権田 真司氏
マーケティングパートナー株式会社
代表取締役社長
1957年6月1日生まれ
国産自動車メーカーの販売促進・マーケティング部門でキャリアをスタートし、26年間実績を積む。その後、海外自動車メーカーの日本法人で5年ほど活躍し、2013年7月にマーケティングパートナー株式会社に顧問として参画。その後、事業統括部長として腕を振るった後に役員となり、2015年4月より代表取締役社長に就任。プランニング事業部とペットウエルネス事業部のシナジーを強め、同社事業をさらなる成長段階へと導く。2014年にはペットフード輸入・販売子会社グローバルペットニュートリションを立上げ、同社社長も兼務。以前は自動車関係の仕事をされていたと伺ったのですが、なぜ、マーケティングパートナーに入社しようと考えたのでしょうか？
自動車関係とはいっても、私はずっとマーケティング関係の仕事をしていました。マーケティングは昔なら販売促進といいましたが、国産自動車メーカーで新車のローンチに際し、広告・宣伝やディーラーの販売促進をやってきました。その後、海外の販売子会社のマーケティングサポート関係の仕事をしていたところ、縁があって海外自動車メーカーの方から声が掛かり、チャレンジする決断をしました。 いずれも大きな組織です。なかなか自分のやっている業務がダイレクトに現場や業績に反映されているかが見えづらいと感じるようになっていました。そうした中、小規模なところでメンバーと一緒に家族的な雰囲気の中で仕事をしてみたいという想いを持つようになり、2013年にマーケティングパートナーに来ました。 私が入社した時は、まだ社員数が20名ほどでした。今は70名で売上も当時の3倍を超え、利益も８倍ぐらいになっています。入社時から比べると会社が大きくなったと実感しますね。
会社をどのように成長させていきたいとお考えですか？今、描かれているビジョンを教えてください。
一言で言えばエキサイトメントな会社です。お客様、自分達、そしてペット達、皆を感動させる会社にしたいと思っています。それを実現するために何が必要かと言えば、まず規模です。そして、お互いを認め合うコミュニケーションのある社風が必要です。そして、プロフェッショナル・コンピテンシーを持っている必要があります。そういったものを全て発揮すればそこに到達できると思います。 やはり、お客様が期待している以上のものを提供しないと驚きや感動は出てきません。言うのは簡単ですが、実は大変難しいことです。実際、私達がこれを定めてから、もう2年も経っています。時が経つのは早いものですが、2030年までに実現したいと考えています。 働く場としては今以上に「心理的に安全な環境」を作るのが重要だと思います。言ったことには責任を持たなければなりませんが、自由に話せる、安全な環境や仕組みを整えることが会社の成長に繋がると思います。
自動車メーカー等で様々な経験を積んでこられていますが、仕事をしている時、どのようなことを意識していますか？
最初に国内だけをやってから、海外で仕事するようになって人との接し方の違いを感じました。大企業ということもあり、国内自動車メーカーは少し徒弟制度的な一面がありました。海外でそれが全くないわけではありませんでしたが、上下関係はほとんどありませんでしたね。会話をしてもファーストネームで呼び合う等フランクでした。何より「お前の考えはどうなんだ」という対話を重要視しており、彼らは自分達の方法でコミュニケーションを大切にしていることが分かりました。言われたことをやるのは当たり前で、それ以上のことを自分で考えてやってください、という文化だったのです。 SBSグループの「ベンチャースピリット」というのはそれに近いと思っています。ですから「やりたいことは何でもやってくれ！」とサポートすることを意識しています。いつも私が言っていることです。ただ、思い付いたことを言うのではなく、しっかり考えた上で言ってほしいとも思っています。
座右の銘のように大切にしている言葉はありますか？それと趣味を教えてください。
「ネバーギブアップ」です。有名な方の重みのある言葉ではありませんが、ずっと自分ではこの言葉を実践してきたつもりです。諦めない限り、終わりも負けもありません。諦めた瞬間が負けだと考えています。私自身を紹介するプレゼン用のスライドにも「ネバーギブアップ」と入れています。ただ、私個人の考えなので、全面的には出していませんね。 余暇にはジョギングやウォーキングをしています。毎日晩、軽く走り、土日はジョギングしたりしています。最近では11月に「日本スリーデーマーチ」という埼玉県東松山市で開かれる日本で最も大きなウォーキング大会に参加してきました。大会は3日間ですが、私は金土と1日休みを取って参加してきました。20kmを2日間歩いただけなのでたいしたことはないと思っています。友人は50km3日間歩きますが、私はそこまでは無理ですね。12月には「鎌倉歴史探訪ウオーク」に参加してきます。
社員の方々のモチベーションアップのために何か工夫して取り組んでいることはありますか？
決算賞与という、企業業績に応じて3回目のボーナスを支給する制度があります。目標達成の意識付けとモチベーションアップが目的です。昨年は初めて支給できませんでしたが、今年は大幅達成しますので、満額支給します。 能力主義・ダイバシティ―・透明性のある人事評価システム「PCM評価制度」にてマネジメントしています。個人の業務目標を評価する「パフォーマンス評価」と会社として従業員に対して求める能力「コンピテンシー評価」から成り立っており、決算賞与と昇給・昇格に繋げています。 コロナ禍で3年ほど休んでいますが、2015年の社長就任から2020年3月まで「誕生日ランチ」をしていました。私の奢りで誕生日の人とランチに行きコミュニケーションを深めたいと考えたのです。その意味もあって、私としては1対1で話したいのですが、複数で実施することもありました。 行く店は誕生日の人が選び、混む時間を避けて行くのですが、私自身、知らない店を紹介してもらえる楽しさがありました。私はトンカツが大好きなのですが、すごく美味しいお店を教えてもらえて嬉しかったですね。コロナが収まったら春ぐらいから再開したいと思っています。とはいえ、社員の人数が増えすぎたら大変になるので、社員が100名まで、限定という感じになるかもしれません。 先日、若手が自主的に「やりたい」と言ってくれたので、部署の垣根を越えて勉強会を行いました。第1回目は「MPCグループ2030年目指すべき姿」を自分の課題に置き換え、深く考えよう！をテーマに、・自分の役割は何か、・貢献できること何か、・チャレンジしたいことは何か、先ず自分で考えグループディスカッションを通じて理解を深め、その結果を発表する場を持ちました。とても良かったですね。
