ご略歴をお教えください。
小学3年生からサッカーを始め、中学・高校・大学を通じて競技を続けてきました。大学卒業後は関西社会人リーグの食品メーカー実業団チームに入団し、ミッドフィルダーとして活躍。その後、JFL所属の運輸会社チームへ移籍し、4年間プレーを重ねました。実績を評価され、Jリーグ(J2)のFC岐阜に入団。4シーズンで139試合に出場し、18得点を記録しました。契約満了後は再び運輸会社チームに戻り、1シーズンを経て33歳で現役を引退。引退後は食品メーカー実業団の監督として2年間チームを率い、35歳からは同社の人事部門で組織づくりに携わりました。38歳の時、三人の子どもを育てる中で「成果が収入に直結する環境で挑戦したい」と考え、トライトキャリアに転職。そこで代表の竹之下と出会い、その後のTSACE立ち上げに創業期から合流しました。スポーツで培った粘り強さと仲間を導く力を、今は採用・事業成長に活かしています。
株式会社TSACEにおけるミッションについてお教えください。
営業部長として、全国に13カ所ある営業拠点の売上目標を組み立て、その進捗を確認しながら、達成に向けた改善策を実行することが私の使命です。加えて、各拠点を率いる拠点長を育成することも欠かせない役割のひとつです。私は「組織の成長は人の成長なくしては成り立たない」と考えています。だからこそ、ただ数字を追いかけるのではなく、一人ひとりが成長できる環境をつくり、その中で結果を出していける集団をつくることを常に意識しています。 業績を伸ばす上で私が大切にしているのは、ただ改善策を押し付けるのではなく、相手に納得してもらえるようなアドバイスを行うことです。「この場合はこう考えると、こんな結果につながる可能性がある。だから一度トライしてみよう」と、方向性を示しながら行動を後押しします。強制するのではなく、自ら動き出したいと思える状況をつくること。それが責任感を生み、やがて主体性のある行動に変わっていきます。 実際に拠点から「部長のアドバイスをヒントに取り組んだら成果が出ました」と報告を受けた瞬間や、改善策をきっかけに売上が伸びていく瞬間は、心からやりがいを感じます。自分の言葉や関わりが現場の成長につながり、それが会社全体の成果へと波及していく。その姿は、まさにチームスポーツのようです。私はこれまで長くサッカーに携わってきましたが、一人では勝てないのがチーム競技の難しさであり、同時に魅力でもあります。ビジネスの現場も同じです。仲間と力を合わせ、一つのゴールに向かって全力で挑んでいく――この感覚を仕事でも味わえることは、私にとって大きな喜びです。 営業部長としての私のミッションは、売上目標を達成することにとどまりません。仲間の成長を引き出し、一人ひとりが自分の可能性を最大限に発揮できる環境を整えること。そしてその積み重ねが会社を成長させ、社会に大きな価値を届けていくのだと信じています。
TSACEをどんな会社にしていきたいと考えていますか?
会社としては、それぞれの部署で「業界No.1」を目指しています。業界No.1であるということは、それだけ多くの転職支援を成立させ、人材不足の解消につなげている証です。つまり、社会貢献度の高い存在として「TSACEなら安心して任せられる」と信頼いただける会社にしていきたいと考えています。 その実現のために大切なのは、結果を出せる集団をつくることです。当社は「3年でどこでも通用する人材を育成する」という方針を掲げています。幹部である私たちは、社員同士が相談し合い、切磋琢磨できる職場環境を整え、成果を上げれば上げただけ収入につながる制度を用意しています。その環境を存分に活かし、自ら考え、挑戦してほしいと思っています。そして困った時や迷った時には、遠慮なく上層部を頼ってほしいですね。 また、当社では社員一人ひとりに大きな裁量を与えています。1カ月や1日の行動スケジュールを自分で決められる仕組みがあり、研修は必要なものをしっかり行いながらも、無駄は省いて早く現場に挑戦できる体制を整えています。だからこそ、成長のスピードも早いと自負しています。 さらに、人材紹介業界には、数字を追うあまり強引なマッチングを行ってしまうケースも少なくありません。しかし私たちは違います。採用面接への同行や、企業・求職者双方への細やかな助言など、手間を惜しまず双方が納得できるマッチングを大切にしています。その積み重ねが「信頼」につながり、ミスマッチの少ない転職支援を実現できるのです。だからこそ、社員自身も胸を張って取り組める仕事になると確信しています。
部長の仕事観をお聞かせください。
私にとって仕事とは、人生の中で最も長く関わる時間であり、単なる作業ではなく人生そのものだと考えています。営業もサッカー選手も、結局は「いかに自分のパフォーマンスを最大限発揮して成果につなげられるか」で評価されます。そして、その成果は自分に直接返ってくる。営業であれば成績として、サッカーであれば試合の結果として、努力の対価が目に見える形で返ってくるからこそ、人は全力で取り組むことができるのだと思います。 また仕事は、成果を上げるだけの場ではなく自分自身を成長させる最高の舞台でもあります。毎日、課題に向き合い、試行錯誤しながら改善策を考え、行動に移す――このプロセスを通して、自分の能力や判断力、そしてチームを動かす力が磨かれていくきます。サッカーのフィールドで仲間と力を合わせてゴールを目指した経験が、今の営業マネジメントにも直結しています。目標に向かって全力で挑む姿勢や、失敗から学び次に活かす姿勢は、どの仕事でも共通する大切な価値です。 私は、仕事を通じて自分の成長を実感できる瞬間に大きな喜びを感じます。努力が結果に直結し、自分のスキルや判断力が高まることで、周囲や組織に貢献できる喜びも同時に得られる。こうした経験を重ねることで、仕事は単なる義務ではなく、自分を高め、人生を豊かにする挑戦の場になるのだと考えています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
体を動かすことが好きなので、ランニングをしたりサウナに行って汗を流すことが多いですね。リフレッシュしながら、自分の体調や気持ちを整える時間はとても大切にしています。また、会社にサッカー部があるので、社長と一緒にサッカーを楽しむこともあります。現役時代の感覚を思い出しながら、仲間と体を動かす時間は格別です。 家庭では、三人の子どもと過ごす時間を大切にしています。高校2年の長男と中学3年の次男はサッカーをしているので、試合の送迎や応援に行くのが日課です。試合の様子を一緒に動画サイトで見ながら、プレーについて話す時間も楽しんでいます。中学1年の長女とは、一緒に買い物に出かけたり、遊びや会話を通じてコミュニケーションを取ることが多いですね。 仕事で全力を出す一方で、オフタイムでは体を動かし、家族との時間を楽しむ。こうしたメリハリを持つことで、心身ともに充実した毎日を送ることができています。