【会社の成り立ち】 2025年までに売上規模の倍増へ、成長戦略は新規事業・サービスの開発
「情報を届けること」「人を動かすこと」に特化した
メディカルマーケティングの実践者となり
医療業界の課題を解決する
これが当社の企業理念です。
2006年11月創業以来、QLifeは医療×ITの分野で事業展開をしています。
病院やクリニックの口コミ情報サイト「QLife」や、特定の病気にフォーカスした複数の自社メディアを運営し、それらを活用する形で、マーケティング事業を展開してきました。メディアとしての到達力や、企業の課題を踏まえて患者さんや生活者のニーズに応える情報を加工・編集する力を発揮し、マーケティング事業は急成長。現在は売上の多くを占める柱となっています。
2016年、エムスリーグループに参画。元々、エムスリーはQLifeにとってコンペティターであり、時に協業先でもありました。医療業界向けのメディアに強みを持つエムスリーと、toCに強みを持っているQLife が、相互補完関係を発揮することでお互いに高め合えると判断し、加わることになりました。
2018年、新たに「治験」の被験者リクルーティング事業を立ち上げ、2020年には治験事業を株式会社ヒューマから譲受。メディア事業とマーケティング事業が中心となっていた中で、治験事業が新たな柱として業績を伸ばしています。
2025年までに売上規模の倍増を目標に掲げています。その成長戦略は、新規事業・サービスの開発です。近年開発を手がけ始めたLINE botが大変好評で、受注し切れないほどのニーズが寄せられています。IT界のテクノロジーの進化とともに、その波をとらえ、新サービスを次々にリリースしていきたいと考えています。
【事業紹介】 医療・患者さん・生活者をつなぐ-メディア事業、マーケティング事業、治験事業
●メディア事業
自社独自の複数の医療情報サイトを開発・運営しています。
・「QLife」:患者さんと一般生活者を対象とする、月間約600万人が利用する日本最大級の医療メディア。全国約17万件の病院やクリニック、歯科をキーワードや場所、口コミなどで検索できる。患者さんや医師・看護師などの口コミ情報が豊富。キーワードや疾患、パッケージの記号などから薬の検索も可能。
・「QLifePro」:医師や薬剤師をはじめとする医療従事者約8万人の会員を擁する医療メディア。専門的な医療情報や研究報告へのアクセス、医薬品添付文書の検索、患者さんへの説明支援ツールなどが利用できる。
・特定の疾患に関するメディア:炎症性腸疾患(IBD)患者さん向けの情報サイト「IBDプラス」、がん患者さんと家族を応援する「がんサポート」、各がん種の最新情報や患者会の情報などを提供する「がんプラス」、遺伝性の病気の関連情報を提供する「遺伝性疾患プラス」がある。
その他、エムスリーグループ各社のWebサイトの構築や更新なども手がけています。
●マーケティング事業
製薬企業が抱える課題を解決するためのマーケティングソリューションを提供しています。課題を解決する方法は一つではありません。クライアントの課題、病気に苦しむ患者さんの悩みは異なるため、何が最適なのかを常に考え、時にはこれまでになかった新しいサービスを開発することもあります。
患者さん向けに、日常的に使える疾患に関するWebコンテンツや、薬の飲み忘れや体調管理、医師との治療の認識を合わせる機能を持つLINE botを開発したり、医師向けに特定の病気診断に役立つ診察法を啓蒙するための冊子を作製することもあり、業務は多岐にわたります。
●治験事業
医薬品の開発および新薬承認申請には、実際に人に投与して効果を見る治験(臨床試験)が必須となりますが、治験参加者が予定通り集まらない試験が多くあり、その結果、開発コスト増加や遅延による売上機会損失、さらには開発ストップといった事態を招いています。
薬が届かずに苦しんでいる患者さんの手助けをするために、自社メディアや医療従事者のネットワークなどを持ち、より広範な対象者にアプローチすることで、治験の情報をより多くの方に届けています。
医療・患者さん・生活者の間には「情報のギャップ」があります。これら3事業を通じて、情報ギャップという課題を解決し、患者さんがより良い治療の選択ができるよう取り組んでいきます。
【企業カルチャー】 プロジェクト上流の企画段階から専門職も参加し意見を出し合う
QLifeでは、企業カルチャーづくりの基軸として行動理念、行動指針を掲げています。
●3つの行動理念と9つの行動指針
Mind「身近な相談者になる」:相手の目的・課題を理解し、一番寄り添える存在であります。
Skill「相手の期待を越える」:常に求められるものの半歩先を見通したスピード・クオリティで対応します。
Personality「できるを探す」:我々だからできること、”ならでは”の発想を提供します。
これら3つをさらに「個人」「チーム」「対クライアント/ユーザー」と掛け合わせ、9つの「行動指針」にブレイクダウンさせています。
「Mind×個人」は「Happy」(仕事を楽しむことで、周りを受け入れる余裕を持つ)
「Mind×チーム」は「Respect」(チームのメンバーを尊重し、自分の意見を押し付けるのではなく、周りの意見も受け入れる)
「Mind×対クライアント/ユーザー」は「Another Purpose」(クライアント・ユーザーの視点に立ち、相手を尊重することで目的・課題意識を共有する) など
これら行動指針は、人事考課における定性評価指標として定めています。
エンジニアやデザイナーといった専門職であっても、プロジェクトの上流の企画段階から参加し、意見を出し合うカルチャーがあります。社員間のコミュニケーションは活性化し、風通しの良さにつながっています。
プロジェクトの企画から運用までを一貫して担う上で必要なチャレンジマインドと、自ら提案できるような主体性や積極性の持ち主がある方を歓迎しています。
●「Patient Support Program」や「Unipos」などの福利厚生
現在、従業員数は約110人、平均年齢は36歳で、女性比率が60%です。
働くパパ・ママに対する周囲の理解は大きく、急なお休みや早退もしやすい雰囲気があります。女性が働きやすい環境が、女性比率の高さにつながっていると思います。ちなみに、代表の有瀬自身、毎日保育園のお迎えに行っています。
また、医療情報の会社であることから、従業員の健康をフォローアップする施策も充実させています。エムスリーがサービス提供する「Patient Support Program」(病院探しやセカンドオピニオンなどのサポートを受けられる)を家族も含めて無料や割引料金で利用できるほか、婦人科健診やインフルエンザ予防接種費用の全額補助なども行っています。
さらに、ピアボーナスを贈り合う制度として、「Unipos」を導入しています。リモートワーク体制を取っている現在、希薄になりがちな社員間のコミュニケーションを補う役割を果たしています。