株式会社プロナウン

SNSマーケティングやデジタル広告運用、SEOコンサルティング等、製品やブランドを広め、育てるための広告戦略を幅広く手掛ける株式会社プロナウン。

クライアントの成長、自社の発展、自分自身や仲間の成功――。同社は、関わる全ての人生に寄り添い、社会へ正のスパイラルを巻き起こそうと奮闘するスタートアップだ。

同社では「『こころ』の解放を導き、すべての人に自分らしい未来を。」というビジョンを掲げる。このビジョンの由来は、特に代表取締役の加藤潤氏の経験によるところが大きい。

加藤氏は、宮城県仙台市で100年の歴史を誇る青果店を営む家に生まれ、幼い頃からビジネスを間近で見てきた。大学卒業後は都内で国内大手の通信キャリアへ就職し、有名エンターテインメントサービスの立ち上げに参画。また前職では大手インターネット企業グループに所属し、サービス連携プロジェクトや複数社共同の重要プロジェクトにも携わってきた。

実家の青果店の経営見直しを含め、計4社でキャリアを積み、デジタル領域の事業戦略やマーケティングのノウハウを習得。そして2023年、満を持して同社を立ち上げた。

一見する限りでは、日本社会のビジネスの第一線で活躍してきたように思える加藤氏。確かに事実ではあるが、その中でかなりの苦労も経験している。

「20代の頃、仕事での無理がたたって心身共に限界を迎えた時がありました」と加藤氏は、自身の過去を打ち明けた。人前で話すことさえ難しくなり、キャリアを諦めかけた時期もあったという。

しかし加藤氏は、この経験を苦い記憶のままで終わらせなかった。

起業後に過去を振り返った時、「自分の他にも、人生で大きな悩みに直面する人は多いはず」という考えに辿り着いたのだ。

「自分が望む道を歩み、自分らしい未来を手に入れる。世の中の人々が全員、そのように生きられたらどんなに良いでしょうか。その足かせとなるような悩みやコンプレックスを極力除き、前を向かせてくれるようなサービスや製品は沢山あります。例えば、肌の悩みに寄り添うスキンケア商品やコスメ等。こういった製品を作るブランドと、ユーザーの出会いの場をつくり、社会に広めていく。私達の広告・マーケティングノウハウを通じて、そんなお手伝いがしたいと考えました」（加藤氏）。

そうして立ち上がったのが、同社の広告・マーケティング支援事業だ。

さらに今後は、音楽等のエンターテインメントや旅行・観光関連における、自社サービスの展開も視野に入れている。

同社は、自分達の使命をこう捉える。「コンプレックス等の“負”の解決」は、マーケティングを通じたブランド支援で実現する。そして「さらなる一歩への背中を押す“エネルギー”の創出」を、自社サービスで巻き起こす。いずれも、誰もが「自分らしい未来」を手にできる社会を実現するための手段だ。

「自分達のサービスで世の中の人々に勇気や活力を届けたい――今後も、そんな志を持った方をメンバーにお迎えしたいですね」（加藤氏）。

現在のメイン事業であるマーケティング支援では、スキンケア商品やコスメを扱う企業や、美容クリニックが主なクライアントだ。先述の通り、「コンプレックス等の“負”の解決」を支える商品やブランドを広めたいという思いから、このような企業と直接取引している。

「私達の使命は、その商品やサービスを本当に必要としている人と出会わせることです。近年、インターネット広告の市況は複雑化し、膨大な量の情報が出回っています。その上広告規制も強化され、ユーザーにとってはますます『どれも似たような商品に見える』『使ってみるまで分からない』といった状況になっているんです」（加藤氏）。

このように複雑化した市場の中で、届けるべき人へ商品やサービスを届ける。それを加藤氏は“広告の本質”と捉え、同社の支援の形として貫いている。

ここで一つ、実際の事例を紹介。

とあるスキンケアブランドは、代理店を通じた広告戦略が難航していた。当時はSNS広告を中心に実施。他の戦略の必要性も感じていたものの、コストや自社ノウハウを考えると、なかなか実行に踏み切れなかったという。

ここで同社は、総合的な広告戦略のブラッシュアップを提案・実施した。

同社の広告・マーケティング戦略は、とことん手作りだ。まずは時間をかけてユーザー調査（インタビュー等）を行い、広告制作ではモデルのアサインから撮影、デザインやコピーライティングまで一つひとつに携わる。またこのプロジェクトでは薬機法や景品表示法等の知見も生かし、リスク回避も徹底的に行った。

その結果、このスキンケアブランドの広告ユーザー獲得単価は2倍にまでアップ。現在も同社の支援の下、広告戦略を続けている。

「お客様から頂くのは支援におけるフィーのみで、初期投資となる制作費は頂いていません。そのため新規のお客様に関して当社が採算を取るのは難しいですが、長期継続支援によって収益化できる仕組みになっています」と加藤氏。

つまりノウハウ面・工数面・コスト面といった、広告・マーケティングにおけるほぼ全てのハードルを取り払い、クライアントを支援するということ。中小規模が多いスキンケア商品・コスメ企業、美容クリニックには心強い存在だ。事実、設立からのクライアント継続率は99%記録している。（2025年4月現在）


“広告の本質”を貫くことで、クライアントの着実な成長を支え、出会ったユーザーをも支える。こうした姿勢の下で同社は、1期目から2期目にかけて500%の成長を達成。

「正しい支援を続ければ、きちんと積み上がってくる。契約初期の採算を取るのは難しいと言いましたが、こうしてきちんと結果に繋がっています」と加藤氏は胸を張って答えた。

今後は上場も視野に入れ、新たなサービスの展開と組織の強化を図っていく。

「妥協なく仕事に取り組む。それが当社の譲れないプライドです。しかし決して、やりがい搾取を美談とするようなトレードオフの環境ではありません」このように加藤氏は繰り返し強調する。

それぞれのメンバーの努力や成果を評価し、必ず対価を払う。現在活躍するメンバーには全員、前職以上の給与を支給している。

ワークライフバランスは一人ひとりの希望に合わせているが、しっかりと休める環境だ。有休を活用する文化も根付いており、大切な人との記念日に取得するメンバーもいる。

また元高校球児の加藤氏は、「甲子園を目指すように、全力で仕事を楽しめる組織にしたい」とも語った。広告・マーケティングは特に、常に成果を追い求める世界だ。決して簡単な仕事ではないが、その緊張感さえ楽しみ、仲間と士気を高め合い、常に自分のホームと思えるような場所を目指しているという。

実際にメンバーの間には、どこか部活動のようなムードが漂う。和気あいあいとしながら、同じ目標に向かって真剣な眼差しで挑む姿が印象的だった。

またここは、絶えず新たなチャレンジができる場所だとも言えるだろう。

今後同社では、エンタメ領域や旅行・観光領域に関する自社サービスを展開する予定だ。その他にも、新規事業を繰り広げていく。その中で、メンバーのアイデアが生かされる場面も多そうだ。

「ビジョンに沿うものであれば、いくら手を挙げても構いません。もちろん戦略を練りに練って進めますが、私自身が『絶対に勝つビジネス』というよりも『挑戦したいビジネス』に取り組みたいタイプなんです。メンバーの夢や目標も、一緒に全力で叶えるつもりでいます」（加藤氏）。

こういった同社のムードを守るためにも、同社では先述のビジョンに加えて、大切にするミッションとバリューがある。

■ビジョン
「こころ」の解放を導き、すべての人に自分らしい未来を。


■ミッション
「こころ」を奮わす波を起こし続ける。


■バリュー
・最高は始まりに過ぎない/最高の3歩先を追及しよう
・大胆さを持って先導せよ
・今すぐ行動
・ユーザー理解の専門家であれ
・仲間が最優先/ひとつの使命に共に向かおう

採用では、このMVVに共感し、実行するような人を迎えたいと加藤氏。

またこれから迎えるメンバーにも、将来的には幹部として活躍してほしいという。今後の同社の発展を見据えれば、挑戦できるポストも豊富にありそうだ。

「査定やキャリアアップに向けての面談も行いますが、その時にはぜひ、理想のキャリアや目指すものも相談してほしいですね。当社のビジョンの『自分らしい未来』を、まずメンバー自身に叶えてほしいですから」（加藤氏）。

クライアントの発展やエンドユーザーの幸せを支え、社内の仲間と共に成長する。人生を懸けて、永遠に青春を味わえるようなチームが、ここにある。「たった一度の人生、全力で走り抜けたい」そんな熱い思いを持つ人に、ぜひジョインしてもらいたい。