1909年(明治42年)、東京と成田山(新勝寺)を結び、参詣客を輸送することを目的に設立された京成電鉄株式会社。<br />売上規模約2390億(2008年3月期)を誇る京成グループ約140社の中核企業である同社は、2009年に設立100周年を迎える。<br /><br />この節目にあたり新たな成長軌道を加速させるため、昨年度より、総合職採用始まって以来初めてのキャリア採用をスタートした。<br /><br />コアである鉄道事業の使命は「安全、安定輸送を提供すること」。公共性の極めて高い鉄道事業において、安全への取り組みが事業の根幹を支えることになる。<br /><br />「重要なのは日々の積み重ねです。毎日当たり前に動いているように見えるでしょうが、実は、車両というものは非常に繊細なのです。一つ一つきっちりと整備を行うことこそが、安全、安定輸送という一見『当たり前』の成果を生みだしているのです。」と担当者は語る。<br />電車を外から見ると、毎日同じように見えるが、中身は日々少しずつ変わっていると言う。技術者が、車両をはじめとする鉄道施設のメンテナンスを行い調整しているからだ。<br /><br />「技術者の仕事は二つあります。一つは技術的な面から安全、安定輸送を支えること。もう一つ大事なのは、お客さまのために何ができるのかを考えることです。どうすれば、安全にお客さまを輸送できるか。さらにはどうすれば、電車内で快適に過ごしてもらえるかを考えることが非常に重要なのです。」と同氏。<br />技術者の存在をなくしては、日々の安定輸送は守られない。毎日の運行を陰で支える車両・保線・電力・信号などメンテナンス技術員こそが、実は主役なのだ。<br /><br />また、2010年度には都心から成田までを最短36分台で結ぶ「成田新高速鉄道」が誕生する予定だ。今までは最短で51分だったところを、15分短縮するというミッションを達成するために、一丸となって準備を進めている。新しい車両や線路・信号などの整備などにより、同路線は最高速度160KM/hで走る。<br /><br />現在、この新しい車両の設計に携わっている技術担当が語る。<br />「時速160キロの車両というのは、今まで当社では扱ったことのない設計になります。自分で計画して、実行したものがカタチになる。責任は重大ですが、このような、社会に大きな影響を与えるビッグプロジェクトに関われ、やりがいのある仕事に携われるのが、歴史と実績を積み重ねてきた当社で働く魅力です。」