これまでの経歴をお聞かせください
大学卒業後、Deloitteに入社し、M&A領域を中心にアドバイザリー業務を担当しました。学生時代に留学していたボストンでボスキャリに参加したことが就職のきっかけでしたが、日本企業の成長支援に関わりたいという想いが強く、Deloitteを選びました。 その後、より本質的に企業の成長に関わる経験を求めて、シンガポールのPEファンドへとキャリアを移しました。投資先企業のグロース支援や事業戦略の立案、新規事業立ち上げなど、机上ではなく現場の中で事業と向き合う日々でした。 私のキャリアはファイナンス分野が中心でしたが、M&Aやファンド運営に携わるなかで、改めて父が創業し経営してきたICMG Groupの事業に目を向ける機会がありました。財務データには表れない企業の価値を可視化し、それを育てながら持続的な成長へ導く――このアプローチに、私は大きな可能性と社会的意義を感じました。 そして現在、ICMG Groupのさらなる事業成長とグローバル展開を加速するため、昨年、社長に就任しました。
ICMG Groupのこれまでについて
当時のICMG Groupは、『IC Rating®』を活用した知的資本の可視化とリーダー育成を主軸にしており、事業戦略の実行やCX(コーポレート・トランスフォーメーション)の推進は、クライアント企業に委ねていました。ICMG Groupの強みは、独自のメソッド『IC Rating®』により知的資本を可視化できる点にあります。その強みを生かし、クライアント企業と“共創”することで、日本企業の競争力向上を加速できると考えました。
ICMG Digitalの立ち上げの背景
ICMGはこれまで、知的資本を可視化する独自メソッド「IC Rating®」を起点に、大手企業の経営課題に向き合ってきました。 ただ、経営層と対話する中で、明確に見えてきた課題がありました。それは、「提案や分析で終わるだけでは、企業変革は本質的に進まない」ということです。構想やスライドにとどまらず、実際に業務や現場の中で機能し、社会実装されるところまで支援しなければ、企業は本質的には変わりません。そう確信したのが、ICMG Digitalを立ち上げた理由です。 そこで私たちは、Discover(見出す)・Design(描く)・Delivery(実装する)・Disclose(伝える)という“4Dサイクル”を掲げ、変革を「動かす」までやり切る支援を目指すことにしました。単なる戦略ではなく、テクノロジーを通じて経営のあり方を再構築する。それを担うのがICMG Digitalの役割です。 私たちは“実装”のプロフェッショナルでありたい。経営の可視化から始まり、プロトタイピング、PoC開発、ダッシュボード設計など、企業の変革をテクノロジーで支える役割を担っています。独自メソッド「IC Rating(R)」を起点に、大手企業の経営課題に向き合ってきました。 ただ、経営層と対話する中で、明確に見えてきた課題がありました。それは、「提案や分析で終わるだけでは、企業変革は本質的に進まない」ということです。構想やスライドの中だけではなく、実際に業務に組み込まれ、社員が使い、動く状態にしなければ、企業は変わらない。そう確信したのが、ICMG Digitalを2023年に立ち上げた理由です。 私たちは“実装”のプロフェッショナルでありたい。経営の可視化から始まり、プロトタイピング、PoC開発、ダッシュボード設計など、企業の変革をテクノロジーで支える役割を担っています。
御社で働く魅力とは?
ICMG Digitalの特徴は、単なる開発チームではなく、「何を作るか」からクライアントと一緒に考えるチームであることです。 プロダクトの仕様書が最初からあるわけではありません。むしろ、課題の発見フェーズから入り、経営層と対話しながら仮説を立て、プロトタイプをつくり、フィードバックを受けながら磨いていく。この“0→0.9”のフェーズに価値があると私たちは考えています。 少人数でフラットなチームだからこそ、一人ひとりに大きな裁量があります。現場での試行錯誤を厭わず、自分の考えで動きたい人にとっては、挑戦しがいのある環境だと思います。
今後の展望について
私たちが一緒に働きたいのは、スキルよりも「姿勢」を持った人です。正解のない問いに対して、自分なりの仮説を立て、手を動かしながら前に進んでいける人。 成長意欲と柔軟性がある方なら、必ず力をつけて活躍できます。 今後は、「IC Rating®」のプロダクト化をはじめ、経営可視化ツールの内製にも本格的に取り組んでいきます。企業が自らの知的資本をリアルタイムで把握し、経営判断につなげられる未来を、テクノロジーの力で実現していきたいと考えています。 また、これまではエンジニア採用を積極的に展開してきませんでしたが、企業DX案件の増加を見据え、エンジニアチームの強化にも取り組みたいと考えています。一般的な開発とは異なり、「PoC」の開発がメインとなる可能性もありますが、スピード感ある事業創造を経験できる貴重な機会になるはずです。 まだまだ拡大フェーズのICMG Digitalですが、だからこそ、可能性に満ちています。自分の手で社会の“経営のあり方”を変えていきたい、そんな仲間と出会えることを楽しみにしています。