株式会社日本リート

株式会社日本リートは高度な金融技術を駆使し、不動産流動化、不動産再生等の不動産投資事業を行う少数精鋭のプロフェッショナル集団だ。<br /><br />株式会社日本リートのミッションは、わが国の不動産資産を「見出し、創造し、守りながら次代に引き継いでいく」ということ。そして、見落とされ、まともに評価されず必要以上の減価を強いられているような不動産をも、プロの目と技術によって発掘・再生し、不動産資産としての価値を最大化していくことである。<br /><br />リートという響きからREIT（Real EstateInvestment Trust＝不動産投資信託）を運用する企業なのでは、と思う人も多いだろう。しかし、実は日本リートの社名の由来は、「小数精鋭のプロによる不動産（Real Estate）への戦略的な投資技術（Investment Technology）の提供により価値創造、価値再生を目指す」という同社の事業内容そのものを表している。<br /><br />現在、同社は来年以降のIPOを視野に入れ、既存事業の拡大、新たな事業分野への進出を計画している。今後の成長が楽しみな企業だ。

同社のコア事業は「不動産流動化事業」と、「不動産再生事業」だ。具体的には、物件の発掘に始まり、デューデリジェンス（資産評価）、自己投資、価値創造、価値再生等を行い、その後の売却・流動化（証券化）・賃貸保有・有効活用等の様々なイグジットストラテジー（出口戦略）に至るまでの、一貫した不動産投資事業を展開している。プロジェクトは案件によって半年～2、3年の期間で行われ、不動産のバリューアップ後に売却をして得られるキャピタルゲインと、賃貸保有等で得られるインカムゲインを合わせたものが同社の主な収益となる。<br /><br />1998年設立当初から不動産の売買・仲介を行っていた同社は、地域での情報ネットワークを活かし、通常の銀行情報からの入札取引でなく、相対取引で取得している。相対取引は、リターンが多い反面、ファンドがリスクを恐れて買えない様な、複雑な権利態様で外的制限の多い不動産物件を扱うケースが多い。その様な物件を扱うことが出来るのも、リスクの目利きが出来るプロフェッショナル集団を有する同社ならではの強みだ。<br /><br />同社が不動産流動化によりバリューアップを実現した物件、「バローレ吉祥寺」での成功例が不動産業界では話題になった。築後20～30年を経ており、現在の法規に対して既存不適格要素があり、違法増築、住居部分には多数の借地権付建物区分所有者との権利関係が複雑化していたりと流通になじまないことから、市場性に乏しく、他からは見向きもされなかった物件であったが、同社は、駅前の好立地に所在している同物件のポテンシャルに着目し、見事に生き還らせた。<br /><br />首都圏不動産投資事業本部長の岩瀬氏は言う。「私は前職でファンドにいましたが、時としてファンドは投資家への説明責任があることから、必要以上にリスクを排除したきれいな物件しか扱えず、購入の機会が制限される事も多かった。紙の上で数字を見て判断するよりも、生の不動産を扱いたい、自らの手でゼロから価値を創出したいと思い、当社に転職しました。何もしなければ減価していく不動産に手を加え、息を吹きかけることによって物件が再生する。その価値創造のプロセスにはダイナミズムがあります。また、不動産は個別性が高く、案件毎に異なった問題点があり、それを一つ一つ解決していく事は大変ですが、飽きることなくおもしろいですね。」<br /><br />金融商品としての不動産取引を活性化する形で急速に普及・拡大する不動産投資マーケットの中で、同社もさらに事業を拡大していきたい。

現在は不動産投資事業をメインに展開する同社だが、不動産投資で培ったスキルとノウハウを活かした新しい事業への取り組みも積極的だ。<br /><br />「現在、小規模ですが海外の不動産や金融商品、企業などにエクイティ投資を行い海外進出の足掛かりとなるようなポートフォリオを拡大しています。また、CRE（Corporate Real Estate＝企業不動産）に対する価値創造提案、企業の不動産から絡めたM&A（事業再生）などの展開も想定しています。現在の不動産投資に加えて2007年4月から戦略投資事業本部を立ち上げ、海外REIT運用を目標にファンドの組成を行っています。将来的には、より金融寄りの分野での実績も増やし、不動産金融の世界で確固たるポジションを築いていきたいですね。」経営企画本部本部長の大柳氏は目標を語ってくれた。<br /><br />また、数年後の情勢を鑑みてIPOを視野に入れている同社。現在、上場に向けた組織改革も並行して行っている。コンプライアンス体制の確立、危機管理・情報管理の徹底等、上場に向けての内部統制の強化に力を入れているという。

「公開を目指していることもあって、スキルが高い方が集まってきてくれています。しかしまだまだ若い会社ですし、出来上がった組織ではありません。ですので社長との距離も近く、若手社員の発言提案が直接会社の経営に影響を与える事も多いアットホームな環境です。自由度も高く、守備範囲も広く、実力主義。新規事業の提案も可能です。自分が頑張った分だけ、会社が成長していくのが実感出来ます。」と大柳氏。<br /><br />そんな環境だけに、頑張って実力を発揮する人にはチャンスの多い会社だという。年功序列にかかわらず実力主義で、比較的早期に重要なポストを獲得することも可能だ。<br /><br />最後に岩瀬氏からメッセージを頂いた。「大胆かつ繊細な感性を持った人に来て頂きたいですね。不動産は扱う額が大きいから大胆にリスクテイクをしないとリターンも少ない。しかし同時に、数字を細かく扱えないと収益を上げることは難しいので、繊細さも必要です。当社はまだ規模の小さい会社だからこそ、入り口から出口まで全てを経験することができます。それは不動産のプロとして後々大きなキャリアとなる筈です。不動産流動化ビジネス、不動産金融ビジネスにおけるあなたのプレゼンスを、弊社と共に高めていきましょう。」