現在は取締役としてどのような動きをしていますか?
当社のサイバーセキュリティ事業はスタートアップ期にあり、各組織の体制を急ピッチで構築しているところです。現在のポジションは役員でありつつも、言うなれば「中小企業の社長」であり「プレイングマネージャー」のような動き。CSチームの声の吸い上げから開発チームの意思決定、営業戦略の策定と売上管理、商談同行、営業メンバーのマネジメント・育成、管理部門での収益モニタリング、法務等、極端に言えば資金調達以外の業務全てを掌握しているような状況です。 現在は事業・組織規模が拡大フェーズにある中、現場への権限移譲が欠かせません。これからは後進育成を行いつつ、メンバーを重要ポジションに積極的に抜擢することで、現場がより一層当事者意識を持てる体制を築きたいと考えています。
事業をスタートした頃の苦労と、事業が軌道に乗ったターニングポイントは?
事業を立ち上げた当初は、売り物『情報漏えい防ぐくん』はあるものの、社内にサイバーセキュリティの専門家がいない状況にありました。そのため「このサービスはどうあるべきか?」「どのような顧客にどのように広めていけばいいのか?」といった観点の解像度が低く、なかなか導入先が増えていきませんでした。 ターニングポイントになったのは、2022年に大手IT企業からの依頼を受け、『情報漏えい防ぐくん』の仕様・機能をそのIT企業が求める基準に揃えたことです。これによってビジネスシーンで使えるものとして提案できるようになり、デモの際の大きな自信とともに、提案先の企業にとっても安心感に繋がりました。そこから状況が好転し、販売代理店も付いてくれたこともあって導入実績が一気に増えていきました。
サイバーセキュリティ事業をリードし、どんな時に達成感を覚えましたか?
立ち上げ当初からの苦労を経て、導入先が100社に到達した際の達成感は今でも覚えています。これも直販チームの精力的な提案活動にプラスし、先ほど触れた大手IT企業を含め販売代理店の協力があったからこそ実現できました。直販・代理店経由で次々と政府系機関や大手企業に導入される光景を目の当たりにするたびに、当社のサイバーセキュリティ事業が世の中に与える影響度の高さを実感します。 導入先から言われて一番うれしいのは、「今まで使っていたサービスの中で『情報漏えい防ぐくん』が一番良かったよ」「全社的にセキュリティリテラシーが向上した」と感謝された時です。そうした声を聞くと、今後もカスタマーファーストの製品で他社にはない価値を提供しよう!というモチベーションが湧いてきます。
ビジネス人として大切にしている仕事観はありますか?
一つ目はビジネスで対峙する相手に嘘をつかないことです。私は過去の会社員時代、お客様に対して悪気なく、不義理な営業をしていることにジレンマを感じた経験がありました。結局のところ、短期的に上手くいったとしても、長期的には誰かを不幸にしているものは壁にぶち当たるのです。そうした原体験もあって、必要がないものに対しては正直に「必要がない」と言える正直なビジネス人になり、お客様が払ったお金と同様、それ以上の価値を提供したいと思いながら事業・サービスを運営しています。 また当社が大切にするWork as Life(ワークアズライフ)という働き方にあるように、自分も仕事をゲームみたいに楽しみたいという気持ちも。自分が本当にやりたいことに集中したいと思っています。
今後はどんな組織をつくっていきたいですか?
日進月歩で進化するサイバーセキュリティ業界を先取り、お客様に価値を届け続けるためには、変化に対応できる人材はもちろんのこと、様々なバックグラウンド・強みを持つ人材に活躍の場を提供し、適材適所によって多様な人材がイキイキと働ける場所をつくることが必要です。 「フルスタックの開発が得意」「営業なら誰にも負けない」「お客様との会話が好き」等、どんなことでも良いので自分ならではのカラーを持った人材に権限を委ねていき、競争激しい業界で勝てる組織体制にしていけたらと考えています。