【トヨタグループ】世界中どこにいても、安心安全なオンラインショッピングを可能にするWebサービスを提供する企業
<創業ストーリー>
日本と世界のショッピングの垣根をフラットに。
世界から愛されるサービス実現を目指すまで。
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カーペイディーエムが運用する『carused.jp』は中古車をワンクリックで購入できるグローバルサイト。世界100ヶ国以上で利用され、世界中どこにいても、スマホがあれば日本の良質な中古車を購入することができる。「高額商品をネットで海外へ販売するのは難しい」と言われていたが、Webマーケティングを駆使しグローバルな展開を見せ、世界企業・トヨタグループ(豊田通商)の資本提携を行うまでに飛躍的な実績をあげている。
その原動力はどこにあるのだろうか、代表・茶谷の創業ストーリーから紐解きたい。
茶谷は、学生時代からバックパッカーで世界を旅した経験から、国外を舞台にしたビジネスを手掛けたいという思いを胸に、新卒で社員5名のグローバルベンチャーに入社。そこで世界各国を相手に中古車販売の海外営業を担当した。
その後1年で個人事業主として独立、さらに人の縁が繋がってソフトバンクグループで現在の仕事につながる中古車のグローバルオンラインショッピングモールを創設の新規事業の責任者に抜擢される。当初スタッフ3名、0からのスタートだったが、3年後には30名で年間6億円の営業利益を出すまでに成長を遂げた。
順風満帆に思えたその時だった。アフリカ出張でウガンダへ赴き、ひとりのユーザーから質問を受けたのだ。
「1年前、数百人の村人からなけなしのお金を集め、おたくのWebサイトで50万円のハイエースを購入したが、いまだに車が届かない。何度もメールや電話で問い合わせたが、毎回『もうすぐ出荷する』とはぐらかされ、しまいには連絡が取れなくなった。サイトを見ると、その業者の名前がもう消えている……。みんなの大切なお金だぞ!?みんなにどう説明すればいい?」
質問をしたユーザーは、現地の代理店を経由して中古車を購入していたが、代理店がお金を持ったまま“夜逃げ”したのだ。当時運用していたサイトでは代理店を審査する機能はなかった。茶谷は日本へ帰国後、「サイトを運用する自分たちが、厳正に信頼できる代理店の審査を行うべき」と社長に直談判を行ったが、返答は「No」。いちいち審査をしていては退店が相次ぐ、短期的な売上の獲得が難しくなる、という理由からだった。
茶谷は「ビジネスである以上、利益の追求は致し方ない。でも自分は世界中のユーザーから愛されるサイトを作りたい」という想いを胸に、ほどなくして転職を決意した。
転職した先は楽天。ITを駆使したグローバルWebマーケティングに従事し、自分の作りたいサービス実現に向けた修行期間のような日々を過ごした。世界各国の文化や習慣に合わせた戦略を立案し、UI/UXを細かく最適化。現地に足を運んで世界中のユーザーともコミュニケーションをとりマーケティングへ活かした。茶谷のトライアンドエラーの試みは着実な成果を上げ、最終的には流通額を4倍にまで成長させていった。
そして2014年「世界中のどこからでもワンクリックで安心してクルマを買えるサービス」実現に向けてカーペイディーエムの代表に就任。グローバルなビジネスを実現したいという大学卒業当初からの変わらぬ志に加え、失敗や後悔から得たグローバルな社会課題の発見、そして新規事業立案と実績が、現在のカーペイディーエムの事業と風土を築きあげるきっかけとなった。