株式会社MOG

WEB 広告の提案を軸に、販促プロモーションからEC・通販コンサルティング、IPビジネスの支援に至るまで、WEB マーケティングの可能性を広く捉えた多彩なソリューションを提供する株式会社MOG。2018年10月の設立以来、ダイレクトマーケティングの知見を遺憾なく発揮できるエステ、コスメ、通販といった業界を中心にクライアントを広げ、４期目の売上高は6億6,000万円と急成長を遂げるベンチャー企業だ。

コア事業はWEB広告の提案だが、スポット的なプロモーションをにらんだコンテンツの制作や運用に留まらず、まず上流、つまり課題抽出の段階からヒアリングを重ね、クライアントと徹底して議論。その上で、媒体戦略とコンテンツを最適化し、実売アップに直結するストーリーを構築して確実に結果を出していくビジネスモデルだ。

例えば、薬学博士が開発したドクターズコスメを扱う外資系メーカーでは、シミ対策に特化したトライアルセットの展開で月間5,000人の新規顧客を獲得したのをはじめ、多様な施策で年間20億円だった売上高が100億円に。ある通販会社では、ダイエット食品の拡販に際して無料お試しセットの展開を提案し、人気YouTuberを起用したコラボ動画と検索広告との相乗効果で大きな成果に繋げた事例も。このように、独自のWEBプロモーションで売上や新規顧客数アップに貢献した事例は枚挙にいとまがない。

LP制作でも動画展開でも、各種動画サイトやSNS、検索サイト等、あらゆる広告プラットフォームを戦略的に活用。またリスティング広告やSEOといった精緻なアドテクノロジーを駆使してLPOを繰り返し実施し、絶えず検証とブラッシュアップを重ねて、戦略の精度を高めていく。「こうした姿勢がクライアントの信頼を深め、新商品の開発段階から関わるケースも増えているとのこと」。最近では、多様なWEBマーケティング施策で蓄積した知見を生かし、エステメーカーとのコラボによる家庭用ダイエット器具等、自社オリジナル商品の開発にも着手。事業の幅を大きく広げている。

「エステ、コスメ、通販の3分野を重視するのは、精緻なWEBマーケティングによって事業規模をスケールしやすい領域。」先に触れた短期間に売上高を5倍に引き上げた外資系メーカーのサポートも、LP展開やEC強化によるホップ、ブランディングを推進するステップ、そして新商品の拡販といった横展開によるジャンプと、目覚ましいスケールアップを遂げた代表的な事例といえる。

社名のMOGとは、「ものづくり」と「ギフト」を組み合わせた造語だという。社名の由来から、「人々に価値あるものを届けたい」、そのためにWEBマーケティングの対象領域を広く柔軟に解釈し、あらゆる商品の販売促進をサポートしていくのだという、同社の確かな意志が読み取れる。

現在は兄弟会社である株式会社獅子と連携して、2023年9月地点でグループ年商規模30億円を目指していく方針だ。
Webマーケティングの領域に固執せず、オフライン事業などの新規事業にもチャレンジする予定で、「MOG・お取引先様・お客様の三方良し」を行動指針の軸に置き、同社をさらに飛躍させる気概を強く感じる。

同社のメンバーは現在14名。業務委託の社外スタッフやインフルエンサーの方が出入りしている社内。「楽しいことをやろう」という理念の下、コンテンツ制作や運用も含めて原則としてアウトソーシングを行わず、実務の大半を社内で完結させている。メンバーの平均年齢は、役員を含めても27歳。こうしたデータからも、型にはまらない、同社ならではの自由な空気感が伝わってくる。

社内の業務は、クライアントの窓口として提案活動を統括する営業スタッフと、コンテンツ制作と運用を担う制作スタッフに分かれているが、役割分担はあまり厳密ではない。「営業がコンテンツを考えたりコピーを書くこともあるし、制作が企画書を仕上げたり提案内容をブラッシュアップする場面もしばしばあります。少数精鋭ですから、何でもやるし、自然とできるようになります」現メンバーをはじめ、9割が入社時にはITやWEBの専門知識を持たない未経験からのスタートだったという。

入社２年目のM氏の前職は老舗の医薬品関連メーカー。MOG設立時、スタートアップメンバーの募集広告をたまたま見て、迷わず転職を決めたという。「学生時代から“いつかは起業したい”と思っていたので、ゼロからの立ち上げは願ってもないチャンスでした。入社してみると、これは今もそうですが、やりたいことがあれば何でもやっていいという社風が新鮮でした。その中で、WEBコンサルのチームを発足させる等、次々にやりたいことにチャレンジ。福岡営業所の立ち上げもその一つだそう。」

一方で H氏は、M氏とは同じ大学の同期。「卒業後は専門商社に就職しましたが、Mの話を聞けば聞くほど、自分が考えていた社会人像とは別の世界を知りたくなり、コンサルチームが発足したタイミングで入社。福岡に移ったのは今年（2021年）5月です」

未経験スタートのニューカマーでも、同社の自由な環境で実務経験を積むうちに、短期間に精鋭マーケターに育つ。もちろん手厚いサポートも用意されているが、いわゆる教育研修制度とは少し色合いが違う。M氏の場合、入社後半年間、取引先の広告代理店に出向し、WEBマーケティングの基本から提案スキルまで、実践を通じて体に叩き込む一方、会社の資格取得支援制度を活用してプログラミングスクールに通い、ITの基本を習得した。「費用の30万円は全額会社負担。これとは別に、全社員に毎月3,000円の読書手当が支給されるので、業務関連の専門書等の購入に充てています。社員への投資を惜しまない会社であることは間違いないですね」とM氏。H氏の場合はどうか。「それこそMacの使い方から動画制作ソフトの操作、運用やLPOの実務まで、業務に必要な知識とスキルの大半を、仕事で関係の深いクリエイターからマンツーマンで指導を受けました」

休日は完全週休2日で、年間休日数120日。勤務形態はフレックス制を導入している。リモート勤務を含めて働き方も、服装も、もちろん「何をやるか、何を目指すか」も、最終的には個々の自由裁量に委ねられている。「今の環境ではやりたいことの実現が難しい」「自由な環境で、自分の中の未知なる能力を引き出したい」という人には、同社へのジョインを検討してみることをおすすめしたい。