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北王流通株式会社

  • 商社(卸売)・流通・小売り系

関東圏トップクラスの食品物流会社。物流×ITで業界全体の変革に挑む

企業について

北王流通株式会社は、東京都北区に本社を構える食品物流専門の会社だ。創業は1980年。3温度帯管理が可能な24時間365日対応の食品倉庫を関東地方各所に備え、東京・関東圏の外食チェーン店や食品卸への食品配送を手掛ける。取引先は一部上場等の大手食品問屋、大手外食チェーン等を含む約130社で、日々、配送に回る店舗の数は約3,000。小口配送から、商品保管・在庫管理・入出庫対応・配送までワンストップで物流業務を請け負う3PL(サードパーティロジスティック)まで、顧客ニーズに合わせた幅広い物流サービスを提供している。関東圏ではトップクラス(5本の指に入る程度)の実績を誇る会社だ。

しかし、現在の北王流通の一番の特色は40年の歴史でも、規模でもなく(もちろんこれらも特色だが)、DXを急ピッチで進めていることだ。物流の世界は、総合物流会社や、大手コンビニエンスチェーン等では、テクノロジーを駆使した精緻で高度なオペレーションがなされているが、むしろそれが例外で、業界の大半を占める中堅、中小規模の物流会社では、ITの恩恵があまり行き届いていない実情がある。少し前の北王流通もそうだった。それが今では、業界の最先端を行くレベルのDXを進めているところだ。

立役者は、2年前にDXを中心とした経営改革を担うために入社した執行役員で経営企画部 部長を務める佐藤俊平氏と、佐藤氏を誘った創業家の2代目に当たる常務取締役だ。佐藤氏は、大手SIerでエンジニアと新規開拓営業に従事し、その後、超大手ITベンダーに転じて技術寄りの営業のキャリアを積んだ人物だ。営業時代、技術志向だけでなく経営志向が必要と考え、国内の経営大学院へ。そこで、同じく学びに来ていた常務と出会った。共に学び、話をする中で経営改革を担ってほしいと請われ、参画することに。常務とは元クラスメイトであり、今は共に改革に臨む同士の間柄だ。

こうして佐藤氏が中心となり、かつては、長年の経験に基づく匙加減で業務を回していたものを根本から変え、物流にとって肝となる運行ルート・距離、店舗数、荷物数、積載量等をドライバーごとにリアルタイムで把握・可視化し、業務改善に役立てる取り組みをスタートしたという経緯だ。

例えば運行管理業務と請求支払業務。「以前は、数字を月末に占めて翌月10日までに人の手で集計し、請求や支払を行う業務フローでした」と話す佐藤氏。大半の物流会社にとって、これはごく普通の運用だろう。そこを、現場と膝詰めで話し、協力を取り付け、リアルタイムで数字を収集・管理する仕組みを構築した。現在は、ドライバー一人ひとりの数字が明らかになっている。

食品専門の北王流通は、当日16時までに入った配送依頼を翌朝に運ぶという、極めてリードタイムが少ない運行となっている。これらをデータドリブンに、無駄なく行うのは至難の業だ。データを正確に把握する前は、余裕を見て運行していたため、無駄が多かった。佐藤氏らは、その贅肉をそぎ落とすような地道な作業を続けてきた。次の段階は、ドライバーに配布した端末とQRコードによる管理で、データ収集を自動化する。現在、端末の配布までは終わっており、アプリ開発、Webシステムとの連携等を急ピッチで進めているところだ。

従来は、一事が万事このような調子で、データも不確かならば、倉庫管理もセンター(倉庫)ごとに行っていて連携しておらず、運行管理も、配送先の店舗情報はセンターで独自管理、運送指示は紙ベース等、統括的な管理や分析が難しい状況にあった。これらを全て整備し、システム化、データ精度の向上とデータ連携、Web化等を進めている。佐藤氏の2年余りの奮闘により、ようやく現在は「ウチの規模でここまでやれているところはなかなかありません。かなり先進的な設計開発をしています」と言えるようになったと佐藤氏。

そして、もちろんこれで終わりではない。倉庫管理、運行管理、支払請求といった基本システムのデータの一元化と連携が進めば、やれることはもっと増えていく。倉庫と運送のリアルタイムの情報共有でより柔軟な配送が可能になり、きめ細かなニーズに寄り添う様々なサービスが展開できるからだ。実際、現在、新規事業も動き始めている。小ロットで都心の店舗に配送する、小回りを利かせた物流サービスの『都心デポ』、同じく小回りを活かした形のEC出店事業者向け物流代行サービスだ。

この1年余りで、コロナ禍で軒並み飲食店が休業する中、北王流通のビジネスも打撃を受けたが、これらのDXによる効率化でダメージを最小限に留め、このような新しいサービスも稼働した。同社は今、着実に今後の飛躍の土台を築いている。

北王流通が、佐藤氏が描く物流DX構想のうち、実現しているのはまだ一部。粛々と進めるのみだが、一定の形になった際には、このシステムを自社プロダクトとして外販することも視野に入れている。DXが遅れている物流業界において、必ず需要はあるだろう。一方で、現場に精通していなければ開発は難しい。経験とノウハウ、実証できるリソースを持つ北王流通ならではのプロダクトとなるに違いない。まさに今、つくっている社内システムが、アナログで非効率な運用から抜けきれない物流の業界全体を変革する可能性を秘めている。プロダクトを通じて会社の枠を超えたデータ連携ができれば、さらに新たなビジネスの可能性も出てくるだろう。

また、社内的には、時間と稼働量が明確になれば人事評価も公明正大なものとなる。ドライバーの定着率の低さは業界全体の課題だ。背景には過酷な労働に比して評価が正当でないことへの不満等、会社に対するエンゲージメントを持ちにくい風土がある。公明正大な評価と働きに応じた報酬、さらに業務改善によって利益率が改善し、ドライバーの報酬自体も上げることができれば、定着率向上も見込めるだろう。今、進めている取り組みは、業務改善だけでなく、社員のモチベーション向上、待遇改善、新規ビジネスの可能性等、様々な波及効果の可能性が見込めるのだ。大変だが、やりがいは大きい。

佐藤氏は、SIer時代の経験とも比較しながら話す。「自分が考え、つくり、送り出したものが、実際に業務改善に繋がることを肌で感じられる点が非常に面白い。それが旧来のビジネスを改善するだけでなく、新しいことにも繋がります。そのチャレンジも本当にやりがいがあります」

ユーザーであるドライバーや現場の社員からは、時に容赦ないダメ出しもある。それも含めて何のために、誰のためにつくり、どんな価値貢献しているプロダクトなのかが明確に分かる。エンジニアとしてこんなにやりがいを感じることはない。ちなみに選考では、課題を課すという。それは同社の仕事を疑似体験してもらうため。同社では取り組む課題は膨大で、解決の道筋も示されていない中、技術を頼りに何としても解決することが求められる。仕様通りにつくることを好む人には向かない。

DXと一体的に会社全体の改革も推進中だ。特筆すべきは教育で、資格取得や外部研修の受講等、体系立てて技術や問題解決能力を学ぶ。マネジメント層は経営大学院に行くチャンスもある。創業40年余りの会社ながら、物流×テクノロジーの新しい会社として再スタートを切っている北王流通。共に会社と物流業界全体の変革を担い、その先に人々の豊かな生活を実現しようと考える仲間を待つ。

企業情報

会社名

北王流通株式会社

業界

商社(卸売)・流通・小売り系 > 物流・運送・倉庫・梱包

商社(卸売)・流通・小売り系 > 物流・運送・倉庫・梱包

商社(卸売)・流通・小売り系 > 物流・運送・倉庫・梱包

資本金

4250万円

設立年月

1990年10月

代表者氏名

代表取締役社長 黒田 英則

事業内容

・一般貨物自動車運送事業(関東・甲信越)
・貨物運送取扱事業(関東運輸局管内)
・倉庫管理業
・冷凍・冷蔵食品の販売

株式公開(証券取引所)

非上場

主要取引先

東証一部:食品問屋・、マザーズ:外食チェーン様 140社ほどと取引実績有

従業員数

429人

本社住所

東京都北区王子2丁目30-2 井門王子ビル(旧三井住友海上王子ビル)

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