データワイズの社長に就任するまでの経歴 その1
最初のキャリアは、マイクロソフトでWindowsサーバの法人向けマーケティングでした。日本におけるバーチャライゼーション(仮想化)の最初のマーケターを担当させてもらいました。競合がひしめく中で、それをどうやって打倒していくかという、マーケティングのイロハを経験させてもらいました。 テクノロジーがマーケットを作り、新しいサービスを人が使ってくれるのが楽しかったですね。バーチャライゼーションは今や日本企業の約半分が活用する技術ですが、私が担当していたころはまだ3%に過ぎませんでした。市場を変えるようなテクノロジーに携わる楽しさをマイクロソフトで味わい、ビジネスサイドからテクノロジーの普及に携わる人材になるため、ハーバード大学でMBAを取得しました。 ハーバードで経営理論を学んだ後、1年半シリコンバレーでフリーランスのコンサルタントをしながら、新しいテクノロジーについて勉強しました。日本に帰国してからは、引き続きコンサルティングのスキルを磨こうと考え、マッキンゼーに入社しました。
データワイズの社長に就任するまでの経歴 その2
マッキンゼーでクライアントのニーズを理解するスキルを身に付け、その後はAmazonに転職しました。そこで初めて、データサービス、いわゆるクラウドビジネスを経験しました。 さらに、事業開発をするうえでファイナンスを学びたいと思い、Amazonを辞めてヤフージャパンに入りM&Aを担当しました。大手広告代理店と組んで、視聴率データとヤフーのオンラインデータを統合して、テレビ広告とオンライン広告を一気通貫で見るプロダクトを作るための子会社を設立しました。 マネジメントの観点で様々な経験をしながら、新しいプロダクトをマーケットに送り出すスペシャリストになりたいと考えて、キャリアを積み上げてきました。マイクロソフトでマーケティング、ハーバートとマッキンゼーでコンサルティング、Amazonでプロダクトに対する理解を深め、ヤフーでファイナンスを学んだことになります。スキルセットとしては、すべて揃った段階でデータワイズの社長という素晴らしいポジションのオファーをいただき、それを受けた形となります。
データワイズの社長に就任した経緯
オークローンマーケティングとNTTドコモの中で、データワイズ社の設立がシークレットプロジェクトとして立ち上がるとき、社長を探すことになり、広告とマネジメント経験がある私に、ヘッドハンターが話を持ってきてくれたのがはじまりです。 外部の人間がこれほど重大なプロジェクトを任せてもらえるチャンスは滅多にありません。ぜひやらせてほしいと願い出て、2018年の暮れから親会社のオークローンマーケティングの社長と、3カ月かけて事業計画を立案し、2019年4月に正式に社長に就任しました。 当時、事業化するにあたって3つ条件がありました。1つはドコモがデータを提供すること。今年に入ったぐらいからようやく有用なデータが揃いはじめ、事業化へ向けて進みだしました。もう一つが、解析するためのアルゴリズムを用意すること。イギリスのドコマイザーと独占契約を結ぶことでクリアしました。最後に、ビジネスとして立ち上げるには、ドコモグループの外部から人材を集めて会社を成長させる人物が必要となり、私がアサインされたという次第です。
「目指している会社の姿」と「社員に求めること」
親会社のオークローンマーケティングの社長とも、目指す先についてはよく話しています。IPOを見据えて事業を進め、ドコモのデータを活用してNTTグループだけでなく、外部の企業に対してもサービスを提供していく会社にしたいと考えています。 ドコモグループ向けのサービスなら、グループ内でできますが、外部から人材を集めているのは、グループの枠を超えてサービスを広げていくためです。個人的には、時価総額100億円オーバーはマスト条件と考えて動いています。 そのため、当社で働く社員にはデータに対するパッションを持ってほしいです。データによって世の中のサービスを変えられると本気で信じている人と働きたいと常に思っています。私は、GPSデータを活用することによって新しいサービスを作り出すことができて、なおかつ企業の売り上げや収益アップを実現させると信じています。同じような思いを持って、自分ならこんなプロダクト、サービスを作り、このようにしてデータ分析すると考えられる人を歓迎したいと思います。
会社を経営するうえで心掛けていること
言葉にするとチープに聞こえてしまいますが、「多様性」が重要だと考えています。「自分のアイデアで会社を変えてやる」と考えるメンバーがたくさん集まるとおもしろいことになります。だから、会社の雰囲気が変わられる人しかとらない。これが私の採用方針です。 影響力というか、パワーのある人だけを採用したいと考えているからです。現に、今いるメンバーも同じようなタイプが誰一人としていません。全然違うタイプの人間が一つの場にいることで化学反応が起こり、新しい価値が生まれると信じています。 データワイズでの仕事は、チャレンジとしてハードルが高いです。その分、楽しみ甲斐も大きいと思います。解けない問題を解くのが私にとっての仕事。同じように難しい問題を解く仕事をしてみたい人は、当社の仕事を楽しめると思います。ありがたいことに、当社には優秀なメンバーが多く集まっているので、難易度が高い仕事を用意して、成長する機会として最適だと思い続けてもらえるようにするのが経営者である私の仕事です。
