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インタビュー画像藤本 秦平氏 代表取締役 CEO 安藤忠雄氏が設立した建築研究所で働いた異色の経歴を持つAIスタートアップ経営者。中高でラグビー全国大会優勝・花園ベスト8を経験後、建築家を志して大学に進学。教授の紹介で建築研究所にてアシスタントを務め、大手ゼネコン勤務を経て東京大学大学院へ。空間情報解析を専攻し、建築都市×情報学を研究。大学院在学中にAIの社会実装を目指し、仲間と株式会社ARCRAを創業。

ラグビー青年が、建築家を目指したきっかけは?

中学・高校ではラグビーに打ち込み、日々鍛錬を重ねていましたが、大学では学業に専念すると決めていました。高校入学の頃から、漠然と「芸術家になりたい」という思いが芽生えていた私は、高校1年生の時の家族旅行がきっかけで進路を決めました。 瀬戸内海に浮かぶ離島・直島を訪れた際、「地中美術館」と出会ったのです。その名の通り地下にある美術館で、自然光が降り注ぐ設計によって、季節や時間によって作品の見え方が変化する工夫が施されています。空間そのものが作品となっている体験に、私は初めて「空間に感動する」という感覚を味わいました。この体験がきっかけで建築家を志すようになり、第一志望だった東京都にある大学の建築学科に進学しました。 大学では予定通りラグビーを辞め、建築の道に専念。転機が訪れたのは大学2年生の時でした。ある日、教授に呼び出され、「1年間休学して、安藤忠雄さんの下で働いてみないか?」と告げられたのです。安藤先生が若手の建築志望者を探しているという話を受け、教授が私の課題を見せて推薦してくださったとのことでした。こうして私は、安藤先生が設立した建築研究所で働く機会を得ることになりました。

建築家志望の若者がビジネスの世界に興味を持ったのは、なぜですか?

大学を1年間休学し、建築研究所でアシスタントとして働きました。契約を終えて復学する直前、安藤先生のご厚意で経費を負担していただき、2カ月間ヨーロッパを巡る機会を得ました。各地の建築を訪問し、安藤先生が設計されたヨーロッパの建築物も見て回る中で、「世界のANDO」のスケールと思想を改めて体感しました。 大学卒業後は大学院進学も考えましたが、一度社会に出て、自分が本当にやりたいことを冷静に見つめ直したいと思い、大手ゼネコンに就職しました。現場での経験を積む中で、私の頭の片隅には常に「空間を創造するビジネス」というテーマがありました。建築だけが空間を創る手段ではなく、IT時代の現代においては「情報空間」のデザインもまた、社会にとって不可欠なものだと感じるようになりました。 その思いを形にするため、大手ゼネコンを退職し、東京大学大学院に進学。空間情報解析を専攻し、建築都市と情報学の融合領域で研究を始めました。物理的な空間と情報的な空間が交差する現代において、人々の体験や行動を設計する新しい「空間創造」の在り方を探求しており、当社のミッション「情報との出会い方をデザインする」には、その思いを込めています。

株式会社ARCRAを設立した背景は?

大学院では、GPSやGIS等の空間情報データを活用した研究に取り組んでいました。私が執筆した論文のテーマは「駅の価値を見える化」。多くの人が住まいを選ぶ際、「最寄駅」を起点に物件を探しますが、駅そのものに関する定量的な指標は整備されていないことに着目しました。駅周辺の施設、学校の位置、都心へのアクセス等をデータ化し、住居を探す人がパラメーターを操作することで、最適な駅をランキング形式で表示できるツールを開発しました。 大学院入学と同時期に、当社を設立しました。AIに強い関心があった私は、AI研究の第一人者である松尾豊教授の授業を履修。その場で出会ったのが、当社を共に立ち上げた勝と天羽です。「AIで情報と出会う空間をデザインする」という思想に共鳴した私達三人は、AIの社会実装を目指す会社として当社を設立しました。 立ち上げ当初は、三人とも学業との兼業で活動していたため、メンバーを増やすことなく、クライアントと共同でAIプロダクトの開発を進めていました。そして2025年3月、それぞれが大学院修士課程を修了し、当社は本格的に始動。AIの活用によって、人と情報の出会い方そのものをデザインする挑戦が動き出しました。

AIプロダクトには、どんな可能性を感じていますか?

AIがビジネスの世界を大きく変えることに、異論を唱える人は少ないでしょう。圧倒的なマーケットが広がっており、ビジネスチャンスは至る所に存在しています。けれども、私達が着目しているのは、ビジネスの可能性だけではありません。AIは、社会課題を解決する手段としても、極めて大きな価値を持っていると考えています。 日本は少子化によって、労働人口の減少という深刻な問題に直面しています。そんな状況において、AIすなわち人工知能は、労働力となってくれます。AIは、その名の通り「ほぼ人間」です。AIが人間に代わって様々な作業を担う世界が到来すれば、労働力不足を補うことが可能になります。AIを活用することは、実質的に「新たな人材を採用すること」と同義です。人手が足りない社会において、AIは“人材”として機能する存在になり得ます。 30年前、Googleは「世界中の情報を整理する」というミッションを掲げて創業されました。その結果、インターネット上のデジタル情報は、かなり整備されたと感じています。ただ、今なお未整備なのは、整備された情報との「出会い方」です。世の中には、無限に近いほど大量のデータが存在していますが、私達はその中から必要な情報だけに効率良くアクセスする方法を確立できていません。 人生は有限です。限られた時間の中で、触れられる情報はごく一部に過ぎません。その中で、無駄なく、必要な情報にたどり着くためには、「情報との出会い方」をデザインする必要があります。私達は、そこにこそAIの本質的な価値があると捉えています。

仕事をする上で、大切にしていることは?

会社経営において「ヒト・カネ・モノ」が重要だと言われますが、私はその中でも「ヒト」が最も大切だと考えています。良い人に巡り合えば、良い物が生まれる。良い物が生まれれば、それが売れて、良いお金に繋がる。だからこそ、当社では「人」を中心に据えた経営を心掛けています。 私が考える「良い人」とは、優れた人です。ただし、優れているベクトルは人それぞれ。能力も個性も異なるからこそ、多様な方向を向いた優れた人材が集まり、ケミストリーが生まれます。当社の創業メンバー三人も、これまでの人生も考え方も全く違います。だからこそ、価値ある議論が生まれ、多面的・多角的なAIプロダクトを生み出せると信じています。 もう一つ、私達が大切にしているのが「顧客目線」です。お客様が喜ぶその先にこそ、社会課題の解決があると考えています。だからこそ、私達は「お客様にとって、どんなAIプロダクトが必要なのか」を常に問い続けています。 当社では「製品」と「商品」の概念を明確に区別しています。「製品」とは、作り手が思いを込めて生み出すもの。一方、「商品」とは、お客様目線を徹底したデザイン思考によって作り上げるものです。私達は「商品」を生み出し、それを広めることで、AIの社会実装と情報空間のデザイン最適化を推し進めていきたいと考えています。

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CIO 天羽一友
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