「創造」「開拓」「構築」の3つの精神で技術革新を実現
1968年に機械分野の設計事務所として設立された英進設計工業株式会社。1970年代の造船ブームに伴い、現在の主力事業である技術者派遣事業を開始。現在では機械分野・電機電子分野・ソフトウェア分野の3つの分野に絞り、技術者を派遣している。
取引先企業を見ると、関西の企業の大手メーカーの名前が連なり、その多くが30年以上の付き合いだという。同社への信頼性の高さが伺える。
様々な分野の技術連合、技術連鎖により技術革新を行ってきた英進設計工業株式会社。その根底には以下の3つの理念が息づいている。
アイデアを現実の形にする精神・・・『創造』
直面する困難に立ち向かう精神・・・『開拓』
物事を組み替え、組みたてる精神・・・『構築』
同社はこの経営理念の下、チャレンジ精神に富む優秀なエンジニアを育み、新たな技術開発を目指している。
設計開発に特化。そして大手メーカーとの直案件が豊富という強み
同社の特長は、設計開発に特化している点である。元々、機械分野の設計事務所として設立されたという背景もあり、この分野においては長年の経験の蓄積と確かな技術力を誇る同社。
実際に、日本産業の中心的役割を果たしてきた数多くの企業に技術者を派遣し続けている実績を持つ。
「大手メーカーに20年以上勤めている人もおり、大手メーカーのプロパーの担当者並に働いています。時にはプロジェクトリーダーとして業務に携わることもあり、実際に顧客からは『英進設計さんには優秀な技術者が多い』と言われることが多いです。」と稲田氏は胸を張る。
また、同社が長年の間に築き上げた関西圏の大手メーカーとのパイプも同社の強みの一つである。もちろん、ほとんどの案件がメーカーと直接の案件である。
同社はメーカーに対して、更なるサポート体制を広げ、かつ同社の事業領域を広げるため新しい分野にも果敢に挑戦しようと試みている。
「今までは設計開発に特化し、ハード分野に強みを持っていましたが、今後はソフト分野にも力を入れていきたいと思っています。メーカーに対して幅広い分野に対応できる体制を整え、設計開発に特化しつつも、ハードからソフトまでトータルソリューションを行える体制を整えていきたいと思っています。」と稲田氏は今後の展望を語る。
一流のエンジニアになるためのサポートは欠かしません
同社でキャリアを積む魅力について稲田氏はこう言う。
「設計開発の分野に特化しているのでこの分野に携わりたいと思う人にとっては魅力でしょう。また、設計開発の中でも様々分野に携われるチャンスが多いのも魅力だと思います。例えば自動車の開発の次は家電の開発に携われるということも当社では充分有り得るのです。」
同社の求める人物像は「自らのやりたいことが明確になっていること」、そして「向上心を持っていること」の二つだという。
「自らのやりたいことが明確になっているのであれば、向上心を持つことも自ずとできてくるでしょう。やはり一番大事なのは自らのやりたいことが明確かどうかです。それさえあれば、その方を一流のエンジニアにするために全力でサポートしていきます。」と同氏。
「どんな小さなことでも言ってきて欲しい」といつも社員に投げかけているという同氏。
一人ひとりの社員が言いたいことを言える環境を、稲田氏自身が積極的に作っているのが印象的だ。
「当社の社員は派遣として現場に行っているので、やはり心細いことも多くあると思います。大事なのはその社員のフォローをいかにできるかということです。そこの部分については気を使っています。」と同氏。
また、同社の年齢層は20代から60代までと幅広く、勤続が20年や30年の社員が珍しくない同社。
この秘訣はやりがいのある環境に加え、社員の自己実現を助けるサポート体制にあるのかもしれない。
稲田尚也 氏