおりに開発するのではなく、顧客の課題や事業の方向性を理解し、どのような機能が本当に価値につながるのかを考える必要があります。CSも、問い合わせ対応や操作説明にとどまらず、顧客体験を高め、現場の課題をプロダクト改善につなげていく役割を担っています。 私たちが目指しているのは、「エンジニア」「カスタマーサクセス」「経営コンサルタント」が専任化され、それぞれの力が分断される組織ではありません。まずは「新しい顧客価値を生み出し続ける組織」であることを共通の前提とし、そのうえで各自が得意領域を担当している、という状態であるべきだと考えています。年に数回の合宿や部門横断の議論も、互いの仕事を理解し、担当外の領域や事業の未来を自分ごととして考えるための大切な機会です。 また、SDB事業部にとって、プロダクトの成長だけがゴールではありません。プロダクトを通じて培った技術、ノウハウ、人材をもとに、次世代のITサービスや派生する新たな事業の可能性を広げていくことが、私たちの中長期的な挑戦です。その過程で、社員一人ひとりが単なる業務の担い手にとどまらず、顧客への価値を自ら考え、成長実感を持ちながら働ける組織でありたいと考えています。 職種や立場による社内政治、セクショナリズムに陥らず、事業と顧客に向き合う。プロダクトをより良いものへ育てながら、医療機関や中小企業に新しいITサービスの形を届けていく。それが、シェアデータベース事業部の役割であり、私たちが目指している姿です。

そのために社員に対して期待することや、社員が株式会社日本経営でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。

社員に期待していることは、自分で考え、試行錯誤しながら前に進む姿勢です。最初から完璧である必要はありませんし、分からないことを質問することも、失敗することも問題だとは考えていません。大切なのは、「できない」で止まるのではなく、「どうすればできるようになるのか」を自分なりに考え、手を動かしながら解決策に近づいていくことです。そうした経験こそが、エンジニアとしての力になると考えています。 これからの時代に必要とされるのは、与えられた要件をただ形にするだけの人材ではありません。そうした仕事の多くは、今後AIによって代替されていく可能性があります。だからこそ人が担うべきなのは、答えのお客様の課題を自分ごととして捉え、何が本質的な問題なのかを考え、必要であれば要件そのものを一緒に定義していく役割です。技術力はもちろん大切ですが、それ以上に、課題に向き合う責任感や、価値あるものをつくり切ろうとする姿勢が求められると考えています。 私は、仕様が決まるのを待つだけのエンジニアではなく、自ら考え、関係者と対話しながら、責任を持って仕様を決め、課題解決に挑戦できるエンジニアこそ、これからの世の中で本当に必要とされる存在だと思っています。当社の社員には、社内だけで評価される人材ではなく、どのような環境においても、どのような業種・職場においても、「この人と一緒に仕事がしたい」と思われる人材になってほしいと考えています。 日本経営で過ごす時間が、単に与えられた仕事をこなす時間ではなく、自分の市場価値を高め、社会に対して価値を発揮できる力を育てる時間であってほしい。そして、評価や報酬は、与えられるものではなく、自ら価値を生み出した結果としてついてくるものだという感覚を持ってほしいと思っています。 仕事を通じて、自分で考え、責任を持ち、価値をつくれる人材になる。 そしてAIをフル活用しながら、AIでは代替できない希少な人材になる。 そうした人生を、日本経営で歩んでもらいたいと考えています。

有馬さんの仕事観をお聞かせください。

私の中には、「カッコ悪い大人にはなりたくない」という感覚があります。ここで言うかっこ悪さとは、失敗することではありません。挑戦して失敗することや、うまくいかずに悔しい思いをすることは、むしろ前に進もうとした結果だと思っています。 私が避けたいのは、失敗を恐れて何も選ばないことや、自分で決めずに、うまくいかなかった理由を誰かや環境のせいにしてしまうことです。年齢や立場を重ねるほど、できない理由を語ることは簡単になります。だからこそ、自分自身は、いくつになっても学び続け、変わり続ける側にいたいと思っています。 当社の社員にも、挑戦や失敗を過度に恐れるのではなく、自分で考え、責任を持って一歩踏み出せる人であってほしいと考えています。大きな挑戦である必要はありません。目の前の仕事に対して、自分なりの意思を持ち、昨日より少しでも良くしようとする。その積み重ねが、その人自身の力になり、周囲から信頼される仕事につながっていくのだと思います。 仕事を通じて、「こういう大人もいるんだ」と思ってもらえる存在でありたい。私自身もまだその途中ですが、日本経営という会社も、そうした姿勢を持つ人が育ち、互いに刺激し合える場所でありたいと考えています。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?

休日は、できるだけ体を動かすようにしています。ヨガやピラティスに通ったり、パパさん・ママさんバレーに参加したりしています。バレーは春高バレーの経験者もいるようなチームなので、趣味とはいえ、翌日は筋肉痛になります。普段は事業全体やプロダクトのことを考える時間が多いので、身体を使って集中する時間は、自分にとって大切なリセットの機会になっています。 また、週末は育児にも向き合っています。仕事では医療機関や組織の課題を扱うことが多いですが、家庭の中で子どもと接していると、社会や生活の中で本当に必要とされる仕組みとは何かを考える機会も多くあります。そうした、事業から離れて一人の生活者として休日を過ごす感覚は、プロダクトづくりを研ぎ澄ます際にも、少なからず影響していると思います。 もう一つ、長年続けているのが企業研究です。もともとは株式投資をきっかけに始めましたが、今では企業の成長過程や経営者の考え方を追うこと自体が、自分にとって大きな楽しみになっています。 特に、ビッグテックのような企業が、どのような思想で事業を立ち上げ、組織をつくり、社会に大きな価値を生み出してきたのかに関心があります。創業者に関する本を読んだり、企業の意思決定やビジネスモデルの変化を追ったりする中で、プロダクトづくりや事業立案にもつながる学びを得ています。 休日の時間に一見仕事とは離れたことをしていても、結果的には、世の中の変化を捉えたり、自分たちの事業の可能性を考えたりするきっかけになっていると感じています。

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