先を見据えた事業展開で着実に成長を続け新機軸の第二創業期へ
株式会社フロッグポッドは、システム開発を中心としてサービスを提供する企業だ。2006年の会社設立以来、堅実な経営で成長を遂げてきた。
近年では、事業領域拡大のため一般派遣免許を取得したり、モバイルアプリ開発の需要増を見越して開発環境にXamarinを加えたりと、先を見据えた展開を積極的に行っている。
今後は既存事業を固めると同時に、自社サービス開発に取り組むという新機軸を打ち出した。第二創業期を迎えた同社は、技術を追求したいエンジニアはもとより、今後の事業展開の中核となるようなコミュニケーションスキルの高い人材を広く求めている。
同社は創業時よりC#を使用した開発を続けており、ウェブサイトからウェブアプリケーション、Windowsアプリまで開発対応範囲が広い。統一した環境で開発を行ってきたことで、充実した独自ノウハウと自社ライブラリを持つのが強みだ。
近年では、Xamarinを開発環境に加えて、C#でiOS・Androidのスマートフォンアプリまで開発可能となった。同社の主要取引先には、日本を代表する建設機械メーカーの本体やグループ会社を中心にして幅広い業種の企業が名前を連ねる。
これは同社設立のいきさつに関わりがある。
創業者であり代表取締役を務める小林竜也氏は、上記で触れた日本最大手の建設機械メーカーのグループ会社で、フロントエンドのエンジニアとしてシステム開発のキャリアをスタートした。その後、リーマンショックの影響もありグループ企業は整理されることになったが、そのタイミングでフリーランスエンジニアとして独立する。同じ会社だった仲間たちと共に、そのままグループの業務を手掛けた。
経験と実績を積み自信を深めていき、株式会社として2006年に設立したのが同社なのだ。
クライアントと良好な関係を維持しながら、新規取引先開拓にも積極的に取り組む。モバイルアプリケーションの受託が現在特に順調で、長期開発案件を複数抱える状況だ。
14期を経た同社は、さらなる成長を目指して自社サービス開発という新機軸を見据える第二創業期に突入した。
モノづくりの神髄はクライアントの課題解決であり関わる人を幸せにすること
システム開発企業は世に数多くあるが、同社ならではのこだわりや強みはどのようなものなのだろうか?代表取締役小林氏に話を聞いた。
「まず挙げたいのは、“カスタマーファースト”です。たいていの技術者はモノづくりが好きですが、自分が楽しいという理由だけでは物足りないと感じます。何のためのモノづくりであり、なんのための仕事なのか。それは、お客様の課題解決のため。その気持ちを忘れないエンジニアでいてほしいのです。」と小林氏は話す。広告メディアを手がけた経験も豊富なことから、顧客の発展や価値向上ありきという思考がベースになっているのだ。
「確かに仕様書・設計書通りに作ることは大事ですが、そこに至るまでのコミュニケーションを通じて顧客が抱える課題を探り、われわれのつくるモノを通して解決に導きたいのです。」(小林氏)
エンジニア自身が直接顧客と話すことが一番スムーズだが、コミュニケーションに特化した役割の人物がそこを担うのでもいい。
いずれにしても小林氏は、“モノづくりを通じて、関わるすべての人を幸せにすること”を最大の使命として掲げており、この価値観を共有できる仲間を求めているのだ。
「いくらスキルが高く経験が豊富でも、お客様の役に立ちたいという気持ちや配慮、リスペクトがないならば、一緒に仕事をしていくのは難しいかもしれません」と小林氏は首をすくめた。
顧客へ真摯な思いを寄せる小林氏は、社員に対しても同じ思いを抱く。
「そうかと言って、理想を求めるあまりに社員の気持ちを無視するようなことはしたくありません。しかし各人の思いを知るためには、コミュニケーションが必須です。意見や要望はもちろんのこと、不平や不満などのマイナスの感情さえも率直に伝えてほしいと思っています。」(小林氏)
顧客の要望と社員の思いのバランスを取りながら、最適な方向へ舵を切るのが自分の役割だと小林氏は言う。
「そのために、私は顧客と直接会話をして必要な交渉を行ったり、社員のプラスになる施策を取り入れたりしながら、働きやすい環境づくりを心がけています。」(小林氏)
システム開発と同時に、自社サービスでの事業展開を目指す理由もここにある。
「システム開発は対クライアントの仕事であり、直接コミュニケーションを取るからこその面白さとやりがいがあります。一方で自社サービスは、自分たちの裁量が大きくコントロールが効く。志向が異なるだけに、必要なスキルセット・マインドセットも変わってくる。社員にとっては、両方に取り組むことで成長が加速しますし、取り組みがいがあるはずです」と小林氏は微笑む。
売上も大切だが、それ以上に社員の働きやすさやとやりがいを大事にするのが同社なのだ。
社内コミュニケーション活性と良好な人間関係を配慮した働きやすい環境
2019年8月に移転したオフィスは、明るく開放的な雰囲気だ。そうかと言って騒々しさはまったくなく、エンジニア主体の企業らしい落ち着きがある。エルゴヒューマンの高機能チェアと高スペックのマシンが揃い、開発環境としても申し分ない。
社員の働きやすさは環境面だけでなく、社内コミュニケーションの様子や教育面にも表れる。
「定期的な全体会議でビジョンを伝えたり、KPTというフレームワークを使ってふりかえりを行ったりして、社内コミュニケーションや業務の改善を行っています。」
「また四半期に一度の研修では、業務に直結する内容だけでなく、外部の講師を招いて多岐に渡るトレーニングを開催しています。社員の知性や技術力を磨く環境は整えていますので、うまく活用してもらい成長につなげてもらいたいですね。」(小林氏)
社員が気持ちよく働けるように、人間関係にも気を配っている。
1on1での面談を定期的に行い、日常的にも率先して社員と意見交換を行っていることもあり、社内には率直に意見を出し合う雰囲気が自然と根付いている。ミーティングの場ではたとえ入社直後の社員であっても積極的な発言が歓迎され、皆真摯に耳を傾ける。
毎週水曜日には社内でおやつを食べながらざっくばらんに話せる場を設けたり、月末には社員全員でのランチ会に出かけたりという、オンオフの中間のような気軽に参加可能なイベントも多い。
今後は人数が増えて会社規模も大きくなるゆえに、変化していく部分もあるだろうが、社員の働きやすさをベースにした施策は常に考えていきたいという。
「会社を楽しく仕事できる場所にしたいんです。つまらない場所にはしたくない。朝起きて、会社に行きたくないと思うなんて悲しいじゃないですか。そのためにも社員が助け合い、学び合い、補いある組織作りをしていきたいですね」と小林氏は話す。
最後に、Greenのユーザに対して次のメッセージを寄せてくれた。
「モノづくりが好きな人に来てもらいたいです。しかし、そのモノづくりは自分のためでなく誰かの課題解決になるべき。この考えに共感する人、人のためになることが喜びの人、そして新しい技術に興味がある人にぜひ入社してもらいたいです!」(小林氏)
少しでも気になる部分があったならば、ぜひ気軽に問い合わせしてほしい。