暗号資産のインターネット取引システムや決済認証システム、ソーシャルゲームの開発まで手がける幅広さ
株式会社テコテックは、暗号資産(仮想通貨)取引システムや決済認証システムの研究開発を進めるテックカンパニーだ。一方で、ソーシャルゲーム等のコンシューマー向けデジタルコンテンツの受託開発も請け負う。
自社プロダクト開発と受託開発という両輪を持つ同社は、「テクノロジーを価値あるサービスに変える梃子(テコ)になる」をミッションとして技術力を提供。決済・送金、資産管理・運用、投資・融資、仮想通貨といった新たな領域に先端技術を融合しようと試みている。
創業者であり代表取締役社長を務める釣崎 宏氏は、株式会社セガで世界初の業務用オンライン基盤の開発及びシステムバックエンド、PtoP通信ミドルウエアの開発等に従事してきたエンジニアだ。釣崎氏は2007年12月に株式会社テコテックを設立し、フィーチャーフォン向けブラウザゲーム市場へ参入する。
その後、スマートフォンの普及に伴い、主戦場をスマートフォン市場へシフトしてソーシャルゲーム開発へ着手。世界的に人気の高いバスケットボールリーグNBAを舞台にしたソーシャルスポーツゲームは、月商1億円を超えるヒットタイトルとなった。現在ではネイティブアプリ開発を主軸に、様々な技術を活用しデジタルコンテンツの開発を行っている。コンシューマー向けデジタルコンテンツ開発は、今後も継続展開していく同社の重要な事業領域である。
一方で、今後一層注力していこうという領域がフィンテック関連の開発。ブロックチェーン事業ではインターネット取引に必要な多くの機能を開発し、提供している。今後は商標登録を積極的に進めていく計画とのこと。トークン設計からホワイトペーパー作成、トークンの発行、セール実施、Dapps開発まで一気通貫でサポートする。ブロックチェーンに関する技術力や豊富なノウハウという強みを発揮して、同業の中から一歩抜きんでる形で実績を積み上げているのだ。
また、決済認証システム事業においては、「財布やスマートフォンを取り出すことなく簡単に決済できるとは何か」を追及し、様々なプラットフォームへ対応できる決済認証システムの開発に取り組んでいる。直近では、2019年春に埼玉県に開園したテーマパークの決済認証システムを利用した予約管理及びチケット販売システムの開発を担当して注目を集めている。
自社サービスとしては、株式投資管理・分析アプリ『カビュウ』を展開。
証券口座のログインIDを登録しておくことで、毎日自動で株式の売買履歴や資産推移を可視化。複数の証券口座の一括管理や、記録分析の機能も搭載している。
ゲーム開発で培ってきたユーザビリティやユーザーモチベーションに関するノウハウを活かし、Fintech領域でも利用者の使いやすいアプリ開発ができている点が強みになっている。