デジタル戦略部長 本田 智裕氏 同社へ新卒入社以降、長きにわたって社内システムに関わり、情報システムの企画・開発・運用、セキュリティ対策等で活躍。2024年7月に現職へ。

2020年以降、御社ではDXが加速しているようですね。どんな背景があったのでしょうか

当社は1949年創立と歴史のある会社ですが、現在、大きな変革期の真っただ中にいます。近年はIT投資へと大きく舵を切り始めました。企業の大きな変革が始まったのです。2025年3月期からの中期経営計画でも、クラウド技術やAIを積極的に活用する「データドリブン経営」を掲げており、今後もさらなるDXを推進していく予定です。 データを収集・分析・活用し、ChatGPT（生成AI）をはじめとする新しい技術を活用し、それに基づいた新製品の開発や、業務プロセスの効率化するなど、ITの視点からデジタル戦略部がビジネスの核となり、牽引する存在になれるよう取り組んでいます。

具体的に、これまでにどのようなDXが進んだのでしょうか

この数年で、インフラ再構築を実施し　Ｍ365、営業支援システム、オンラインストレージサービス、電子承認ワークフロー　等々導入を致しました。 EDRやMDR等を取り入れ、セキュリティ対策も強化実施致しました。 また、社内情報共有として、社内ポータルサイトを立ち上げ 今はボタン一つで全社にメッセージを送信できるようになっています。 社内の業務効率は何倍にもアップしたのではないでしょうか。 また、新たに生成AIの活用も検討しています。社内で「この業務で生成AIを利用したい」という声を募集して、そのアイデアを積極的に取り入れていきます。

国内外様々な拠点のIT環境を動かせる――。デジタル戦略部のやりがいは大きいですね

はい。ITの力で業務が変わり、組織が変わるのです。その変化に社員が喜んでくれる姿を見ると「やり遂げて良かった」と心から思えます。特に現在のような転換期において、デジタル戦略部ではそのような嬉しい瞬間が沢山訪れるのではないでしょうか。 デジタル戦略部の使命は、保守・運用やセキュリティ対策等の「守りのIT」だけではなく、業務や生産性にイノベーションを興すための「攻めのIT」です。いわばITという視点で、当グループのビジネスをリードする存在。それくらいの心持ちで挑んでいますし、会社からも期待されています。「組織づくりや新たな技術にどんどんチャレンジできる」という点でも、面白みを感じて仕事に取り組めるかと思います。 天馬グループは、昨年パーパスを　大切にする価値観を策定致しました。「人々の本質的な豊かさ」　創業の精神である社是「信・望・愛」を土台として、人々の生活をより良いものにするために、製品・サービスに込めた想いや、お客様に寄り添う心を大切にした「ものづくり」を磨いてきました。すべての製品・サービス・事業活動が「人々の本質的な豊かさ」に繋がっているかを考え、地球環境を大切にした豊かな暮らしに貢献していきます。

ITで「働きやすさ」を支えるデジタル戦略部ですが、部内の働きやすさはいかがでしょうか

部内でも効率性向上やチャレンジしやすい環境をつくれるよう社内や部署内での「チームワーク」を徹底しています。 例えば必ず1日1回ミーティングを行い、誰かに業務負担が偏らないよう各業務の進捗度や課題を共有します。必要に応じて優先順位を付けたりメンバーで協力したりすることも行っています。定期的に報告・相談・提案できる環境をつくることで、少しでも心理的安全性が高まると考えています。 またエンジニアが本来の業務に集中できるよう、社内からの問い合わせは一旦、問い合わせ管理システムを通す、まずQ&A集を確認する等の仕組みを作りました。「社内SEは問い合わせに追われて業務に集中できないのでは……？」と思われる方もいるかもしれませんが、その点はご安心いただきたいですね。 そして全社的には、役職名で呼ばず「○○さん」と名前で呼んでいます。役職を超えてフランクに話せるムード、かつ社員からの提案やチャレンジを喜んで受け入れるムードもあります。

最後に、本田さんやデジタル戦略部の皆さんのリフレッシュ方法を教えてください！

私は休日に体を動かして汗を流すようにしています。妻とのバドミントンが毎週の習慣ですし、サウナや愛犬の散歩は思考を整理する時間にもなっています。健康にもなり、頭の中もスッキリするので、今後も続けたいですね。 またデジタル戦略部には、半年に1回のペースで長期休暇を取り、海外旅行へ出かけるメンバーもいるんです。リフレッシュや楽しみは仕事のモチベーションにも大きく繋がります。毎週の休日を大切にするのはもちろん、ぜひ気軽に有休を取っていただきたいですね。