株式会社テクノプロ テクノプロ・エンジニアリング社

テクノプロ・エンジニアリング社は、技術系人材サービス大手である株式会社テクノプロの社内カンパニーである。同社は、AI等の技術革新が進む中、新たなプロジェクトや事業の開始に伴い、技術に精通した人材を求めている。

株式会社テクノプロが属するテクノプロ・ホールディングス株式会社は、グループ企業12社で約3万名のエンジニアを擁し、1,919億円（2023年度）の売上高で技術系人材サービス業界No.1の規模を誇る。
その中にあって、2万3,844名（2024年6月末現在）の従業員数を擁し、グループの中核的存在である株式会社テクノプロは、次の四つの社内カンパニーで構成されている。

●テクノプロ・エンジニアリング社：AI、情報システム、ITネットワーク、機械、組込制御、電気・電子の各技術分野への技術サービス、コンサルティングサービス
●テクノプロ・デザイン社：AI、制御システム、機構・ハードウェア・ソフトウェアを中心とする技術領域における技術開発分野や商品開発分野への技術サービス、コンサルティングサービス
●テクノプロ・IT社
ビジネスアプリケーション、運用、クラウド技術における技術開発分野や商品開発分野への技術サービス、コンサルティングサービス
●テクノプロ・R&D社
化学・バイオ分野における研究開発事業、コンサルティングサービスおよび医薬分野における臨床開発事業

テクノプロ・ホールディングスグループの創業は、1963年10月。電機・機械系や建築系を中心とした設計事務所としてスタートした。創業時から大手エレクトロニクスメーカーと取引を開始し、その後の時代の流れでIT領域を拡大。さらに様々な領域にグループ化を進展させ、現在に至っている。
株式会社テクノプロは、元々別法人であった前述の四つの社内カンパニーを合併統合する形で1997年6月に設立された。統合後も以前の独立性を尊重するとともに、切磋琢磨や協力関係が取りやすいカンパニー制とした。

この『Green』においては、テクノプロ・エンジニアリング社で活躍するエンジニアを求めている。

テクノプロ・エンジニアリング社は、約7,400名のエンジニアを擁し、全国各地に22カ所の拠点と4つの開発センターを展開して約800社の幅広い業種の顧客に技術サービスを提供している。
その技術分野は、次のとおりだ。

1.情報システム
公共システムや金融システム、流通システム等の業務系システム開発領域、Webアプリケーション開発やSNSツール、予約管理システム等のWeb領域、社内SEやプロジェクトマネジメント等の業務系システム・業務分析領域、コールセンターシステムや地図情報等の業務アプリケーション開発領域、データベース設計やSQLプログラム開発、ミドルウェア開発等のDB・システム開発領域、遠隔医療や電子カルテ等の医療領域、スマートフォンアプリやゲームコンテンツ等のエンターテインメント領域

2.ITインフラ
サーバー設計構築やサーバー負荷分散、サーバー仮想化、クラウド等のサーバー領域、ネットワーク設計構築やネットワーク負荷分散、ネットワーク仮想化等のネットワーク領域、コミュニケーションネットワークの監視・保守やサーバーの監視・保守等の運用監視領域、セキュリティシステム導入やシステムセキュリティ管理等のセキュリティ領域、AWS/Azure/GCPを前提としたシステム構築のパブリッククラウド領域

3.機械
自動車開発・CADモデリング・CAE解析・HV開発支援、家電筐体設計･モデリング、産業機械設計等の各領域

4.組込制御
運送運搬機器、家電・AV機器、端末機器、通信機器、産業用電子機器、FA・プラント等の各領域

5.電気・電子
通信機器や車載機器等の装置開発・設計・評価、LSI開発・設計・評価、抵抗器等の商品開発・設計・評価等の各領域

6.建築・土木・プラント設備
オフィスビルや商業施設等の建築、道路やトンネル等の土木、石油精製や石油化学、原子力等のプラントの各領域

以上のように、ITを中心に広範な領域に及んでいるのが大きな特徴だ（上記のうち、ここでは主に情報システムとITインフラを手掛けるエンジニアを募集している）。

取引先としては、SIer等のIT業界が約36%、産業用機械メーカーが約15%、完成車メーカーを含む輸送機器メーカーが約14%で、ほかに建設やプラント等の業界が続く。
なお、金融系や官公庁等の公共系はSIer経由が大半を占めているが、国内の全完成車メーカーや大手エレクトロニクスメーカー、大手ITベンダー等、そうそうたる顔ぶれの企業とプライムの立場で取引している。この顧客基盤が大きな強みだ。
「技術革新の中で、それぞれの業界において各社の優劣の状況が様々に変化しています。そうした中で、各業界大手をはじめ多くの企業と取引している当社は、“業界をリードしていく企業”と協力して共に発展していけるポジションにあると言えます。これは、経営の安定成長をもたらすとともに、エンジニアが技術力を伸ばす環境を確保する上でも、当社の強みであると自負しています」と採用部長兼グローバル採用戦略課長の寺田譲氏は胸を張る。

取引形態としては、派遣が約70%、請負（客先へのチーム常駐）が約20%、受託（自社内での開発）が約10%。今後は受託を伸ばしていく方針だ。寺田氏はその背景を次のように説明する。
「AIが進展し、プログラミング等の業務は減少していくことが予測される。こうした中で、当社はAIの開発やコントロールを行う側となり、自社の裁量でシステム開発等を手掛けていく立場にシフトしていく必要があると考えています。したがって、取引形態は自ずと受託が増えていくと見ています」

テクノプロ・エンジニアリング社のビジネスモデルは、経験者を初めとし、新卒等の未経験者からエンジニアを採用・育成し、高度な技術力を身に付けた技術系人材として顧客の技術的課題に貢献し対価を得るというものだ。したがって、同社の価値は“エンジニア”そのものであり、その品質向上が同社の成長を大きく左右するという位置付けにある。
「したがって、当社の経営ポリシーは“エンジニアファースト”に尽きると言えます。エンジニアのキャリアビジョンを共に描き、その実現に会社として最大限に協力することが最重要の経営戦略と考えています」（寺田氏）。

その具体策は、大きく「教育研修」と「キャリアサポート」に分かれる。

●教育研修体制
教育研修においては、「WINラーニング」と「WINスクール」に大別される。
「WINラーニング」は、分野別知識・スキルや専門スキル開発等の「職能別研修」、スタッフや初級管理職、中級・上級管理職向けの「階層別研修」、ダイバーシティやコンプライアンス等の「目的別・課題別研修」、および各種e-ラーニングや社内セミナー等の「自己啓発」をラインアップ。
「WINスクール」は、グループ会社のピーシーアシスト株式会社が全国主要都市で企業・個人向けにCAD、Web、デザイン、IT、ビジネスパソコン等の各分野の教育・研修を行うスクール形式のサービス。社員はこれを無償で受講できるというもの。
「さらに、エキスパートを目指す人材のさらなるスキルアップの機会も個別に設けています」（寺田氏）。

●キャリアサポート
キャリアステップとして、一般社員からユニットリーダー、サブマネージャー、マネージャー、シニアマネージャー、ゼネラルマネージャーと昇格していける階層の一方、プロジェクト特化組織におけるプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーという職制があり、個々の社員の経験や能力に合わせてステップアップしていける環境がある。
同社には専門スキルを備えたCDA（キャリアデザインアドバイザー）が在籍しており、新卒入社1～3年目の社員に対してのキャリア相談・支援や、担当マネージャーを通じての中堅メンバーへのキャリアデザイン支援を手掛けている。
「個々のエンジニアに寄り添ってキャリア構築をサポートする仕組みを整備し、目指すエンジニア像の実現に向けて取り組んでいます」と寺田氏は話す。

その点で、同社グループが広範な領域で技術サービスを手掛けているのは大きなメリットだろう。
テクノプロ・グループ全体では、組織風土づくりの基軸としては、次の「6つの約束」を掲げている。

1.『主体性』をもって業務に取り組みます
2.『技術力・スキル』の研鑽を惜しみません
3.『コミュニケーション力』と『誠実さ』を重視します
4.『チームワーク』を大切にしてプロフェッショナルとしての責任を果たします
5.『洞察力』と『スピード』でお客さまと社会に貢献します
6.『コンプライアンス』を徹底します

「これらの項目は、それぞれの拠点ごとに定義を明確にするとともに、人事考課の項目として促進していくことが図られています」（寺田氏）。

そのほか、福利厚生としては、「パパママ育児応援制度」等のほか、大手として様々な制度が整備されているのも魅力だ。
そんな同社が求める人材像について、寺田氏は次のように話す。
「以上のように一人一人に合った様々な選択肢がある環境を整えていますので、あとは本人の成長意欲と相手の立場を尊重する人間力さえあれば、いくらでも成長していける場所だと考えています。そんな方のご応募に期待しています！」