医療法人医療法人社団京浜会　京浜病院

医療法人社団　京浜会は、東京都大田区に2つの介護療養型医療施設を運営する。診療科目は、内科・外科・整形外科・脳神経外科・リハビリテーション・人工透析だ。

「自分が高齢者になった時に利用したくなるような病院にしたい」という理事長の想いから設立された同病院。「介護保険に対応する新しい病院づくり」を目指し、専門病院として培ってきた知識やノウハウを活かして、多くの高齢者に利用される施設として地域住民からも高い支持を得ているという。

長期にわたり療養を必要とする患者に対し、その有する能力に応じた自立生活を営むことができるよう、医学的管理の下、介護その他のお世話及び機能訓練、必要な医療を提供するのが施設の方針。患者6人に1人の看護職員、4人に1人の介護職員を確保し、管理栄養士による食事の提供、理学療法士による機能訓練、寝たきり防止のための離床介助などの基本的なサービスのほか、運動会、盆踊りなどの季節イベントや毎月恒例のお誕生日会など、今までの病院にはなかった試みを取り入れた。院内研究も盛んで、ケアカンファレンスはもちろんのこと、大規模な研究発表会も実施し、高齢化社会と病院のあり方を考え続けている。

「介護される人もする人も、そしてご家族にも、笑顔を取り戻したい」。院長はそう語る。同病院では、他の病院から転院してくる人がほとんどだという。これまでの介護・医療の現場の常識では「治る見込みがない」とされていたお年寄りが、同病院に来てからは、「入院時に褥瘡があっても速やかに治った」「経管栄養チューブや胃瘻を留置していても、口から食べられるようになった」「認知症による問題行動のため、暴言暴力、介護に抵抗や転倒を繰り返していても、穏やかでニコニコ顔になった」などの回復を見せる。現状の介護・医療の常識を疑い、覆すのが同病院の特徴だ。

その背景には、栄養障害を徹底的に治療し、難解といわれる精神神経治療を行い、感情面を重視したリハビリや介護を行い、入院生活とかけ離れた非日常的な体験・イベントなどを実施するなどといった取り組みがある。

患者の回復と、それに伴って笑顔が戻ってきた時、職員は大きな喜びを感じる。このため、同病院では、職員も患者もいきいきと過ごしているという。年齢・役職・経験に関係なく仲が良く、チームワークは抜群だ。
これからの日本の医療と介護を考え、新しい試みを続ける同病院で、新たなキャリアをスタートしてみてはいかがだろうか。