「ソフトウェア開発の経験」×「再春館製薬所のノウハウ・知見」
再春館システム株式会社は、『ドモホルンリンクル』等の製造・販売で高い知名度を誇る再春館製薬所のグループ企業である。そのため、グループ各社の情報システム部のような位置付けの会社だと思われがちだ。しかし、実際は違う。
グループ各社のシステム構築はもとより、グループ外の企業に対してもコンサルティングからシステムインテグレーション、オフショア開発、情報セキュリティ構築、導入運用サポートまでワンストップで手掛けるトータルソリューション企業なのだ。
その背景には、同社が1985年に設立されたソフトウェア開発会社であり、2013年に再春館製薬所グループの一員に加わったという経緯がある。つまり、30年弱にわたり多様な企業のシステム構築に携わってきたノウハウと実績を持ち、そこに再春館製薬所が長年培ってきたCRMやコールセンター業務、ECの知見が加味された「いいとこどりのハイブリッド企業」というわけだ。そこがユーザー系SI企業とはひと味もふた味も違う点だといえる。
「ビジネスコンサルティングを担うCS推進室では、CRMやEC、システムについて、様々なセミナーを開催していますが、そこで提供している知見の多くは再春館製薬所グループの一員だからこそ得られたものです。参加するお客様(企業)も、独自のCRMで圧倒的な顧客満足を実現している再春館製薬所のノウハウを知りたいという方が多く、情報システム構築のパートナーとして当社を選んでいただく上で大きな強みの一つになっています」(取締役・有馬健一氏)
コンサルティングを通じて描いたIT戦略を具現化するフェーズにおいては、ソフトウェア開発会社としての経験が活きてくるというわけだ。また、コンサルティングから入る分、上流工程から手掛けるプロジェクトが多く、提案や要件定義のスキルを身に付けたい、磨きたいというエンジニアにとっては、成長の機会にも恵まれている会社だといえるだろう。
CRMソリューションサービスを提供するプロ集団を目指して
同社の強みといえる知見とは、一体どのようなものなのか?それは例えば、電話という顔が見えない中でも顧客に高い満足を提供する再春館製薬所独自のコールセンターシステムなどが挙げられる。
「お客様に満足していただき、再春館製薬所やその商品のファンになっていただくために大切なことは、お客様とやり取りするプリーザー(コールセンタースタッフ)の接客の質です。
『なんだ、結局、人か』と思うかもしれませんが、質の高い接客を行うためには、お客様が過去に購入した商品やその頻度、どのようなお悩みを持っているのか、その悩みに対してどのような提案をしてきたのか、といった詳細な顧客情報が欠かせません。こういった情報を誰が対応してもストレスなく閲覧でき、お客様のことを具体的にイメージしながら対応できる『お客様画面』をシステムで実現することで、プリーザーがお客様に集中できる環境をつくることができます。
このように、プリーザーが価値をお客様に提供できるよう、システム面から支援するのが私達の仕事であり、そこに様々なノウハウが詰め込まれているのです。『お客様画面』には、お客様がお住まいの地域の天気も表示していますが、これも会話のきっかけに使えればという工夫の一つです」(有馬氏)
『お客様画面』だけでなく、問い合わせしてきたユーザーを待たせないための仕組みや、注文を受けてから出荷するまでのシステム等、随所に独自のノウハウがあるという。同社は、これらをツール化して「CRMソリューション」として提供するビジネスも今後展開していく予定だという。
「ECや単品通販の世界は、初回購入を重視した仕組みづくりに注力してきました。しかし、ビジネスとして維持・成長していくには、一度購入したユーザーにファンになっていただき、リピートしてもらうことが非常に重要です。私達が狙っているのはその領域であり、CRMソリューションサービスを提供するプロ集団になることを目指しています」(有馬氏)
やってみたいことがあるのなら、どんどん手を挙げて欲しい!会社の可能性を共に開拓してくれる仲間、求む!
同社の社歴は35年以上と短くはない。しかし、再春館製薬所グループの一員になってからは7年程しか経っておらず、社員数も40名程から140名程へと急増している。そのため、「未だ発展途上の部分が多い会社」だと有馬氏は語る。
「以前は、SESだったこともあり、社員それぞれが自由に働いていて社内規定や制度、仕組みといったものはほとんど整えていませんでした。また、社員一人ひとりの個性を尊重し自主性を重んじる社風だったため、社員同士の関係はフラットで、仕事に前向きに挑戦する人が多かったように思います。こういった自由な雰囲気や上司であっても役職では呼ばない風土、チャレンジ精神は当社のDNAとして大切にしつつ、社員全員にビジョン、ミッションを浸透させていったり、研修制度を一層整備したりしていきたいと考えています。その点、未成熟な会社を一緒に成長させていこうというマインドのある人も歓迎です」
最近では、現場サイドの発案でAIに関する技術研修を実施したり、社員の希望で条件付きながら副業を認めるよう社内規定を改訂したりする等、既に社員発信で実現した施策もある。
「社内制度だけでなく、仕事についても社員のやりたい気持ちを尊重するのが当社のモットーです。それに、ベトナムにオフショア開発の拠点を持っていますし、先端のセキュリティソリューションやAIといった先進技術も積極的に取り入れる等、エンジニアとしての面白さや成長実感を味わいたい人にとっても魅力的な環境があると自負しています」(有馬氏)
ただ、こういった環境を活かすには、「自分で考えて動けるだけでなく、様々な制約がある場合でも“できる方法を模索して道を見出そうとする姿勢”や、エンドユーザーやチームのメンバーと“上手く付き合える力”が非常に重要」だと執行役員・永田智也氏は補足する。
「『それなら自信がある』という人は、是非一緒にCRMソリューションサービスのプロを目指しましょう。人生において仕事に費やす時間が多くなるほど、仕事を楽しまなくては勿体ないです。やってみたいことがあるのなら、是非とも手を挙げていただきたい。組織が盛り上がっていくことは大歓迎です。可能性を共に開拓してくれる仲間を求めています」