代表取締役社長　竹邉 寛人（たけべ ひろと）氏 飲食店の経営に携わった後、データベーステクノロジー専門のマーケティング会社、ブランドコンサルティングファームでの経験を経て、2007年6月に株式会社インタラクティブパートナーズを設立。デジタルマーケティングとメディア、データを融合した戦略型マーケティング事業を主軸に展開する。

御社の事業の特徴や強みについて教えてください

広告運用だけでなく、ユーザーとの接点そのものを設計する──例えば、メディアを開発したり、コンテンツをつくったり、データベースを基に届け方を考えたり。デジタルマーケティング事業とメディア事業の掛け合わせが当社の大きな特徴です。 「欲しい情報を、欲しい人に、ちゃんと届ける」仕組みをつくり、クライアント企業の売上最大化や企業価値の向上を支えるのが私達の仕事です。 創業当初から、法律も厳しく、扱う情報もセンシティブな金融領域に挑戦しました。あえて一番難しい分野に取り組むことで、他の領域にも通用する力が身に付くと考えたんです。現在は保険や不動産投資、資産形成等の生活に密接したテーマを多く扱っています。 私達が目指しているのは、“デジマ+α”で、痒い所に手が届くマーケティング。数字で効果測定できるデジタルの強みに加えて、本当に必要な情報を、ユーザーが“見て判断して選べる”ように設計する。無理に売るのではなく、納得して選ばれることが大事。その視点と柔軟な対応力が、クライアントに評価いただいています。

今後、どのような取り組みを進めていく予定ですか？

現代は商品を“ただ売る”のではなく、「本当に良いものなのか」をユーザー自身がしっかり吟味する時代です。口コミや広告が操作されている中で、正しい情報をどう伝えるかが重要。私達は今、そうしたニーズに応えるためのメディア設計や会員化、データベースとの連携をさらに強化しています。 中でも力を入れたいのが、コンテンツの質です。実体験に基づいた言葉じゃないと、読んだ人の心は動かない。旅行でも資産形成でも、その分野に“本気で興味がある人”が、丁寧に誠実につくるコンテンツでないと意味がない。だからこそ私は、「人のために」というリテラシーがあり、プロとしての源泉ともいえる“好奇心”を持っている人と仕事がしたいと思っています。 今後は資産形成やライフスタイル領域の情報発信も強化し、自社のユーザーデータを生かしたパーソナル診断ツールの開発にも取り組む予定です。自分を知ることが、次の行動を決める時代。その起点をつくるサービスにしていきたいと考えています。

社員にどんな姿勢で仕事に向き合ってほしいと考えていますか？

私はよく「深化・進化・真価」という言葉を使います。キレイごとじゃなくて、経営にも人生にも必要な視点だと思っています。“深化”は一つのことを掘り下げて本質をつかむこと、“進化”は現状に満足せず一歩先へ進むこと、“真価”は人の役に立つ価値を生み出すこと。当社で働くなら、ぜひこの三つを大事にしてほしいです。 「なんとなく」じゃなく、「自分で選び取った道として、責任を持って取り組んでほしい」。見ている人は見ていますし、ちゃんと評価もされる。私はフィールドを用意します。最初のきっかけはこちらでつくる。だけど、労働力としてただ居てほしいわけじゃない。やりたいことがあるなら言えばいいし、まだ能力が足りないと感じるならば努力してくれればいい。ちゃんと後押しはします。 浅く薄くじゃなくて、深くて意味のあるものを一緒に作っていきたい。そういう人と一緒に未来を築けたら嬉しいですね。

仕事や人生において、大切にしている価値観について教えてください

「座右の銘は？」と聞かれることもありますが、決まった言葉は特にないです。強いて言えば、「無責任なことはしない」。これはずっと変わらず、自分の中にある考え方です。 当社ではマイクロマネジメントをせず、裁量を渡してやってもらっています。だからこそ、自分の選択に責任を持つことが大事。「これでいいや」じゃなくて「これがいい」と言えるかどうか。そういう“こだわり”の積み重ねが、判断力や価値観をつくっていくと思っています。 例えば服を選ぶ時でも、「なんとなく」じゃなく「本当にいい」と思えるものを選ぶ。その感覚って、仕事でも同じだと思うんです。選び抜いたものにこそ価値が宿るし、その積み重ねが自分を形づくる。 旅先で触れる価値観の違いや文化の差も、自分の視点を更新してくれる。何を選ぶか、どう向き合うかが、その人の輪郭をつくる。そうした日々の選択の積み重ねを、私は大切にしています。

最後に応募を検討している方へ向けてメッセージをお願いいたします

「とにかくやってみる」。これは当社の大事な文化の一つです。テーマを共有して、みんなでアイデアを出し合い、横の繋がりを持って考える。それが自然とロジカルシンキングにも繋がり、コンテンツと広告、データがリンクし始める。そういう“考える組織”にしていきたいです。 これまでも営業部隊は置いていません。それでも継続的に仕事の依頼があるのは、取り組み方と成果を見て「この会社に頼みたい」と感じてくれるクライアントが多いから。いい仕事を地道に積み上げていけば、自然と信頼も結果もついてくると考えています。 今の環境にモヤモヤしている人──例えば、大きな会社でルールに飲まれ、「もっとこうしたいのに」と思いながらも動けていない人。そんな方にこそ来てほしい。クライアントの言うことをこなすだけじゃ物足りない、もっと仕組みや価値づくりに関わりたい。そんな思いを、当社はちゃんと“力”に変えられる場所です。 「いいものをつくろう！」と本気で思う仲間を待っています！