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インタビュー画像代表取締役 深野 嗣氏 大学卒業後、国内の経営コンサルティングファームに入社。経営コンサルタントとして経験を積んで独立。プログラミングとデータサイエンスを学び、エンジニアの実務経験を経てAIベンチャーに入社。データサイエンス業務に従事。執行役員まで務め、再び独立。フリーランスで活動後、2021年にパタンナーを設立。

パタンナー設立前にシリコンバレーに行ったそうですが、そこでどのような気付きがあったのでしょうか。

いろいろと感じたことはありましたが、端的に言うと「アメリカのほうが、ものづくりをしているな」と思いました。かつては日本のものづくりがもてはやされていましたが、今は違います。起業するにあたっても、在庫を抱えず手数料で稼ぐようなビジネスモデルを志向する空気が、露骨にあるように感じました。 ニューヨークの街を歩いていても、昔はたくさんあったはずの日本メーカーの看板が見当たりません。以前は、例えばカシオであれば時計が強みなのだから、それだけをつくっていても十分だったはずなのに、遊び心のある携帯端末なども手がけていました。でも今は、日本全体に「うちはそれをやる必要はないよね」といった空気が漂っている気がします。強い企業があれば、そこに任せておけばいい。わざわざ冒険することはない――そんな雰囲気があるのです。その結果、製造業全体が縮小しているように思えました。 一方で、日本が世界に誇る漫画の世界はまったく違います。たとえばサッカー漫画だけでも、実は何十種類もあります。「バスケの漫画は『SLAM DUNK』があるから、もういらないよね」とか、「『ドラゴンボール』があるから、戦闘ものの漫画はもう十分だよね」と言う編集者はいません。そんなスタンスでは、ニッチで面白いコンテンツは生まれません。どれだけヒット作があったとしても、「俺が思う最高のスポ根漫画をつくる!」という意志があるからこそ、さまざまな種類が生まれるのです。 実際に、海外に発信できている日本のコンテンツは、レッドオーシャンの中にあるものばかりです。ラーメンも、「塩と味噌だけでいいよね。何々系はいらないよね」とはなりません。カレーも同じ。「俺の一番」をつくりたい。その思いがあるからこそ、業界が活性化していくのです。そしてアメリカで、ソフトウェアもまた同じであることに気づきました。ならば、自分にとっての「一番」をつくりたい――そう強く思うようになりました。

日本では、ソフトウェア業界でも「ものづくり」が後退していたのでしょうか。

はい。日本に戻って改めて見渡すと、エンジニアが使っているソフトウェアのほとんどが北米製でした。たしかに、今「ChatGPT」を便利に使っていると、「自分でつくろう」とはなりにくいものです。ソフトウェアの世界では、ずっとそのような状況が続いています。実際、私自身もアメリカの技術を使いながら、データサイエンティストの仕事をしてきました。 お客様から「データ分析がすごいね」とほめていただいても、それはアメリカのエンジニアたちが研究してつくったものを使っているだけ。いわば、下駄を履かせてもらっているようなものです。それによって売上を立ててはいますが、「このままでいいのか」と疑問を抱くようになりました。 また、海外のサービスに頼っていると、実はずっと"古いもの"を使い続けていることにもなります。たとえば、Microsoftのサービスもそうです。新機能はまず北米でリリースされ、世界で同時に提供されるわけではありません。日本で利用するには日本語対応も必要で、タイムラグが生じます。仮に日本企業がMicrosoftに「こういう機能が欲しい」とリクエストしても、すぐに対応してもらえるわけではありません。同社のサイトにも明記されていますが、対応の優先順位は国によって異なり、日本は中国やヨーロッパより後回しになることがあるのです。 こうしたソフトウェア業界の構造のなかで、熱意や意欲はあっても、なかなか前に進めない――そんなストレスを抱えている大企業のDX推進担当者の方々を、私はたくさん見てきました。でも、自分たちでつくればそれが解決できます。それこそが、ソフトウェア開発の醍醐味だと思います。 私たちはまだ小さな会社ですが、それでもやらなければいけません。調達した資金とソリューション事業で得た売上を元に開発を進め、「戦えるカテゴリーはどこか」と見渡した結果、日本にはまだないデータカタログ『タヅナ』をつくることに決めました。

その『タヅナ』を広める仲間を募集しているとのことですが、どのような人に来てほしいですか。

本気でものづくりをしたいと思っている人に、ぜひ来てほしいですね。 たとえば、外資系IT企業で自社プロダクトを売っている方々も、実は葛藤を抱えているのではないでしょうか。お客様の要望を本国に伝えても、日本法人が実質的に「営業会社」である以上、その声が開発に反映されることは少ない。そうしたジレンマを感じている方は、少なくないはずです。 また、日本企業、特に大手SIerなども、外から見れば「ものづくりができそう」に見えて、実際にはそうではないことが多い。実は、**本当の意味で「ものづくりができる会社」**というのは、案外少ないのです。 だからこそ、「ものづくりをしたいのにできない」という気持ちを抱えている方が、『タヅナ』の開発や展開に込めた私たちの"志"に共感していただけたら、こんなに嬉しいことはありません。 「今やっていることが何か違う気がする」――そんな思いを持っている方にも、ぜひ来てほしいですね。かつて、ガラケーを一生懸命つくっていたような空気や、みんなで楽しみながら「俺の一番」を目指していた、あの高揚感。ソフトウェア業界は、本来そういう場であるべきだと思います。 「今あるものが最善だ」とは決して思わず、「もっといいものをつくってやろう」という意志がある人。そんな方に来てもらえたら嬉しいですし、私たちは本当にそうしたものづくりができる会社です。

今後の展望を教えてください。

データサイエンスやデータエンジニアリングのプロフェッショナル人材は非常に少なく、彼らのマンパワーだけに頼っていては、日本企業のデータ活用は進みません。これまでデータエンジニアにしかできなかったことを、ソフトウェアの力でマーケティングや営業といったビジネスサイドの人材にも開放していくことで、内製化・コモディティ化が進み、企業価値の向上や社会の豊かさに繋がると考えています。 YouTubeの登場によって、かつてはテレビ局にしかできなかった映像制作が、誰にでもできるようになったように。もはや「営業だから」「企画だから」「データのことは知らなくていい」という時代ではありません。 今後は職種を問わず、データに明るいことが当たり前になり、エンジニアに頼らずともデータを活用できるようになる。そうなれば、エンジニアはより創造的で、本質的な「新しいものづくり」に集中できるようになります。そんな社会を実現していきたいと考えています。 そもそも、エンジニアに限らず、人材不足はもう避けられない現実です。今から少子高齢化に対策を打っても、効果が出るのは20年後。ソフトウェアで代替していくことは喫緊の課題であり、私たちはその解決に真剣に取り組んでいきます。

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