これまでのキャリアの中で、迷った時に大切にしてきた仕事の判断基準を教えてください。それが表れた場面もあれば具体的にお聞かせください。
経営の立場として大切にしてきたのは、人と組織の力を最大限に生かし、価値を生み出し続けることで、顧客や社会の課題を解決することです。 ただ、個人的な思いとして行き着く先は、やはり家族にあります。社員がいてこそ仕事は成り立ちますし、社員が安心して働けなければ、良い価値は提供できません。その積み重ねの先に、家族の暮らしがあると考えています。 現場にいた頃から、迷った時は「自分がやります」と手を挙げ、推進役を担ってきました。情報が十分でない中でも決断し、言った以上はやり切る。その覚悟は今も変わりません。上手くいかないことがあっても、放置せず、必ずリカバリーする。自分なりの根拠を持ち、責任を持って向き合うことを判断の軸としてきました。 経営者になった今も、その姿勢は同じです。最終的な判断を下す立場だからこそ、逃げずに向き合い、周囲に説明できる決断を重ねていく。その積み重ねが、組織への信頼に繋がると信じています。
その判断基準が生まれたきっかけとなった経験や転機があれば教えてください。
子供の頃から続けてきた野球の経験が、今の自分を形づくっています。小学2年生の頃からキャプテンや副キャプテンを任され、大学でも野球部に所属していました。ずっと体育会系の環境で育ってきたので、苦しい場面でも踏ん張る強さや、簡単には諦めない姿勢は、自然と身に付いたものかもしれません。野球によって培われた精神的な強さや覚悟を持つことは、今でも自分の支えになっています。 もう一つ大きいのが、母の存在です。母は決して恵まれた環境で育ったわけではありませんが、「自分と同じ苦労はさせたくない」と、私には好きなこと、やりたいことを精一杯やらせてくれました。その姿を見て育ったからこそ、家族を持った今、次の世代に何を残すかを強く意識するようになりました。 経営の判断に迷った時は、「この選択は、人や家族の未来に繋がるか」を自分に問いかけています。その軸があるからこそ、短期的な損得だけでなく、長く続く選択ができる。これまでの経験が、今の判断基準として生きていると感じています。
今後、株式会社ギガをどんな会社にしていきたいですか。
この5~6年で当社の収益体質は大きく変わってきました。長年取り組んできた「課題解決型」のスタイル自体は変わっていませんが、提案力やビジネスの幅が広がり、実行スピードは確実に加速しています。結果として、過去最高の収益を出せたことも、一つの手応えです。 今後はコアグループ全体として掲げている「ソリューションメーカー」を目指す動きを、さらに加速させていきたいと考えています。言われたことをこなすだけではなく、自ら考え、課題を見つけ、提案し、推進できる人材がこれからますます求められます。 そのためにグループ連携を強め、研修も合同で実施しています。中長期計画としてSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を軸にした人材育成にも本格的に取り組んでいます。選抜制の育成プログラムやマネジメント研修等、独自の研修も含め、人への投資は着実に進んでいます。セキュリティやクラウド、インフラといった当社の強みとAIを掛け合わせ、社会課題の解決に貢献できる会社であり続けたいですね。
忙しい日々の中で、どのようにリフレッシュされていますか?
一番のリフレッシュは、やはり野球です。今も野球とソフトボールのチームにいくつか所属していて、毎週日曜日はほぼグラウンドにいます。兄と一緒に立ち上げたチームもあり、年間で40試合以上プレーする年もありました。地域のチームで「人手が足りない」と声がかかり、気付けば参加していることも多いですね。体を動かし、仲間と声をかけ合う時間が、頭を切り替える大切な時間になっています。 考え方の面でも、野球は自分にとって大切な切り替えの時間になっています。中でも影響を受けたのが、元プロ野球監督の野村克也さんの考え方ですね。ID野球や組織論に関する著書を何冊も読み、組織や人を変えるには時間が必要だという視点は、野球だけでなく、経営の判断にも生きていると感じています。 また、子供達の存在も大きいです。娘と息子が吹奏楽をやっているので、演奏会を観に行くのも楽しみの一つですね。
新たな仲間に期待する役割とメッセージをお願いします。
当社で大切にしているのは、主体性を持って行動できること、そして相手を思いやり、リスペクトし合える姿勢です。相手が何に困っているのかを考え、自然と手を差し伸べられる人は、結果としてお客様や社会の課題解決に繋がるソリューションを生み出せると考えています。 新しいことに挑戦したいという思いには、会社としてできる限り協力し、後押しします。年齢や立場に関係なく意見を言いやすい、フラットな風土を大切にしていますし、社員一人ひとりが安心して長く働ける環境づくりにも力を入れています。 この数年、過去最高の収益を更新できているのは、社員の頑張りがあってこそ。その成果は決算賞与や特別支給等、様々な形でできるだけ社員に還元したいと考えています。ぜひ一緒に、次のギガをつくっていきましょう。