株式会社ヴァリューズ

ビッグデータを活用するテクノロジーにより、顧客企業のマーケティング戦略立案・実施・運用を幅広くサポートする株式会社ヴァリューズ。2009年9月に設立された同社の事業は、これまで一貫して「価値を提供する」というコンセプトを維持しながら変化を続けてきたという。当時は先進的な取り組みであったWebユーザーの行動ログを分析・データ化するという事業は、今日ではより大量のデータをユーザー自ら分析できる『Dockpit』というSaas型サービスへと進化。そのほか、自社のノウハウや技術力を新たなビジネスへと昇華させたデータコンサルティング事業は、顧客のニーズに応じた深いデータ分析を実現し、多くのクライアント企業から高い評価を獲得している。同社の執行役員である厚地暁氏は、自社の事業展開について次のような特徴を述べている。

「顧客ごとの課題に対し、当社のメンバーが伴走しながら課題解決を目指すという業務スタイルが、お客様にご満足いただけています。データの分析・活用、運用に関する豊富なノウハウに加え、アウトプットからどのような施策を実施するかというディスカッションにも参加させていただきながら、パートナーとして長くお客様をサポートするというのが当社のコンサルティング事業の特徴です」（厚地氏）。

そのデータコンサルティング事業に加え、近年同社が注力しているのがデータプロモーション事業である。独自のビッグデータから市場分析を行い、商品やサービスの販売促進・広告展開に関する支援を行うこの事業では、そのデータの充実度に関する強みが他社にはない価値を生み出している。事業部長である齋藤ロベルト義晃氏は、自社のプロモーション支援業務にある特徴について次のように語っている。

「クライアントのプロモーションを支援する取り組みにおいては、当社はいわゆる“代理店”という立ち位置ではなく、デジタルマーケティングを一貫して担っています。約250万人のモニターパネルを有し、国内でも随一のデータの量・深さを持つことで、消費者のリアルな姿を理解できるという点が、当社の価値の源泉になっていると思います。この分野において、ヴァリューズはGoogle社とともに情報検索モデルの構築やフレームワーク開発で協業するという立ち位置を確立しています。このような資産を活かし、特にGoogle領域に圧倒的な強みを持つチームとして、広告運用、SEO・コンテンツマーケティング、さらにはCRM領域まで一気通貫で、当社にしかできないアプローチでサポートできることが、他社との差別化を実現しているということです。」（齋藤氏）。

データ活用という自社の武器を持ち、デジタルマーケティングの領域で唯一の存在感を示す同社。その強みを生かしながら、ユーザー獲得の段階からサービス提供、そしてコンバージョン後の顧客関係構築領域に至るまで、トータルなサポート体制で顧客と伴走できるのが、同社の最大の特徴なのである。

今後の事業展開について、同社では『Dockpit』のサービスに関する改善や機能追加に対するニーズに応える取り組みを進めていく。それと同時に、同社の資産ともいえるWebの行動ログをより深く検証し、活用の幅を広げるための施策も積極的に実行していくと、厚地氏は語っている。

「当社が保有しているWEB行動ログデータは、まだまだその活用の可能性が多大にあると思っています。クライアントの支持をここまで得ても尚、私たちはその価値を活かしきれていないと言えるかもしれません。その価値を見出すために、例えば元データの処理をAI等の技術と組み合わせて行いながら、より深い部分まで追求していく。そうした取り組みによって、新しい価値を創造していくという活動にも注力していきたいというのが当社の考えなんです」（厚地氏）。

その同社での業務に関しては、データを軸にあらゆる領域に対応する幅広さがあり、自身の活動の幅が制限されない面白味があると厚地氏は語る。また、データを価値の源泉にすると同時に、より「人」という要素の重要性を意識した活動ができることも、同社の環境で感じられる魅力だという。自社で掲げる「Data Driven×Human Driven」というモットーにも、この考えは表れている。

「当社の事業における伴走力に高い評価を頂けているのも、モットーにもある“データ力”“人間力”を重視する姿勢があるからだと思っています。単にデータや分析結果を提供するだけではなく、お客様と長い期間走りながら、最後まで一緒にビジネスを推進するのが当社のスタイル。その一気通貫のサービス提供が可能なのも、当社が“人”を重視しているからこそだと思っていますし、実際にお客様からはメンバーを高く評価するお声を頂けているんです」（厚地氏）。

これから入社する人材は、“人”を重視する企業での事業に参画しながら、顧客に価値のあるソリューションを提供し、そして自身のキャリアを発展させていくことになる。その人材に何を期待するか、という問いに対し、齋藤氏は次のように答えてくれた。

「新たに加わっていただくメンバーには、これまでのご自身のキャリアテーマを軸としつつ、当社の多様性をより豊かにすること、領域を横断した価値づくりにもぜひ貢献してほしいと考えています。当社の“資産”ともいえるデータやその活用ノウハウは、既存の社員が持っているものとは別の観点から捉えることで、新たな価値を生み出す可能性を秘めていると思うので、是非意欲的に業務に取り組んでいただきたいですね」（齋藤氏）。

これから入社する人材の観点を取り入れることで、自社の資産に新たな価値を見出したいと考える同社。その環境には、転職者にとっては自身の経験や専門性に「+α」の価値を付与できるという魅力も存在する。エンジニアリングや広告運用の知見などといった専門性に、同社のデータ分析に関する業務ノウハウを加える。つまり、自身のキャリアに関する軸を持ちながら、領域を問わない専門性を新たに身に付けることができるということだ。

「当社には、身近な存在としてデータ活用に関連するコンサルティングやプロモーションのエキスパートがいますので、異業種からチャレンジする方にも大きなメリットがあるはずです。ご自身の知見やスキル、経験にプラスして、データ分析や人間力という価値を身に付けられる環境に、魅力を感じていただけるのではないでしょうか」（齋藤氏）。

加えて、採用において重視することも次の様に語っている。

「当社には“人に恵まれている”という特徴があると思っています。相互に信頼し、尊敬し合える関係性の中で、自身のキャリアアップや市場価値を高めるような仕事に取り組める。その環境に魅力を感じられる方、当社の思いに共感できる方に、新しい仲間として加わっていただきたいですね」（齋藤氏）。

同様に、フロント業務を担当するメンバーと技術職のメンバーとの間には、お互いを信頼し尊敬する関係性があると厚地氏は語っている。同社が誇る「人間力」は、その相互理解から生まれているものだと言えるだろう。
同社では、社員の満足度を図るES調査を定期的に実施しているが、「今の職場のメンバーと一緒に働けてよかったと感じるか」という問いに対しては、98%の社員が肯定しているという。また、技術導入や研究テーマの選定等、社員が求める新たな取り組みに対しても全社的にバックアップする体制がある等、意欲的に業務に取り組む上では理想的な環境があると、厚地氏は断言している。

「当社では『ワークデザインラボ』という有志のチームが定期的なイベントを企画する等、社内の環境を快適にするための取り組みも社員が自主的に、かつ積極的に行っています。気持ち良く働ける環境の中で、理想とするシステム構築やビジネス立案等、真正面からチャレンジできる。それが当社の最大の魅力なのではないでしょうか」（厚地氏）。