代表取締役・渡会 雄一氏 プロボクサーとして活動した後にHR・販促事業等を手掛ける会社に入社。その後、運用型のデジタル広告を扱う会社に転職し、運用型広告事業を経験する。2008年に株式会社ダブルエー、2009年に株式会社ジャックアンドビーンズを設立した後に、2014年にリノベーションを手掛ける会社の執行役員になる。2018年にジャックアンドビーンズに復帰後、2020年に同社のコンサルティング事業部を分社化する形で同社を設立する。

これまでのご経歴と、御社設立の流れを教えてください。

大学在学中にプロボクサーの資格を取得し、４年間プロボクサーとして活動しました。引退後にHR・販促事業等を手掛ける会社に入社し、飲食店向けの集客業務を担当したのがキャリアのスタートでした。約40店舗のクライアントを担当しながら営業、編集の仕事を担い、その後に運用型のデジタル広告を扱う事業会社に転職しました。 当時の思いとしてあったのは、幅広い選択肢の中からクライアントに最適な戦略を提案したい、そして広告費と連動しないビジネスモデルを確立したいというもの。それが独立や起業を考え始めるきっかけになった気がします。 その企業を退職した後に、安定的にクライアントと伴走できる代理店を目指し、現在の同社の親会社にもなっている会社を2008年に立ち上げました。2009年には当社の前身となる企業を共同で設立した後に、外部企業の取締役も経験。2018年にその前身企業に戻り、2020年にコンサルティング事業部を独立させる形で当社を設立しました。

御社を経営する上で、大切にしているのはどんな思いですか？

最も大切にしているのは「安易に利益を求めない」という思いですね。当社のビジネスモデルに関しては、広告費に連動した定率手数料の仕組みに変えることで、短期的により利益を大きくすることは可能だと思います。しかし、自社の利益だけを優先するような会社は必要ないと思っていますし、自分がやる意味はないというのが私の考えです。 経営者として目指しているのは、当社を100年以上継続できる会社にすること。その解は、私が生きているうちは見ることはできませんが、自分がいなくなった後も「世界を本気で、おもしろく。」という理念を掲げた会社として戦う上では、安易な道に走ってはいけないと思っているんです。 業界にあるべきビジネスをつくり上げること。そしてクライアントと共に幸せになれるビジネスをつくり上げること。それこそが、100年以上会社を続けることに繋がると思いながら、私は経営に取り組んでいます。

御社のメンバー達に求めることはどんなことでしょうか？

非常にシンプルなことですが、圧倒的な顧客志向で業務に取り組むことです。私がキャリアをスタートさせた頃に言われた言葉で鮮明に覚えているのが、「世の中に必要なサービスであれば、なくなることはない」という言葉。先の話にあったように、安易な利益を求めたり、顧客に対して不誠実なことを繰り返せば、世の中に必要なものではなくなってしまうでしょう。その考えから、お客様にとって必要なサービスであり続けるためにも、圧倒的な顧客志向を持ってデジタルマーケティングに向き合うことを、社員に求めているんです。 この姿勢は、自身の業務経験の有無やスキルには関係なく、大切にしてほしいと思っています。デジタルマーケティングの事業は、ある意味では参入障壁も低いですし、100年以上続くコンサルティング企業としての価値を生むためにも、その姿勢で顧客に向き合うことが必要なんだと思っています。

御社の特徴はどんなところにあると思いますか？

仕事においての特徴は、多くのコンサルティング会社と違い、プロジェクトに納期がないという部分に特徴があると思っています。クライアントの企業がサービスを展開する限りはマーケティングという取り組みはなくなりませんし、苦労する場面も少なくないかもしれません。しかし、お客様との信頼関係を築く等、あるレベルを超えればこの仕事のおもしろさを最大限に感じられるはずですし、何物にも代えられない経験をする機会を得ることもこの仕事を通してできると思います。 ワンチームとしての確立された文化のようなものはまだないかもしれませんが、企業としての特徴は、メンバー全員がコンサルタントとしてビジネスに関わるおもしろさを実感していると思っています。「このビジネスはここがおもしろい」「こういう打ち出し方をすればおもしろくなる」といった会話も活発に繰り返しながら、ビジネスモデル自体の価値観を表現することに注力できていると思います。

最後に、キャリアアップを目指す転職希望の方々にメッセージをお願いします。

当社のコンサルタントは20代が中心ですし、全員がハイキャリア、高学歴というわけでもありません。しかし、日々の業務を通してスキルアップしながら、デジタルマーケティングに関するコンサルタントとして成長を実現しています。その理由は、常にクライアントのビジネスに向き合い、その価値観を本気で考えて業務に取り組めているからだと思っています。 その姿は、私がプレイヤーだった頃とは明らかに違いますし、自社の利益を優先してしまうようなコンサルティングは当社では一切行っていないと言えるでしょう。全員が、ある意味でストイックですし、言ってみれば“顧客ビジネスのマニア”なのかもしれません。しかし、それがデジタルマーケティングの運用の本質だと思いますし、今後も形が変わる前提のビジネスに対しても柔軟かつ本気で向き合う姿勢が、当社でならば身に付くはず。そんな当社での業務に、是非チャレンジしてみてください。