出版流通の川上から川下まで!テクノロジーで出版業界を支えるIT企業
日販テクシード株式会社は、出版流通を支える大規模システムの開発・保守・運用に加え、自社パッケージの開発や、先端テクノロジ―を活用した新しいサービスの企画開発も手掛けるテクノロジーカンパニーだ。
2019年10月に日本出版販売(以下、日販)のシステム部と統合し、現在の体制・社名となった日販テクシード。日販グループのIT事業を担当する傍ら、日販が書店向けに提供しているシステムの開発や運用も担当し、業界No1の導入実績を誇る出版社向けの基幹システム『LEAD』を開発・販売している。
「『LEAD』は、出版物の企画・原価計算から返品・断裁までのライフサイクル管理を網羅した出版社向けのパッケージです。出版業界固有の商慣習に合わせ、出版社の業務に特化したシステムです」(代表取締役社長・藤澤徹氏)
また、日販の基幹システムを運用してきたノウハウを生かし、グループ内外の企業向けにインフラやクラウド構築を事業として展開している。
「当社が運用しているシステムは、日本でも有数の大規模システムで、トラフィックの量が尋常ではありません。全国の書店で売れた書籍や雑誌のPOSデータだけでもひと月に1億件以上のデータが流れています。それを止めることなく運用を続けてきた技術力と安定感は、他の業界でも必要とされているのです」(藤澤氏)
さらに高い技術力を生かし、医療機関向けのシステム提供も手掛けている。医事会計のソリューション、電子カルテを作っているソフトウェアハウスと組んで、インフラ周りの構築をサポートしている。
「医療機関のシステムも出版取次も同じように、止めてはならないシステムです。大規模で高度な信頼性を要求されるシステム構築と運用を手掛けてきた経験とノウハウが、医療機関向けのソリューション提供でも生きています」(藤澤氏)