ご略歴をお教えください。
これまで、会社員やフリーランスとして、SE、Webエンジニア、エバンジェリスト、DX推進コンサルタント等を務めてきました。直近は、メーカー系システム開発会社のデータ分析エンジニアとして、工場内に設置したセンサーで取得したデータを分析し生産性向上に役立てるといった仕事に取り組んでいました。 著書としては、『スラスラわかるJava Script』(翔泳社)、共著に『.NET開発テクノロジ入門 2016年版 Visual Studio 2015 対応版』(日経BP)、『Monacaで学ぶはじめてのプログラミング~モバイルアプリ入門編~』(アシアル)があります。また、エバンジェリストとしてプログラミング教育に携わったことが評価され、2016~2018年の「Microsoft MVP」アワードにも選出されました。 東京テクニカルカレッジは、10年ほど前のフリーランス時代に、週2回の非常勤講師を務めたことがあります。その時のご縁で、このほどIoT+AI科の新設にあたり、科長ポストとして声を掛けていただきました。
IoT+AI科科長のオファーを受けた動機と、どういった科にしていこうと考えているかの抱負をお聞かせください。
元々人に教えることが大好きでした。お話を聞いて、カリキュラム編成等に裁量を持たせてもらえるとのことでしたので、自分なりの考え方でエンジニアの育成に取り組みたいと思い、喜んでお請けしました。 エンジニアの育成においては、技術を詰め込むだけではダメで、自ら調べ、考える力を付ける必要があると思っています。それを教育機関でどう実現させるか。自分のこれまでの経験や知見を通じて、最良の方法を追求していきたいと思っています。例えば、アイデアソンやハッカソン、作品コンテスト等の機会をふんだんに設けて、アウトプットの力を高めるといったことです。
IoT+AI科の新教員に期待することとは?
専門学校ですから、教員免許は不要で、教育経験も問いません。期待したいのは、まだエンジニアではない素の人材に、IoTやプログラミング等について分かりやすく説明し、伝えること。そのためにも、企業等で普段から若手メンバーに教えることを意識し、成果を上げている方に来ていただけると嬉しく思います。
生形さんの仕事観をお聞かせください。
生きている時間の大半は仕事をしているわけですから、楽しくやりたいと思っています。私はその時々に興味関心があることにサッと飛び付くタイプで、これまで色々な面白いことを経験してきました。 こう言うと、IoT+AI科科長もすぐに退いてしまうのではないかと思われるかもしれませんが、学校は企業の開発現場等とは違うと思っています。面白いことがあれば、柔軟に授業に取り入れられる形でタッチできるからです。学生も毎年入れ替わります。そういった意味で、変化対応度が強い学校は自分に合っていると思いますね。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
実は、カエルが好きで飼育しています。アフリカウシガエルという種類で、体長は最大で20㎝ほどにもなります。現在は10㎝ほどですが。エサは数日おきに小さなマウスを与えています。マグロのお刺身も食べるんですよ。その飼っているケースの上に臭いセンサーを取り付け、排せつしたら私のスマートフォンのLINEに知らせが届く仕組みを自分でつくりました。その知らせが届けば、水を替えるわけです。エンジニアの経験を趣味に生かしているといったところですね。 IoT+AI科の学生には、このように自分の好きなことや関心のあることを題材に自由にものづくりを楽しんでほしいですし、先生方にも楽しくアドバイスをしていただきたいと思っています。
