ご略歴をお教えください。
2008年、介護・医療などの領域で情報インフラを提供する会社に新卒入社。薬剤師向け人材紹介やWebマーケティング業務に従事したのち、資格情報サイトのマネージャーとして商品企画・運用に携わり、介護人材紹介事業および子会社コールセンターの立ち上げ・統括を経験。事業開発からオペレーション、組織マネジメントに至るまで、成長企業の中核を担う役割を一貫して担いました。 2017年、自身の関心と社会課題への問題意識を背景に株式会社TYLを創業。代表取締役として「ペットの家族化推進」という独自のミッションを掲げ、複数の領域で事業を展開しています。
御社をどういう会社にしていこうと考えていますか?
TYLは、「ペットと人間が真に共生する社会」の実現を目指しています。日本では急速に進むペットの家族化に対し、制度・サービス・社会の受け皿が未整備である現状に課題を感じています。 そこで当社は、動物医療、人材、マーケティング、DXといった多面的アプローチからペット産業の構造的課題を解決し、業界に変革を起こす存在を目指しています。単なるペットサービス企業ではなく、「社会インフラとしての価値提供」がTYLの本質です。長期的には、日本のペット文化自体を底上げする存在でありたいと考えています。
そのために社員に対して期待することや、社員が御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。
当社が目指すのは、会社と社員の相互発展です。企業は社員に対して、成長機会と集中できる環境を提供する。社員は、その環境のなかで自己研鑽を惜しまず、圧倒的な当事者意識をもって価値創出に臨む。この相互発展の関係を前提としています。 また、当社の事業は社会的意義が高く、誰かの暮らしを支えている実感を得られるものばかりです。社員には、事業を通じて自らの使命や成長を感じ、キャリアと人生が重なっていくような体験をしてほしいと願っています。
金児さんの仕事観をお聞かせください。
「仕事は善である」。私の仕事観はこの一言に尽きます。大きな成果であれ、小さな作業であれ、誰かのためになる仕事には価値がある。だからこそ、毎朝「今日も頑張ろう」と思えるし、働けることに感謝して一日を終える。このような感覚を大切にしています。 また、自分の関心や問題意識から社会課題の解決に取り組むことこそが、仕事の醍醐味だと考えています。ペットというテーマは、私自身が生活のなかで感じた不便や違和感からスタートしたものであり、だからこそ、強い当事者意識をもって事業に臨むことができています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
休日は特定のルーティンを持たず、意識的に「自分の関心の外側」に触れるようにしています。年齢とともに好奇心は鈍化しがちですが、それに抗うように、敢えて未知の場所に出かけたり、これまで関心を持たなかった分野に身を置いてみたりしています。 このような経験が、結果的に思考の幅や直感の柔軟性を高め、仕事にも良い影響をもたらしていると感じています。変化を楽しみ、新しい視点に寛容であり続けることが、私にとってのライフスタイルです。