株式会社SORICH

株式会社SORICH（ソリック）は、2006年創業のシステム開発会社。Webシステムの受託開発を中心に、必要に応じてエンジニアリソースを準委任で提供している。

同社の開発の特徴は、積極的に最新の技術を取り入れている点にある。経験豊富で技術力の高いエンジニアが多数在籍しており、常に新しい技術と情報へのアンテナを張っている。様々な言語やツールに対応でき、顧客が指定する環境で柔軟にシステムを構築することができる。

特に、クラウドをベースとしたアプリケーション開発を得意としている。クラウドネイティブな開発は、コスト削減効果や拡張性の高さ等のメリットがあり、利用規模に合わせた開発が可能となる。

「クラウドを徹底的に活用し、事業会社のデジタルプロダクト開発支援と企業DX支援を得意とする開発会社です。一部、SESも手掛けていますが、受託開発にこだわっています。理由は、最新の技術や手法で開発できる環境を維持したいからです。エンジニアであった私が『エンジニアが働きやすい会社』をつくりたいと立ち上げたこともあって、社員が“枯れた技術のエンジニア”にならないように、新しい技術にチャレンジできる環境を大事にしています」(代表取締役・馬屋原隼人氏)。

さらに、Salesforceに関する豊富な実績も、システム開発会社としての同社の特徴と言える。Salesforce導入支援をはじめ、個別に追加開発を行うことで、顧客が本当に必要とするソリューションを実現する。

「創業当初からSalesforceの案件に携わり、Salesforceを活用したソリューションの提供に数多くの実績があります。当社は比較的高度なSalesforceのカスタマイズを得意としており、Salesforce関連の案件で引き合いが増加していることや、Salesforce認定資格の取得メンバーが充実している等を踏まえ、今後お客様への価値提供をより高めていく上で、Salesforce社とのさらなる綿密な連携が必要だと判断し、2024年にパートナー契約を締結しました。Salesforceコンサルティングパートナーの認定を受けたことで、Salesforce事業のアクセルを踏み込んで成長を加速させる計画です」(馬屋原氏)。

システム開発会社として同社がユニークなのは、社内にクリエイティブチームを持っていることだ。

システム開発時に必ず発生するフロントのデザイン。Webサービスやスマホアプリの開発では、ユーザー体験、いわゆる「UX」も大切だ。しかし、多くの開発会社ではUIデザイナーが社内に在籍しておらず、デザイン会社へ発注するケースが大半だという。

「当社には、社内デザイナーがいます。Webサービスやモバイルアプリの開発をする際に、UI/UXは非常に重要なファクターですが、領域が異なるため、普通は異なる会社に発注しています。当社ではデザインまでワンストップで提供しているため、お客様視点で見れば、コミュニケーションコストの削減に繋がるだけでなく、ワンチームでの開発はクオリティー面でも大きなメリットがあります」(馬屋原氏)。

デザインチームは、Webサービスやモバイルアプリの開発をデザイン面で支えるだけでなく、コーポレートサイトや採用サイト等の制作も請け負う。

「エンジニアとデザイナーは、近い業界で働いていますが、カルチャーや価値観が違い、共存することは稀です。当社はお客様への価値提供の点で繋がっており、お互いに自分達が持たないスキルやセンスがあって、良い刺激になっています。私も生粋のエンジニアなので、デザインセンスが皆無でしたが、デザイナーと一緒に仕事をするようになって、多くを学びました。当社で働くエンジニアには、市場価値を高めるために素晴らしい経験が積める環境だと思っています」(馬屋原氏)。

2006年に5名のエンジニアでスタートした同社。リーマンショック、東日本大震災という荒波を乗り越えてきた。2015年からエンジニアの増員を始め、2019年にクリエイティブ事業部を新設。Webシステム開発をメインにしながら、現在ではデザイン・Web制作・アプリ開発・IoT等、システム開発において必要となる要素をワンストップで提供可能な体制が整った。

「五人で始めた小さな会社は、数々の社会的な困難を乗り越え、現在は50名規模の組織に成長しました。エンジニアが働きやすい会社をつくりたいという創業の志は今も大切にしており、エンジニアが幸せに働ける環境を整備することで、そのエンジニアが質の高いシステム・サービスを提供し、お客様が豊かになり、そのまたお客様が幸せになる。そんな豊かさのループの始点となる場を提供し続けるのが、当社のミッションだと考えています」(馬屋原氏)。

エンジニアが幸せに働ける環境を整備することで「社会を豊かに」という理念の実現に向けて少しずつ前進してきた同社。2020年のコロナ禍で「リモートワーク」へと働き方をシフトした。2021年にはフルリモートで働くエンジニアの採用を開始。現在、同社のエンジニアは、北海道から沖縄まで全国に散らばっている。

「コロナ禍でフルリモートの働き方を余儀なくされましたが、始めてみると生産性が大幅に落ちることはなく、エンジニアに適した働き方だと感じ、2021年にエンジニア採用を全国へと広げました。それもあって、事態が落ち着いた現在もフルリモート体制を継続。オフィスに出社する人はほとんどいません」(馬屋原氏)。

コロナ禍では、日本だけでなく世界的にリモートワークへのシフトが進んだ。しかし、徐々に「出社回帰」の傾向が強まっている。それでも同社では引き続きフルリモートでの働き方を中心に据え、全国で暮らすエンジニアをターゲットに採用活動を進めている。

「リモートワークを続けるために、社内のコミュニケーションには気を配っています。Slackをメインにしたテキストコミュニケーションをベースに、オンラインミーティングや電話を組み合わせて、みんなが上手に働きやすい工夫をしています。年に一回は必ず全員が集まる機会をつくり、地方で暮らすメンバーが上京する費用は、交通費も宿泊費も全額会社負担にしています。一度オフラインで会っていると、その後のオンラインでのコミュニケーションがスムーズになります」(馬屋原氏)。

全国で暮らすエンジニアが同社へ次々にジョインしている背景には、IT業界の“案件東京集中問題”がある。地方のシステム開発会社での仕事は、レガシーな技術で進める案件も少なくない。スキルアップを目指すエンジニアや最新の技術に触れたいエンジニアには厳しい状況だが、フルリモートでの参画なら、場所に縛られずに難易度が高い開発にもチャレンジできる。

「エンジニアとしてやりがいのある案件に参加したいけれども、家庭の事情で地方を離れられないという話をよく聞きます。一方で、地方では最新技術を活用する開発案件が少なく、スキルアップができないという悩みもあるようです。当社の案件はクラウドを活用した案件や、アジャイル開発の仕事等、新しい技術に触れる機会があります。何かしらの事情で住んでいる場所を離れられないけれども、スキルアップできる案件に参加したい、技術的に難易度の高い仕事がしたい、そんな思いを持ったエンジニアがいれば、ぜひ一度、オンラインで話をしましょう！」(馬屋原氏)。