岸田代表がお仕事をする上で、大切にしている事を教えてください
大きくは二つあります。 一つは、「せっかくなら、思いきり楽しく働きたい」という気持ちです。同じ仕事をして、同じ年収を手に入れるとして、たった1ミリでも楽しいほうがいいと思いませんか。その方が夢中になれるし、成長も大きいんじゃないかって感じるんですよ。 その上でもう一つ大切にしているのは、「嘘をつかない」という事。例えば商談では、「そのお悩みなら大きなプロジェクトを組まなくても、こうすれば簡単に解決しますよ」とアドバイスして契約せずに終わった事もありました。また、先日はメンバーを採用する面接で、お相手の夢や目標を聞いた上で「あなたには、当社よりもピッタリな会社が絶対にあります!」と伝えてしまいましたね。従業員に対してもこのように接し、「正直経営」のスタイルを貫いていくつもりです。
そのような考えが生まれたきっかけは、何だったのでしょうか
ちょっと重い話かもしれないんですが……。 実は18歳の時にひどく体調を崩して検査をした結果、「20歳まで元気でいられるかどうか……」と宣告されてしまったんです。「もう僕の人生は終わるのか……」とかなり打ちひしがれてしまいました。幸いな事に、20歳を過ぎても呼吸をする事ができたのですが、心身の不調は悪化するばかりで。大学時代、家族や友人にはたくさんの迷惑をかけてしまいました。自分のやりたい事もろくにできませんでしたね。 ――でも、それでも僕は生きていたんですよね。一度終わりの見えた人生だし、悔やんでも時間は戻ってきません。もし、これからも生きられるなら、もう悔いのないように過ごしたいと思ったんです。 だから僕は、せっかく生きるなら“つらい”よりも“楽しい”を選びたい。せっかく誰かと出会えたなら、その人にたくさんのプラスや喜びを届けたい。そんな思いが生まれたんです。
大変なご経験が、ご自身の仕事観に影響を及ぼしたのですね。今後は、株式会社サナリィをどんな組織にしていきたいですか
現在、続々とメンバーの入社が決まっており、よく話している事があります。それは、「皆の性格や目標はバラバラでいい。でも内側を向いたときは、同じ方向を目指すような組織になろう」という事です。 これは「帰属意識を高く持ってほしい」という意味とは少し違っていて。 あの人はAIにすこぶる強い。この人はクラウドインフラを極めている。あるいは、「仕事よりもプライベートを大切にしたい」派の人だって大歓迎です。そんなバラエティー豊かな組織でありながら、仕事ではクライアントのためを思って全力で頑張れたら、それでいいかなと。それぞれの個性や強みがある中で、ここぞというときに力を一つにできる集団って、とても強そうだし、何より楽しそうじゃないですか。 例えば内定者を含めたチャットでは、いつも皆で同じ熱量で盛り上がっています。「うるさいなぁ俺ら」と思うほどです。
チーム・サナリィは面白い組織になりそうですね!
「いざという時は、心を一つに楽しく」という意味では、当社の経営理念「Minor Innovation for everyone」も通ずるものがあります。 言ってしまうと僕達には、スティーブ・ジョブズ氏がiPhoneを作って世界を大きく塗り替えたような“メジャーイノベーション”は起こせないかもしれません。でも、「目の前で困っているお客様1社の悩みを解決するくらいの“マイナーイノベーション”だったら、僕達にもできるんじゃない?」と思うんですよ。 そうそう、行動指針の「Fun Tech with you」にもリンクしますね。“マイナーイノベーション”を起こすために、今の自分達に何ができるか、新たにどんな技術を自分達のモノにすればいいか。そうやって楽しみながら仕事をして、せっかくならお客様にも楽しんでもらって、少しずつ前に進んでいく。そうやって皆でプラスな気持ちを持って“マイナーイノベーション”を起こせたら素敵だな、と考えています。
最後に、株式会社サナリィに興味を持った求職者の方へメッセージをお願いします。
ぜひ、気軽にお話しに来ていただきたいですね。 「絶対にサナリィで仕事したい!」なんて思っていなくても大丈夫です。僕も年齢の割には色濃い人生経験を積んで、様々な世界を見てきたつもりです。もしキャリアについて悩んでいるならば、僕の経験や考えを元に、あなたがどうすればいいか一緒に考えられるかもしれません。 そして、もし入社してくださったとしても、「サナリィに貢献しよう」とか思う必要はありません。先ほど触れたように、「皆バラバラでいい」んです。あなたの個性や強みを、あなたなりに楽しんで生かしてもらえたらと思います。 せっかくのご縁です。お会いできるのを楽しみにしています!
