ご略歴をお教えください。
2009年に大学卒業後、日系大手コンサルティングファームに入社しました。その後、会計系グローバルコンサルティングファームに転じ、マネージャーを務めます。その会社でシニアマネージャーに上がる頃に、将来もこのままコンサルタントを続けるのか、それともビジネスパーソンとして市場価値を高めていくべきなのかを思案し、後者の道に進むことを決めました。 そこで、会社経営を学ぶためにベンチャー寄りの組織を経験しておこうと、外資系コンサルティングファームの日本法人が立ち上がった半年後にジョインします。同社では、事業部長や経営管理責任者等を務め、その後1社目の先輩が社長を務めている日系のベンチャーコンサルティング会社から誘われて転じます。同社はセキュリティプロダクトメーカーの子会社で、私はソリューション開発部門のリードを務めました。しかしながら、会社の運営方針が合わず再度の転職を考えている時に3社目から「戻って来い」と言ってもらえて、出戻ることにしました。 そのように、大学卒業後一貫してコンサルティング業界に身を置いてきましたが、日系と外資系、それぞれ大手とベンチャーをバランス良く経験してきたと思います。 その上で、当社の設立に参画したという形です。それまで、様々なコンサルティングファームを経験して感じてきたのは、人材が全てのアセットであるにもかかわらず、業界全体の流動性が高いが故にさほど人に投資をしないところへの問題意識です。ならば自分達の手で、人にフォーカスし人材育成に力を入れるコンサルティングファームをつくろうと志して、2023年9月、前職時代の有志と共に当社を設立しました。
御社をどんな会社にしていきたいと考えていますか?
当社の将来は、コンサルティングファームという領域には収まらなくなる可能性があると思っています。コンサルティングサービスを軸に、今後は自社で事業も運営し、相互のシナジーを追求していく方針があるからです。 根幹にはコンサルティングがありますが、そこから様々な枝葉を伸ばして多角化していく。こうした業態は今後増えていくような気もしていますが、新たな領域をつくり、リードする存在にしていきたいですね。 もちろん、新たなチャレンジではあっても安定成長を前提に取り組んでいきます。 メンバーは、コンサルティングにも、事業運営にも、経営にも、それぞれにタッチし、キャリアの幅を広げたり専門性を突き詰めたりすることができるでしょう。 ちなみに、コンサルタントとして活躍した人が定年でリタイアすると、企業の顧問に就任するケースがよくあります。しかしながら顧問業も甘くはなく、経験がないとなかなか信用されないと思います。その点、当社ならばグループの事業会社の顧問を経験することで、キャリア開発に繋げられる可能性もあると考えています。
そのために社員に対して期待することや、どう活躍してほしいかといった思いをお聞かせください。
ポテンシャルのある人材しか合流・採用していないので、自分のポテンシャルを信じて成長意欲も持ち、仕事に取り組んでほしいと思っています。そして、業務品質向上に努めてほしいですね。 会社のカルチャーやルールに正解はありません。他社から入社する人は、当社のカルチャー等を認めた上での入社志望だと思いますが、当社のいい部分はさらに磨き、良くない部分があればぜひ意見を言って改善に繋げてほしいと思っています。 今はベターではあってもベストではありません。新たな人が加われば、ベストも変わります。ぜひ、ベストを目指して意見を出し合っていきましょう。 なお、当社はメンバーの自己実現を後押しすることに力を入れています。ベンチャーとして不安を感じる方も少なくないかもしれませんが、大手企業のクライアントが多く安定的に成長させていけている環境があると自負しています。その基盤の上にチャレンジをしていますので、成長していきやすいでしょう。求職者の方には、ぜひそんな企業風土を確かめに来ていただきたいと願っています。
渋谷さんの仕事観をお聞かせください。
仕事を通じていろいろな人と出会えるのが、とても楽しいですね。優秀な人に会うと、自分の不足している部分を知ることができるのが楽しいです。また、新卒学生に会うことも好きですが、それは社会の見方が真っさらで刺激的だからです。こういった人達と接して自分を成長させていくのは、楽しいことですね。 また、コンサルティングは人のために行うものであり、その結果ダイレクトに感謝されることも楽しいです。困っているところに入って困り事を解決するのは苦労も多いですが、クライアントと一緒になって目標を達成させていくプロセスはとても楽しいものです。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
スポーツが好きで、休日は草サッカーのチームに加わって試合に出たり、ゴルフをしたりして楽しんでいます。 また、妻と小学3年の娘、飼い犬という家族とゆっくり過ごすことも大事にしています。娘とはゲームをしたり、買い物に行ったり。そんな家族に支えられて、自分の人生があると思いますね。