代表取締役CEO　東峯一真氏

ご略歴について、お教えください。

高校卒業後、電力会社に就職し、送電線の保守業務に4年ほど従事しました。山の上の鉄塔に登るお仕事です。それを続けることでカラダがムキムキになり（笑）、アスリートもイケるのでは？とスノボのプロを目指します。ところが、頚椎を痛め、両肩脱臼、膝の手術で断念しました（笑） その後、高校でデザイン科を専攻していたこともあり、専門学校でイラストレーターやフォトショップを学び、卒業を待たずにデザイン会社に入ります。印刷会社、デザイン会社、広告代理店など、上場企業含め、複数社業界を経験し独立。その頃、電子CADソフトを手がける会社の社長と出会い、ビジョンに惹かれジョインし、サポートや営業、開発のそれぞれの責任者や役員まで経験しました。その会社は1本200万円というパッケージを開発していたCADメーカーでしたが、新たにサブスクリプションモデルのサービスを行う会社をつくり、開発責任者、及びエバンジェリストとなり、ゼロイチフェーズを経験しました。常に独立願望を持っていましたが、新しいサービスを作るゼロイチに魅了され、かつ仲間が優秀で楽しかったこともあり、結果的にトータル10年ほど務め、2015年12月に起業しました。

創業して、どんなことをしたいと考えましたか？

多重構造の市場改革を成し遂げたいと考えています。 創業後に中古車の個人間売買プラットフォームを開発した時は、買取業者が個人から80万円で買い取った中古車を100万円でオークションで売却、販売店は120万円で個人に売るという実状に対し、個人間なら100万円で売買すればそれぞれ20万円ずつ得をするというプラットフォームを運営していました。このサービスは、遠距離の場合の陸送費が高額なため、自動運転の時代までペンディングにしましたが、こういったビジネスモデルは多数考えていました。 こうした問題意識は、CADのサブスクリプションモデルに携わるなかで醸成されましたね。200万円のコストだけでなく、年間数十万円のメンテナンスコストも要します。その負担はサブスクリプションで解消できる。これは世の中のためになる、自分でこういうビジネスを始めたい、と考えてきました。

社員に対して、期待することを教えてください。

まず、これから迎える人は、ミッションへの共感を重視したいと考えています。スタートアップは思い通りにならないこともあり、想いの軸がずれるとネガティブになります。それを超えていける人を増員し、強いチームを作っていきたいです。 また、たとえ業界経験が浅くても責任者に抜擢します。（もちろんフォローはします。）自分自身もそうでしたが、責任者になることで、最大のパフォーマンスを発揮する「脳」に変わります。個のスキルを最大限に高めることができる環境を用意したいですね。 そして、仕事はやはり楽しくやりたいので、合宿やノミニケーション含め、みんなで「厳しく楽しく」進めていきたいです。 次の社員は創業メンバーといってもいいと思います。責任の大きな仕事が間違いなくできます。プレッシャーはあるでしょうが、みんなで一緒に乗り越え、会社の文化を一緒につくっていければと思います。

東峯さんの人生哲学をお教えください。

名刺の裏に「人生に、リハーサルはない」という言葉を刷り込んでいます。 いろんな方と話をすると、人生が2回来ると思っている人が多いように感じます。 そんなことはありませんが（笑） 独立前に取締役として報酬をいただき、居心地のいい環境にいましたが、それでいいのか、と。起きてる時間の約8割は仕事をしているわけで、仕事を通じて人格形成も為されるわけです。ならば後悔なき人生を送ろう、と。 それが人生哲学といえばいえるかもしれませんね。