株式会社 メビウスのインタビュー

ご略歴について、お教えください。

アニメの『鉄腕アトム』に憧れて、自分も人工知能をつくりたいと東京工業大学に入学し、情報工学科の志村研究室でAIを研究しました。現在のディープラーニングを司っているニューラルネットワークは当時からあって、その研究をしようとしたのですが、マシンの性能が全く追いつかず挫折しました。ちなみに、当社の“AI顧問”に招いた、日本最強の囲碁AIをつくった加藤英樹は当時の同期生です（企業詳細タブ参照）。

1978年に卒業後、ソニーテクトロニクス（現・テクトロニクス）に入社し、デジタルオシロスコープや高精細ディスプレイ装置の研究開発に10年ほど携わりました。その仕事でノイズトラブルに悩まされたことを機に、組み立てたロジックの通りに動作するソフトウェアの領域を深めたいと思い立ち、2000名規模の大手システム開発会社に転職します。

前職でUNIXに習熟していたので、“UNIXの達人”としてNTTや日立、ソニーといった大手企業の大規模プロジェクトのリーダーを任されました。ところが、入社4年目にバブル崩壊を機に倒産。クライアントの案件を持って、当時在籍していた横浜拠点のメンバー30名を引き連れて旭情報サービスという派遣のシステム開発会社に引き取ってもらったのです。

新たに受託開発の部署をつくってもらいましたが、受託案件が長引いて入金が遅れるという事態になり、会社は派遣一本に戻す方針を決めました。それを機に決別し、「理想の会社をつくろう」と2000年に独立して当社を設立したという次第です。

それまで、いろいろな経験をしてきましたので、自分が本当に納得できる就労環境をつくりたいとの思いからです。
ちなみに、NTTや日立、ソニーといったクライアントは、今日まで一貫してお取引きいただいています。起業から順調に成長。プロフェッショナルとしての地位を確立してきました。

2000年に創業した当社は、今年で20年目。当初から大手メーカーや研究所と取り引きし、最先端のプロジェクトを次々と実現してきました。事業規模も順調な成長を遂げ、システム開発の幅は現在、通信、制御、Web、組込系、AIなど多岐にわたっています。

入社後のエンジニアの育て方について教えてください。

メビウス流、一流エンジニアの育て方を心がけています。
30歳を過ぎてから自分の専門性を持ってもらうのが、当社の基本方針。チームで仕事をすることにこだわり、他社へもチームで参加します。いろいろな仕事と失敗を経験しながら、技術職の楽しさを体感してください。専門的な技術者に責任をもって育てていきます！

こうした風土の中で皆さんは真のプロフェッショナルを目指してください。
「実力があれば何でもできる。だから新しい潮流も生み出せる」その先駆者たること、これがメビウスの願いです。

魅力溢れる会社づくりをどのように築かれてきましたか？

技術者として、人間として、魅力に溢れる会社を目指しています。
社長の坂本は「自分が技術者だったらどうしてほしいだろう？」ということを常に考えています。社長室のドアが常に開いているのも、「なにか話したいことがあれば、誰でも自由由に入って話をしてください」という姿勢の現れです。

名物は、社長とお聞きしましたが本当ですか？

確かに面白い社長だからと入社を決めた社員も結構いると以前耳にしたことがあります。
新卒採用の説明会では、坂本自らが技術職の魅力とおもしろさを熱く説明します。
昔は2時間くらい話し続けたこともあるとか(笑)。そのくらい技術職は、おもしろくて興味深い世界です。ぜひ皆さんにもこの世界で活躍してもらいたいですね。

他社と較べたメビウスの特徴と求職者にメッセージをお願いします。

ポイントは、受託開発がメインであることです。
・受託率70％、その70％を自社に持ち帰り
・エンジニアが伸び伸びと仕事ができる職場環境

派遣やSESのシステム会社の場合、身につく技術は“広く浅く”だと思います。
受託主体の当社の場合は、専門性の高い技術に特化し、深めることができます。
当社にはそういった“○○の専門家”がゴロゴロしていますので、学べる機会は豊富にあります。
また4つの事業部は異動もできますので、いろいろ経験したいという人にとっても選択肢は豊富です。

技術を追究したい人にとっては“天国”のような環境ではないかと思います。
ぜひ一度、様子を見にきてください。