株式会社アクシス

デザイン開発事業を手掛けている、株式会社アクシス。同社は、この「Green」で社内SEを求めている。

1981年の設立以来、東京・六本木のデザイン発信拠点『AXIS』をベースに、生活と社会におけるデザインの可能性を追求し続けてきた同社。現在は、生活者や企業等に向けて、様々なデザイン振興活動や諸分野におけるデザイン開発に取り組んでいる。
同社の事業領域/内容は次のとおり。

●For Society
・デザイン誌『AXIS』：1981年の創刊以来、独自の特集企画やバイリンガル構成、クオリティーの高いレイアウトで一般誌とは異なる誌面を展開し、デザインの価値を発信。デザイナーを中心とするクリエイティブ層やオピニオンリーダー等から高い支持を集めている。企業等のデザイン活動やプロジェクトについて、一冊を通して紹介する増刊号もある。
・Webマガジン『AXIS』：デザイン誌『AXIS』の編集スタッフが運営するWebメディア。
・フォーラム/イベント：国内外の第一線で活躍するデザイナー等が登壇するイベントを開催。
・『AXIS Font』：デザイン誌『AXIS』のオリジナルとして開発されたフォント。端正かつスマートなフォントとして、製品パッケージや展覧会等、幅広い分野で活用されている。
・『AXIS Gallery』：デザイン発信拠点『AXIS』のギャラリー。毎回斬新なテーマでの企画展で優れたデザインを広く社会に発信している。
・デザイン発信拠点『AXIS』：日本初の民間によるデザイン拠点として、アクシス本社のほか、ギャラリー、直営店舗やテナント飲食店で構成されている。

●For Consumers
・『LIVING MOTIF』：デザイン発信拠点『AXIS』にある直営店舗として、「デザインのある生活」をテーマに、生活雑貨から家具、ビジネス用品まで国内外の優れたデザインの商品を販売するセレクトショップ。
・『LE GARAGE』：同じく、直営店舗としてカーアクセサリーや洗車用品等、カーライフを満喫するためのこだわりアイテムを販売するセレクトショップ。ガレージコーディネートサービスも手掛ける。
・デザイン発信拠点『AXIS』店舗/ショールーム：優れたデザインマインドを持つパートナーをテナントショップとして誘致。

●For Clients
・製品/サービス開発支援等：最先端のデザイン/ビジネス開発手法に精通したストラテジストやコンサルタントが、新製品/サービス/空間/ビジネス開発を支援。
・プロデュース/デザインディレクション：映像、空間、Web、印刷メディア等、幅広いクリエイティブに精通したプロデューサーがクリエイティブスタッフと共に質の高いアウトプットを提供。
・VI/CI/広告制作：企業等のCIやVI、ロゴ、Webサイト、冊子等の制作。
・店舗運営コンサルティング：住宅や商業空間、オフィス等の空間設計やスタイリング等について、直営店の運営で培った独自のノウハウや国内外のネットワークを生かしたコンサルティングを提供。

同社は、タイヤメーカー大手・ブリヂストンが創立50周年を迎えるのを機に、社会と企業の新たな接点を求めることを大きな目的として1981年に設立された。

当時の量的充足の時代から質的向上への転換のなかで「デザイン」を日本にも広めるというビジョンが掲げられ、ブリヂストンの関係会社が所有していた六本木の土地を有効活用する形でデザイン発信拠点を設けることに。六本木周辺はクリエイティブな職業に就く人が多く集まる先端的な地域であったことも幸いした。

設立当時掲げたフィロソフィーは「デザインのある生活」。欧米のモダンなデザインがまだ普及していなかった日本にこうしたデザインの価値を発信し、人々がより豊かな生活を送れることを願った。2022年には、長年にわたって生活者に支持され続けた優れたものとして、デザイン発信拠点『AXIS』が「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞した。

同社では、2021年に創立40周年を迎えたことを機に、“フィロソフィー”と“バリュー”を一新している。

●フィロソフィー：生活と社会への創造力。
その人のこれからのために。
もっと楽しく豊かな毎日のために。
ビジネスを活き活きとさせるために。
より良い街や地域、環境のために。


デザインの創造力によって、
生活と社会のさまざまな可能性に着目し、
提案して実現する。
アクシスは、生活と社会のこれからを創る会社です。


●バリュー：「喜び」と「驚き」を創り出す。
生活をもっと楽しく豊かにし、人に喜んでもらう。ビジネスに、社会にワクワクする驚きを生む。私たちは、そんな快い変化を創り出していきます。
そして、クリエイティブな活動に取り組むなかで、私たち自身も、喜びと驚きを味わいたいと思っています。

「以前のデザインは、色や形によって表現されるものでしたが、現代では『デザイン思考』と言われるとおり、考え方にまで広がっています。我々は3領域それぞれで事業展開してきましたが、今後は各領域を有機的に繋げ、あらゆる領域で『デザイン思考』による課題解決をリードしていきたいと考えています」と人事労務ユニットの小竹千景氏は話す。

2023年4月時点での従業員数は131名。デザイン開発会社だけあって、デザインが好きな人材が集まって自由な雰囲気を醸成している。
「個性的な人は少なくありませんが、意外に真面目なビジネスパーソンといったタイプの人が多いですね」と小竹氏。同社のバリュー「『喜び』と『驚き』を創り出す。」について、小竹氏は次のように実相を明かす。

「当社は幅広い領域で事業を展開していますので、いろいろな人達と会う機会が多くあります。クルマをつくっている人、雑誌のエディター、建築家、雑貨の作り手、有名ブランドの人等。こういった人達の話を直接聞き、当社の諸事業を通じて発信していくことに、メンバーは喜びを感じていると思います」

社内コミュニケーションとしては、持ち回り制でチャットツールにて自己紹介を行ったり、不定期で事業部ごとに仕事内容を発表する会合が設けられたりしている。「私もこの機会で事業部の最新の業務内容を知る場合が多い」と小竹氏。また、年1回、社内交流会が『AXIS』内にあるテナントの飲食店等で開催されている。

人材育成においては、e-ラーニングや外部セミナー受講支援のほか、事業部単位で外部識者やエキスパートを招いての勉強会等が適宜行われている。デザイナーが最新トレンドを学んだり、直営店舗スタッフが接客スキルや英会話を学んだりといった専門的なトレーニング機会も少なくない。

社内SEは、社内ネットワークやサーバー等のインフラの構築・運用のほか、基幹システムの開発・運用を依頼しているベンダーコントロール、および各事業部がビジネスで必要とするシステム開発やWeb構築等の支援に関わる。
「社内外の様々な人と関わる上で、コミュニケーション力は不可欠。また、事業部の要請に対して何が必要なのかを主体的に考え、各方面と協調的に取り組んでいける方だと嬉しいですね。特に、デザインに関心があり好奇心が強い方だと合うと思います」と小竹氏は期待を寄せる。