ランスタッド株式会社

ランスタッドは、1960年にオランダで設立された世界最大級の総合人材サービス企業である。39の国と地域に拠点を構え、約41,000人の従業員を擁する。創業以来、「人と社会の可能性を広げる」ことを使命に掲げ、世界各国でキャリア支援や雇用創出に取り組んできた。あらゆるバックグラウンドを持つ人々に公平な機会を提供し、変化の激しい時代においても、人と企業の成長を支えるパートナーであり続けている。
同社では、人材を“労働力”ではなく、「才能を持つ存在」と捉えている。社員や登録スタッフを“タレント”と呼ぶのも、その思想の表れだ。一人ひとりの可能性を信じ、その力を最大限に発揮できる環境を整える――この理念が、同社の根底にある。

グローバルに展開するランスタッドグループの中でも、日本法人であるランスタッド株式会社は重要な役割を担っている。近年は組織再編を進め、2024年に「デジタルタレントソリューション事業本部」を新設した。CEO直下の中核事業の一つとして、グローバル全体で進む“スペシャライゼーション（専門特化）”戦略を体現する存在だ。
同事業本部は、その名の通りデジタル人材の活用を通じて企業のDXを支援する部門だ。その中にあってITソリューションサービス事業部（ITSS）は、クラウド、ネットワーク、セキュリティといったITインフラ領域に特化し、技術支援を行う。今回の募集は、このITSSにおけるエンジニアポジションである。主にミドル～ハイレイヤー層の技術人材を対象としつつ、将来的にそのレイヤーを目指して成長したい方にも幅広く門戸を開いている。

再編前は事業部ごとの独立した活動が中心だったが、現在は横の連携を強化し、互いの強みを生かして協業する体制へと進化した。江間正明氏（インフラストラクチャー・サービス デリバリーマネージャー）は「シナジーが生まれることで、大規模な案件が増えてきた」と語る。受託型案件の拡大も進み、グローバルネットワークを背景に外資系企業や大手SIerとのプライム契約が増加している。新たな事業領域の拡大を見据えつつ、クライアントとの信頼関係をより強固にし、共に価値を創出していくことが次のステップだと江間氏は話す。

一方で、進化の只中にあっても、エンジニアのキャリアに真正面から向き合う姿勢は変わらない。「エンジニアが成長すれば、事業も成長する」という信念の下、専門性を生かせる環境づくりを徹底している。エンジニアファーストの理念を軸に、採用・育成・マネジメントの仕組みを整えているのである。

クラウド、ネットワーク、セキュリティといったインフラ領域に特化した技術支援を展開するITSS。近年はクラウド環境の自動化やコード管理が求められる傾向が強く、TerraformやCloudFormation、Ansible、Python等を用いた構築案件が増加している。また、KubernetesやDockerといったコンテナ技術を活用したマイクロサービス環境の設計・運用支援も拡大しており、より高度で柔軟なシステム基盤を担うエンジニアの需要が高まっている。加えて、ネットワークセキュリティ分野でもゼロトラストやSASE、SSEといった新しいアーキテクチャに関する案件が増えている。
江間氏は「こうした分野に関心を持ち学んでいる方、あるいは実務経験を積んでいる方、そしてそこから上流工程に挑戦したい方にとって、活躍のフィールドが広がっています」と語る。

同社では、エンジニアの成長を支える環境づくりにも力を入れている。最先端のスキルが学べるオンライン動画プラットフォームサービスを導入し、業務の合間にもスキルを磨けるほか、書籍購入補助や資格取得費用の支給等、自己研鑽を後押しする制度が整っている。特に資格取得については「たとえ不合格でも費用を支給する」という方針を掲げ、挑戦する姿勢そのものを評価している点が特徴的だ。

また、営業とエンジニアフォローの連携体制も同社の大きな強みである。営業担当はIT業界出身者が多く、エンジニアのスキルやキャリアを正確に理解した上で提案ができる。さらに、SIer出身の専任フォローマネージャーが在籍し、定期的なキャリア面談を通じて半年ごとのスキル棚卸しや目標設定を実施。エンジニアが次のステップを明確に描けるようサポートしている。
月に一度は全エンジニアが集まるミーティングも行われ、メンバー同士やマネージャーとのコミュニケーションの機会を設けている。そうした場で日々の悩みや希望を共有し、キャリアの方向性を一緒に考えていく。「本人の希望を何より大事にしたい」というのが、江間氏の一貫した姿勢だ。

さらに、グローバル企業としての安定性と専門組織ならではの機動力を両立している点も特筆すべき点だ。外資系企業や大手SIerとプライム契約を結び、グローバル案件にも参画。英語力を生かしたい方にはそうした案件も用意している。しかし、それはあくまでキャリアの選択肢の一つに過ぎない。英語が必須というわけではなく、本人の希望や志向に合わせて最適なプロジェクトを提案しているのだ。
江間氏はこう語る。「我々の強みは、ITインフラの中でもクラウド、ネットワーク、セキュリティに特化していること。そして、エンジニアの思いを理解できる営業とフォロー体制があることです。エンジニアが“この会社で良かった”と思える環境をつくることが、私達の目標です」
安定したグローバル基盤の下で専門性を磨き、長期的にキャリアを築けること。それが、ITSSの魅力である。

ITSSは、設立から約3年を経て100名近い規模の組織へと成長した。現在は次のステージとして、より“チーム化”を進めるフェーズにある。複数名のチームとして案件を担い、将来的には受託開発体制の確立を目指している。その実現に向けて欠かせないのが、プロジェクトリーダー（PL）やマネージャー（PM）といったミドル・シニア層の存在だ。江間氏は「チームをつくるには、中心を担える層が不可欠です」と語る。

同部門では、マネジメント志向の人材とスペシャリスト志向の人材の双方が活躍できる環境を整えている。事業会社では年次を重ねると管理業務中心になるケースも多いが、同社では経験豊富なエンジニアが引き続き技術の第一線でキャリアを積むことができる。スペシャリストを目指したい人にも、マネジメントに挑戦したい人にも、それぞれの志向に応じたポジションが用意されている。

成長支援の仕組みも多様だ。前述したオンライン動画プラットフォームサービスの法人契約に加え、英語・マネジメント・リーダーシップ等のオンライン研修も充実。専任のエンジニアフォロー担当が研修情報や技術トピックを発信するほか、エンジニア同士が交流できるポータルサイトや社内コミュニティも立ち上げている。こうした環境の整備により、エンジニアは主体的に学び、キャリアを描くことができる。

「我々は人材サービス会社の中にありつつも、“SIerのような組織”を目指しています」と江間氏は明言する。クラウド（AWS、Azure）環境での検証設備やメーカーサポートを受けられる学習体制を整え、技術的なバックアップにも力を入れている。エンジニアが安心して挑戦し、スキルを磨ける場を提供することを、ITSSの使命としているのだ。
江間氏が繰り返し口にするのが「エンジニアファースト」という言葉だ。
エンジニアの声に耳を傾け、一人ひとりの可能性を最大限に引き出す。この姿勢こそが、同部門を支える文化であり、ランスタッドが他社と一線を画す理由である。

最後に、江間氏はこう語る。
「候補者の気持ちやキャリアを大切に、真摯に向き合うことを何よりも大事にしています。まずは気軽に面談でお話ししたいですね。どんな思いやキャリアを描いているのか、ぜひお聞かせください」
そして、「Greenを通じて入社し、活躍している方が本当に多いんですよ」と、江間氏はほほ笑む。
挑戦を楽しみ、キャリアを自分の手で築いていきたい。そんな思いを持つ人にとって、同社のITソリューションサービス事業部は、確かな成長の舞台となるだろう。