目指すはペットテックプラットフォーム!愛犬の気持ちが分かるお散歩アプリ「onedog」
ペットテックの領域で日本発のグローバルなサービス展開を目指すテックカンパニーがある。ペットテックプラットフォーム「onedog」を開発・提供する株式会社dotDだ。
全世界70億人の約1割に相当する7億人がペットオーナーだという現代。ペット関連の市場規模は22兆円。日本国内に限っても1.5兆円といわれ、今後の成長も見込まれている。しかし、ペットテックで大きな成功を収めた企業は、世界を見渡してもまだない。そこにチャレンジしているのが、dotDなのだ。
「当社が開発する『onedog』は、散歩を通じて愛犬の気持ちが分かるお散歩アプリ。愛犬の散歩データを蓄積し、それを解析することで愛犬の気持ちが分かるようになります。サービスリリース時からグローバル展開を視野に入れ、まずは全世界1000万ユーザー、最終的には1億ユーザーを目標に掲げています」(代表取締役 CEO・小野田久視)
日々の散歩や行動をアプリで記録し、体重やカロリーなどの目標管理に使えるほか、愛犬と離れているときはチャットボットとして機能し、SNS連携で他のペットオーナーとのコミュニケーションもできる。
加えて、家族が「onedog」を活用することで、ペットを中心に家族のコミュニケーションツールともなる。
「“Good Herth Great Memory”を合言葉に、愛犬の健康管理とコミュニケーションを促進します。家族でonedogアプリを使うと、家族の他の人が行った散歩ルートや頻度も確認でき、愛犬の散歩が効率よくなり、愛犬のテリトリーが把握可能となります。さらには、愛犬との思い出を記録し、ロケーションデータと連携することで、在りし日の愛犬の姿がデジタルプラットフォーム上に残すなど、ペットとの思い出をITテクノロジーでしっかりと記録し、ペットの存在を家族のより豊かな人生へと結びつけることができます」(小野田氏)
近所のペット関連の情報を入手したり、留守番時の様子をリモートで確認したり、オンラインで獣医に相談したりと、今後も「onedog」の機能はどんどん増えていく。そうして、お散歩アプリは「ペットテックプラットフォーム」へと進化する。
「家族間のコミュニケーションの先には、ご近所とのコミュニティ形成があり、ローカルコミュニティが出来上がるとそこに多くの企業がビジネスチャンスを見いだして参加してきます。大量の行動データを活用して、いろんな企業との協業もありえます。3年から5年をめどにマネタイズを考えており、まずはonedogでどんなことができるか積極的にチャレンジし、新しいペット体験を創造し提供していきます」(小野田氏)
エンタープライズ企業の新規事業を創出。プロフィットシェア型の事業支援ビジネス
3年から5年をかけてビジネスを育てようとしている「onedog」。dotDには、自社サービスのほかにもメイン事業がもう一つある。エンタープライズ企業との共同事業型の事業支援である。
同社CEOの小野田氏は、日本オラクルを経てSAPジャパンで、新規事業開発や国内・海外営業に従事してきた人物。その国内外のITベンダーで培ったノウハウと経験値、そして自社サービスでの事業経験を踏まえ、大手企業のサービス創出を「業務委託+プロフィットシェア」の形で協業する。
「日本に限らず先進国では、ヒト・モノ・カネは大企業に集まります。その人たちと一緒に新しいサービスを生み出していくのが、dotDのもう一つのビジネス。エンタープライズ企業といっても、中にはデジタル化のノウハウがなかったり、大企業だけにスピード感に欠けたりするところも少なくありません。当社とチームを組むことで、スピード感と最新テクノロジーを大企業に提供できます」(小野田氏)
年商5000億円以上の大企業といえども、向こう50年を見たときに、デジタル化を推進して、プラットフォームサービスを構築しないと、生き残れない時代。向こう50年を支える「1兆円ビジネス」の創出こそエンタープライズ企業が必要としているのだ。しかし、日本を代表するような大企業でも、ITのノウハウも人材も不足しており、自社の未来を切り開けない。
「AccentureやIBM、SAPなど、エンタープライズ企業の未来を創出できる企業はありますが、彼らはサービスなりプロダクトなりを販売するのが目的。その点、dotDはプロフィットシェアをスタイルとしているため、クライアントのビジネスが成功するまで苦楽を共にします。クライアント企業の事業立ち上げ支援や戦略的協業においてメンバー各自が“自分ゴト”として働くのがdotDの特長です」(小野田氏)
小野田氏を筆頭に、大企業で規模の大きなビジネスに携わってきたメンバーが多いdotD。他のベンチャーとは一味違った「成熟したビジネススキル」を持ったメンバーが集まっているのも、同社の強みだ。
「Oracle、SAP、Microsoft、IBM、Deloitte、PwC、NTTデータ、NECなど、ITジャイアント出身者が多く、一般的なスタートアップ、イノベーターとはビジネス体験が違います。エンタープライズ企業の未来を創出するというスケールの大きな仕事を成功させるには、相応のビジネス体験が必要です」(小野田氏)
日本オラクルを経てSAPジャパンで、新規事業開発や国内・海外営業に従事してきた人物だ。
「ベンチャーへの転職=収入減少」という方程式を払拭!キャリアを築ける会社
ITジャイアント出身者が多いdotD。経験豊富な30代40代のシニアメンバーが中心で、みんなすでに人的ネットワークを形成しており、前職のつながりで多くの引き合いがあるという。しかも、大手企業で働いていたことから、前職までの取引相手は軒並み大手企業の役員クラス。規模の大きな仕事の依頼が後を絶たない。
「当社で働くメンバーは、高単価のビジネスを経験してきた人たち。スタートアップでまだまだ小規模な会社ですが、しっかりと利益を確保するために高単価の案件をセレクトしています。その方が質の高い仕事ができ、これから入ってくる若手のメンバーも成長できるでしょう。自社サービスのonedogは、30代から40代の女性をメインターゲットにしていますが、現メンバーの男女比率が圧倒的に男性寄りなので、女性を積極採用中です。女性ならではの感性を生かせる環境があります」(小野田氏)
iOSのアプリを作っているエンジニアは中国人、サーバーサイドの管理画面を作っているのはイギリス人。今度入ってくるのは、日本語ができないが日本で働いてみたい、元IBMのエンジニア。グルーバル展開を見据えているため、dotDではメンバーの国籍の多様性も大事にしている。
「グローバル展開している外資系のITベンダーでは当たり前のことが、日本のIT企業はできていないことが多く、それをちゃんと実践していこうとしています。外資系ITベンダーやコンサルに引けを取らない給与水準を維持し、時間単価を上げるために拘束時間も短くしています。どれだけいい仕事をして稼いでも、自分の家族が幸せでないと意味がないと思っています。スタートアップベンチャーへの転職=収入減少と考えている人も少なくないかもしれませんが、dotDでは『収入増加』を達成できるように考慮しています」(小野田氏)
働き方のスタイルでいえば、兼業や副業の人材を積極活用しているのも、dotDの大きな特徴だ。
「昼間一日、あとは夜と土日だけ仕事をしてもらうなど、ベンチャーでの働き方を体験してもらい、dotDでの仕事に面白味を感じたら、そのままフルタイムに移行するといった、柔軟な雇用を心掛けています。大手企業で働く人材にとって、ベンチャーへの転職は勇気がいるもの。収入減も含めてその辺りの不安の払拭してもらいたいです。入社してくれるからには、その後のキャリアが大きく上昇カーブを描けるように考えています」(小野田氏)
転職先に求めるものは人によりさまざま。優秀なメンバーと一緒に働きたい人にとって、dotDは大きな可能性を提供してくれるだろう。これまでに培ったスキルを生かして、さらにキャリアを伸ばしたい人にとっても、dotDのビジネス展開は魅力的に映るに違いない!
これまでに培ったスキルを生かして、さらにキャリアを伸ばしたい人にとっても、dotDのビジネス展開は魅力的に映るに違いない。