自己紹介
私は京都生まれ京都育ちで、現役で京都産業大学経済学部経済学科を卒業後、一度就職を経て社会人大学院生となりました。 その過程にはさまざまなエピソードがありますが、今回は私が経営の基礎力を養ったと考える取り組みの一つをご紹介させていただきます。
学生時代は?
小学校から大学まで、私はバスケットボールに打ち込んでいました。 キャプテンや副キャプテンを務めることが多く、高校時代には監督も兼任し、リーダーとしての役割を担っていました。 この監督兼任の経験が、今の仕事の基盤となったと強く感じています。 具体的には、チーム全体を見渡す力、仲間と協力する力、先輩後輩との上下関係を理解する力(組織を成り立たせる力)などを培いました。 これらを実践するには、チームの全体像を把握し、それぞれの戦略を練る必要がありました。戦略とは、例えば試合に勝つための練習メニューやトレーニングを考案したり、試合のスケジュールを調整し、チームに何が必要かを判断することです。 当時は楽しみながら取り組んでいましたが、振り返ると、この経験が私の経営基礎能力の土台になったと言えるでしょう。
京都商工会議所
初めての社会人経験は、京都商工会議所での勤務でした。 大学時代のゼミでは、京都企業の研究や地方創生活動に取り組んでおり、その経験を活かせると考え入所しました。 商工会議所での仕事内容は、会員・非会員を問わず企業を支援する業務と、特定の事業を担当する業務の両方に携わるものでした。 最初に企画を任されたのは、京都市内の中小企業を対象とした経営支援業務です。 具体的な業務内容としては、補助金に関するサポート、展示会の企画(例:インターナショナルギフトショーでは京都の企業のために大きなブースを確保)、セミナーの運営など、多岐にわたる支援を行いました。 企業の課題解決を手助けし、そこから新たなご縁を生むことができるこの仕事は、とてもやりがいがあり楽しいものでした。 一方で、多くの企業が限られた経営資源の中で日々の業務に追われ、"しかるべき人が自分の本来の業務に集中できない"という課題にも直面しました。 この経験が、現在の起業活動で提供している「オフィス番」というサービスを生むきっかけとなりました。 また、商工会議所時代から中小企業診断士の資格取得を目指し、様々な勉強会にも参加していました。 その中で海外のMBAプログラムを知り、「英語を話せるようになれば、もっと知見を広げられる」と思い、苦手ながらも英語学習に挑戦しました。 その結果、Hult International Business Schoolの国際ビジネスマネジメント修士課程(Master of International Business)への入学が決定。 これを機に商工会議所を退所しました。 ここで感謝すべきエピソードがあります。 当時、商工会議所には休職制度がありませんでしたが、私のために「退職後3年以内であれば復帰できる制度」を作っていただいたのです。 しかし、コロナ禍で授業がオンラインに移行したため、入学を一旦見送り、国内の大学院で新しい知識を得ることを選びました。そして、自分の成長を形にしたいという思いから別の会社へと転職することを決意しました。
人材派遣会社で執行役員兼管理部長
この人材派遣会社では、管理部長候補として入社しました。 当初は2年後に管理部長に就任する予定でしたが、入社からわずか2ヶ月で執行役員のポジションをいただきました。 早期昇格が実現した背景には、短期間で6000万円の補助金を獲得したり、社長が担っていた業務を引き継いだりしたことが挙げられます。また、バックオフィス業務の改善や、5人で行っていた業務を3人で効率よく回す仕組みを構築し、コスト削減を実現しました。 これらの成果が評価され、予定より早く昇格することができました。 その後、フリーランスとしての活動も希望している旨を伝えたところ、「就業規則に縛られない管理職」という形で、執行役員兼管理部長のポジションをいただくことになりました。 振り返ると、20代の頃の私は、自分の選択肢を広げるためにさまざまなアクションを積極的に取っていたように思います。会社員として働きながら副業で個人事業主として活動したり、大学や専門学校で講師を務めたりと、幅広い経験を積んできました。 (講師活動については、また別の機会に詳しく書いてみたいと思います)
レジリエント株式会社
会社員として働く傍ら、副業で管理部長としてさまざまな企業をサポートしていました。 この活動では複数のお客様を支援しつつ、自らも実務をこなすという形態をとっていました。 しかし、1日24時間では足りない日々が続き、1人での対応に限界を感じるようになりました。次第に「いかに寝ずに働くか」を考えざるを得ない状況に陥り、さらに管理部長としての支援とは別に講師業も増えてきたため、個人と事業を分ける必要性を感じました。 これをきっかけに、現在提供しているサービスを立ち上げ、起業することを決意しました。 一般的に起業には不安が伴うことが多いですが、私の場合は不安を感じることはなく、非常に自然な流れで起業に至ったと感じています。 「面白いことに挑戦したい」「多くの方のお役に立ちたい」といった社会貢献への思いや、お客様を少しでも多く支援したいという気持ちこれらの思いが非常に強かったためです。 そして、この気持ちは今もなお、会社を運営する上で最も大切にしている信念となっています。
