シンクトワイス株式会社

2009年3月の設立より新卒の学生に特化した人材紹介サービスを提供し続けているシンクトワイス株式会社。大手就職サイトを利用した就職活動が主流である市場に対して、あらたな潮流をもたらした同社の新卒紹介サービスは、時代の移り変わりとともに多様化する企業のニーズに応える有効な手段のひとつとして支持を集め、急成長中である。
「大手就職サイトと新卒紹介を併用する会社が増えているのは事実です。
ただ、もっと注視すべきは、ここ2〜3年は“新卒紹介だけ”で新卒を採用しようとする会社が増えていることなんです。つまり、これまで主流であった大手就職サイトを使った就活スタイルの潮目が変わりつつあることなのだと感じています。そんな今だからこそ、IT投資を積極的に行い、新たな就活サービスを世の中に提供していきたいと考えています。」と語るのは、新卒紹介事業のパイオニアとして市場を開拓して来た代表取締役の猪俣知明氏。

新卒紹介というサービスは、大手就職サイトによる新卒採用の手法が適さない企業と、就職サイトの情報だけで企業理解を深めるのには限界がある学生の本音を真摯に受け止めたことから誕生したサービスで、企業情報に精通したエージェント（採用コンサルタント）による無料の個別面談や、企業説明会の開催、先輩内定者の声を掲載するコンテンツの提供など同社が企画・運営する「キャリセン就活エージェント」等を通じて、学生の積極的な就活を支援する学生に寄り添ったサービスである。
また企業にとっても“完全成功報酬型”の新卒紹介サービスは、効率的な採用活動を行う上でもメリットが多く、学生の募集から企業説明、スクリーニングまでワンストップで対応できる専任のエージェントを配置し、企業の採用担当者と2人3脚で精度の高い新卒紹介を実現させている。

2017年1月末現在、同社のサービスは、業界を問わず1,000社にのぼる企業との出会いを可能にし、前年度比で160％を超える成長を遂げ2016年度の売上高は5億円を突破している。

人材紹介大手も参入する新卒紹介事業は中途採用の市場と同じく、今後もニーズの高まりとともに確実な成長が見込まれる一方、ITを活用したオペレーションの効率化や、より多くの学生と出会うためのマーケティング手法の確立が喫緊の課題として挙げられている。

同社においても、専任のエージェント（採用コンサルタント）が就活をサポートする新卒向け就活相談サイト「キャリセン就活エージェント」のリリースをはじめ、SPI対策に役立つアプリ「速効内定」や、学生ITエンジニアに特化した就活サイト「エンジニアインターン」、「エンジニア就活」の事業買収など積極的な投資を行っている。

2016年に入りあらたに取り扱うメディアの数が増え、学生に対してアプローチできるチャネルも広がりを見せるなかで、同社ではさらにクオリティの高いサービスを提供するために、初の試みとなる社内開発チームの発足に乗り出した。
将来的には自社で提供するサービスはすべて内製して一貫性を持たせたいという意向もあり、同社のサービスを更なるステージへと押し上げるITエンジニアの役割に大きな期待が寄せられている。

新卒紹介事業のパイオニア的な存在として市場を開拓して来た同社の有するノウハウは競合する人材紹介大手にも引けを取らない最大の強みのひとつで、確実な成長が見込まれる現状においてITまわりをイチから企画・設計していけるやりがいは想像をはるかに超えた達成感をもたらしてくれるだろう。

またエンジニアにとって身近な「エンジニアインターン」、「エンジニア就活」に携われるのも魅力のひとつで、IT業界全体の発展に寄与する仕事へのやりがいも感じられるだろう。ゆくゆくはエンジニア志向の学生をも含めたエンジニアのチームづくりにも関われるチャンスで、キャリア形成を考えるエンジニアにとっても得ることの多い職場だろう。

わずか2名で新卒紹介事業をスタートさせた同社では、設立3年目から自社の新卒採用を開始し、以来6年間にわたり新卒の採用を継続的に実施している。そのため平均年齢が29歳と若く、先輩・後輩の距離感が近いこともあり、コミュニケーションが活発に行われている風通しの良い職場環境が印象的だ。

「ひとりのエージェントが紹介できる企業の選択肢には限りがありますから、全スタッフによるたすきがけのコミュニケーションで学生のニーズに応えています」と猪俣氏が解説する通り、学生と企業とを結ぶエージェントという職種そのものが、コミュニケーション無くしては成り立たない仕事のため、おのずと心地良く仕事ができる居心地の良い雰囲気が育まれているのだろう。

四半期に一度行われる全体会や、月末の飲み会、年末には忘年会を兼ねてアルバイト、派遣社員も参加する一泊の旅行も実施されており、社内のコミュニケーションを促すアイデアも数多く採用されている。

また半期に一度開催される、通称ISS（良い仕事したね）と呼ばれるMVPを表彰する投票形式のイベントや、毎朝のミーティングで「今日は○○さんを褒めたいと思います」とおたがいの良いところ、仕事の価値を認め合う習慣が企業文化として定着し良好な人間関係を醸成している。

開発環境の無い状況でイチからスタートするエンジニアにとって、コミュニケーションの取りやすい社内の雰囲気は事業のIT化を推進するうえでも都合が良く、あらゆる提案に耳を傾けてもらえる可能性を内包している。

同社の3ヵ年計画によると2020年には就活生の100人に1人が同社のサービスを利用して就職活動を行っている状況を目標として掲げており、ITの導入によるオペレーションの効率化無くして達成することが難しいことが明らかだからこそ、エンジニアの提案が最大限に尊重されるタイミングと言っても過言では無いだろう。

「紹介数＝採用数」に限りなく近づける突出した生産性を誇る同社のサービスに、ITをかけ合わせることの意味合いも興味深く、新卒紹介事業をさらなる発展へと導く新たなサービスの開発にも期待したい。