meyco株式会社

Web広告施策の立案・実施からサイト制作、Webコンサルティングに至るまで、企業におけるデジタルマーケティング活動領域のサポート事業を展開するmeyco株式会社。同社の設立者である代表取締役社長・山本真也氏は、新卒で入社したWeb広告代理店でキャリアをスタートさせ、数多くの企業のWeb広告・デジタル広告の展開を支援してきたという経歴を持っている。その山本氏は、23歳で独立した後に同社の事業をスタートさせたわけだが、その起業の経緯について次のように説明している。

「前職のWeb広告代理店では、色々な企業のWeb広告を手掛けてきましたが、提供するのは広告に関するサービスだけでした。しかし、企業によっては、広告をクリックして遷移する先の自社サイトが整備されていないというケースもあり、そこに課題があるということを常に感じていたんです。例えば、広告費で100万円の予算を組んでいるのであれば、その内の30万円をかけてでも企業サイトを綺麗に整える。そんな、“広告ベース”ではなく“ソリューションベース”のデジタルマーケティングに取り組みたいという思いが強くなり、独立を決意したというわけです」（山本氏）。

現在の同社は、中国市場でのインフルエンサー施策等を含めたマーケティングサービスである『KOLIVE』をはじめ、広告施策やサイト制作、コンサルティング等のデジタルマーケティングサービスを一括して請け負う事業を展開している。一つの領域に特化することなく、マーケティング施策にトータルに取り組む体制のほか、それぞれの業務に関するクオリティーの高さが同社の強みだと語る山本氏だが、その理由については次のように説明している。

「大手の広告代理店や制作会社の場合、予算規模によっては提供するサービスの質や担当者の経験値に差が生じてしまい、成果物に満足できないというケースが生まれることもあります。しかし、当社では常に最先端の技術を有した経験豊富な人材が案件を担当することになるので、お客様の満足度は非常に高くなっています。そこは、当社の強みの一つになっていると考えています」（山本氏）。

包括的なサービス提供によって顧客に高い価値を提供し、そして経験豊富な担当者の取り組みによってクオリティーの高い業務成果を生む。その証左となっているのが、同社の案件の9割以上が紹介を元に発生しているという事実だ。顧客の満足が紹介案件を生み、次の顧客への満足へと繋がる。そんなポジティブな連鎖によって新規案件を手掛けながら、その年商を2倍、3倍と拡大させ、飛躍的な事業成長を遂げているのが現在の同社の姿なのである。

広告や制作等それぞれの領域に特化し、専門分野での業務によって効率向上を重視する企業が多い業界に身を置きながら、全ての課題を包括的に捉えながらソリューションを提供している同社。顧客との密なコミュニケーションを大切にし、徹底したヒアリングと、それぞれの業務のプロフェッショナルが力を発揮する同社には、「デジタルのことで困ったら相談しよう」と考える顧客からの引き合いが続いている。今後の事業展開について、山本氏は次のような考えを示している。

「現在は約10名の体制ですが、今後は規模を拡大すると共に、自ら案件を獲得するための取り組みも重要になっていくと考えています。その考えから、当社では営業組織の強化も進め、成果を出し始めています。もちろん、成果物のクオリティーも維持しながら、売上も向上している。その状況でさらなる成長を目指すために、今回採用を行うことになったのです」（山本氏）。

同社では、デジタルマーケティング事業から派生したサービス開発にも積極的に取り組んでいる。『KOLIVE』もその取り組みの一つといえるが、今後は“グローバル”というキーワードも視野に入れながら、魅力的な商材とユーザーを結び付けるような販路を世界規模で開拓するサポート活動にも注力していくということだ。

「当社は、“本当にいい商品が残る社会”をつくることに寄与したいと考えています。情報が溢れている世の中においては、一時期問題になったようなステマ（ステルスマーケティング）のような手法はなくなっていくでしょうし、自分達の活動が本当に価値のある商品・サービスが多くの人に届く社会をつくるための一助となれればいいと、私は思っています」（山本氏）。

ステルスマーケティングや悪質なアフィリエイト広告等、本来あるべきプロモーションの形とはかけ離れたマーケティング手法は淘汰されるべきであり、顧客企業が提供する価値を的確にユーザーに届ける世の中をつくりたい。そんな思いを持つ同社では、「人の可能性の証明」という自社のビジョンにスタッフ全員がコミットしながら、世の中に対し価値を提供する取り組みを続けているという。

「私自身20代半ばですし、メンバーも皆、若い人材ばかりの当社ですが、まだまだ何者でもない自分達に何ができるか、ということを常に考えています。この会社で、一致団結して物事に取り組むことで世の中に大きなインパクトを与え、新しい常識をつくるような成果を生み出したいというのが、私達の目指すところ。社内のメンバーはもちろん、当社に関わった方々の可能性を世の中に対して証明できるような活動を、今後も続けていきたいと思っています」（山本氏）。

同社では、30年後を見据えた長期的なプラン、そして5年後、10年後の中期的なプランを明確に打ち出し、その実現のための具体的なアクションを実行している。直近の目標としては、2025年までに株式上場が可能な社内体制を構築する、そして2030年にはIPOを実施した会社の中でも代表的な存在となれるような企業を目指すというものを掲げている。その取り組みの中で最も大切にしていることは何か、という質問に対し、山本氏は「リスペクト」というキーワードを交えて答えてくれた。

「目指しているのは、メンバーが協力し合える関係性をつくることであり、そのために必要なのはお互いにリスペクトし合いながらコミュニケーションを取ることだと思っています。例えば、個人同士の会話でも片方のリスペクトがなくなればそのコミュニケーションからは何も生まれません。みんながお互いを尊重して助け合い、頑張っている人を応援する。失敗を恐れずにチャレンジする、というと理想論に聞こえるかもしれませんが、そんな頑張りを会社全体で支えていくような社風が当社にはありますし、それは大切に残していきたい文化だと、私は考えています」

同社では“視座とスタンスを大切にする”“配慮とリスペクトは自分から”“素直に、正直に”“自分には負けない”という四つの行動指針を掲げているが、その全てに共通しているのが自他共に尊敬の念を持ち、人間としての可能性を最大限発揮するための行動を起こすという強い信念だ。平均年齢が約25歳という若い会社でありながら、大手マーケティング企業でマネージャーを経験した人材や急成長ベンチャー企業にてマーケティング責任者を経たメンバーを役員として迎える等、同社には思考レベルや業務レベル等をより高い次元へと成長させるための環境が整っている。その状況で迎える新たな人材に対し、山本氏は次のようなメッセージを送る。

「ビジョン、行動指針に共感いただける方には、当社で力を発揮していただきたいと思っています。経験や能力といった実力を持っているに越したことはありませんが、それよりも当社が大事にしたいのはマインドの部分。人間として大事にすべきところを意識しながら、レベルの高い仕事に取り組める魅力を、当社で実感いただけるはずです。事業展開のフェーズとしては第二創業期ともいえる現在、自分自身と所属する企業の成長を実感できるこの環境で、是非チャレンジしてほしいですね」